☆ 大河ドラマ風林火山 雑感

今日、大河ドラマを観た。毎週観ている。
「風林火山」主役の勘助は内野聖陽

２～３年前のＮＨＫ金曜時代劇で藤沢周平原作の「蝉しぐれ」を遣った。
血の繋がらぬ父への愛情、友情、幼馴染との淡い恋
父を切腹に追いやった政敵との戦いなど
爽やかに演じて強く心に残った。
演技も上手いし殺陣も見事だった。
彼は地味な顔立ちだったが何故かセクシーな感じがした。
時に使われるインド音楽も妖しげな雰囲気を醸し出した。

その内野聖陽が「風林火山」で主役の山本勘助役を演じると知った時は、
とても嬉しくこの一年間の楽しみになった。

内野は変貌し、一段と成熟したように思う。
演技も迫力を増し勘助は想像以上に良い男だった。
が、アクが強く迫力有り過ぎて暑苦しい！

武田晴信（後の信玄）を演じる歌舞伎俳優もイメージ的に
まったく懸け離れているので「大丈夫かいな？」と最初は疑ったが、
毎週観ているうちに引き込まれた。演技力って凄い！

由布姫も私のイメージでは、はかなく、たおやかなイメージだったが
目玉ギョロギョロの突っけんどんな女でガッカリした。

それも観ている内に、良いのかも・・・と思いはじめた。
ガクトの上杉謙信は、聞いただけでショックだったが
観ているうちに納得するようになるのだろうか？
これからの演技に期待する！

勘助の内野が好きだが、真田幸隆の佐々木蔵之介にも好感を抱いた。
勘助の暑苦しさと、佐々木蔵之介演じる真田の爽やかさが
プラスマイナスしてちょうど良くなるのだ。
暑苦しい男だけが居並ぶと、見ているこちらも苦しい！

今日は上田原の戦いで武田の重臣の甘利と板垣が、晴信の無謀さを
諌めるように戦死してしまった。
竜雷太と千葉真一だがそれぞれの持ち味を出し切って
大河ドラマ中程に消えていくのは残念！

市川亀治郎の晴信、
ところどころに歌舞伎の大仰な仕草が出て来てこちらを仰天させるが、
目を剥く演技、これも火のような無念さの現われとして、ま、いいかなと。

これだけの芸達者が集まれば、丁々発止！演技に火花が散る。
それぞれの見せ場があって見事である。
それに戦国武将がみなさん非常に魅力的。
武将だけじゃなくて足軽小者も。

女性の影は薄いが、私としては久し振りに本物の男のドラマを見て
男の魅力にも魅せられた感じで嬉しい


しかし毎回観る方としては冷や冷や、はらはらと　し続けで疲れます！