再生医療クリニックがオープン 糖尿病などを治療 大阪・福島区
9/5(木) 12:28配信
ABCテレビ
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再生医療を専門で扱うクリニックが、大阪市内にオープンすることになり、報道陣に公開されました。
大阪市福島区に来週開設される「リペアセルクリニック」は、脂肪や血液の細胞を利用して人間の自然な治癒力を生かす再生医療に特化していて、厚生労働省の承認を受け糖尿病や肝機能障害などの治療を行います。内覧会では、治療法の1つ、PRP治療が公開され、血液から抽出した血しょうを使って、ひざ関節などの回復を促進させる施術が行われました。体への負担は少ない一方で、現状では保険適用外の治療となるため、1回10万円以上の費用がかかるということです。
ABCテレビ
糖尿病の足切断を回避できるか 国内企業初の遺伝子治療薬が薬価収載
8/30(金) 9:26配信
日刊ゲンダイDIGITAL
糖尿病の足切断を回避できるか 国内企業初の遺伝子治療薬が薬価収載
(C)ivan101/iStock
閉塞性動脈硬化症という病気をご存知だろうか? 喫煙や生活習慣が原因で足の動脈に動脈硬化が起こり、進行すると血液が滞り、足が“腐る”。一般的に50代から増え、65歳以上の6~15%がかかり、5年ほどで約20%が歩行障害が悪化し、そのうち10%が足の動脈の血流が減少、数%が足を切断するともいわれている。
この重大病の画期的な治療薬が、8月28日付けで薬価収載された。その新薬は、足の血管が詰まっている部位周辺に新たな血管を作る遺伝子を注射する「HGF遺伝子治療薬」で、開発したのは大阪大学発のバイオ製薬企業「アンジェス」だ。
遺伝子治療薬は“究極の医療”ともいわれるが、日本では実用化が遅れていた。
今回薬価収載された遺伝子治療薬は国内企業初のものであり、また、閉塞性動脈硬化症を対象にした世界で初めての遺伝子治療薬になる。患者によるが、注射の回数は複数回。これによって、新たな血管が作られ、症状が改善する。
アンジェスの代表取締役社長である山田英氏は、「既存の方法では治療が困難な患者さんに貢献するもので、大変喜ばしい。国内においては、閉塞性動脈硬化症の安静時疼痛の改善についての適応拡大をめざし、臨床試験などを実施していく予定」とコメント。米国ではすでに、FDA(米国の厚労省)からファストトラック指定を受けている。ファストトラック指定とは、必要性の高い新薬の審査を優先的に行う制度。つまり、それだけ期待されている治療薬ということだ。
閉塞性動脈硬化症は、高齢、男性、糖尿病、喫煙、高血圧、高脂血症などに該当する人にリスクが高い。特に糖尿病の人は、閉塞性動脈硬化症による足の切断の頻度が何倍も高い。糖尿病患者が増えていることを考えると、HGF遺伝子治療薬の登場が非常に大きな意味を持つものであることは明らかだ。
医学で説明できない不思議な治癒の例がある…解明できれば患者さんの“希望”に
9/3(火) 14:30配信
まいどなニュース
医学で説明できない不思議な治癒の例がある…解明できれば患者さんの“希望”に
科学で解明できていないことはまだ多いようです(k_yu/stock.adobe.com)
人間のからだは不思議です。ベテランの医師から見ても説明がつかない、難病からの治癒例があるそうです。兵庫県伊丹市の「たにみつ内科」で診察にあたっている谷光利昭院長は、自身が実際に見た“解明できない話”をつづりました。
◇ ◇
世の中には科学、理屈で説明できないことがたくさんあります。科学は目覚ましいスピードと発達していますが、いまだに世の中の事象のかなり多くのことが解明できていないようです。そのことは医学に関しても当てはめることができます。
様々な病気の原因が解明されていますが、治療法がまったく確立していない病気もまだたくさんあります。
たとえば脳卒中の麻痺(まひ)や神経損傷後の麻痺に対してリハビリなどが懸命に行われていますが、まだ芳しい状況とは言えないでしょう。また、筋萎縮性側索硬化症などの神経疾患なども対症療法のみが行われているのが現状です。原因不明の腰痛、膝痛などでも多くの患者さんが苦しんでおられます。手術などで完治する患者さんがすべてではなく、手術後も多くの患者さんがリハビリに通院しながら薬を飲んで日常生活を過ごしておられます。
こういった現代医学では対処が困難な患者さんに対して、私が懇意にさせていただいている、ある人は「気」という技術を使って治療を施しておられます。頚髄損傷をして首から下が動かない患者さんが、現在は歩行が可能となり、以前はなかった能力が開発されています。脳梗塞の患者さんで半身不全麻痺の麻痺側が動くようになったり、他にも腰痛で長年悩んでいた患者さんが短時間で治癒したりなど、現代医学では説明ができないことを、私は目の当たりしています。
この「気」という技術が科学的、医学的に解明することができれば、さらに多くの患者さんの希望となることは間違いないと思うのですが…。
日本は2025年には、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という高齢化社会になり、多くの問題に直面することになります。現在は国民皆保険制度という素晴らしい制度で、すべての人が平等に医療を受けることができていますが、この素晴らしい制度がいつまで続くのか。このまま高齢化だけが進み、国の財源は減少する一方なのでしょうか。現在の国の収入、支出、借金を考えると不安になります。
膝の痛みで認知症も 「国民病」早めの受診を
9/7(土) 13:00配信
産経新聞
膝の痛みで認知症も 「国民病」早めの受診を
医療機関を受診するまでに時間がかかった理由
「歩くときに違和感を覚える」「正座できない」-。日常生活でこのように感じる人も多いのではないだろうか。そんな膝の痛みのうち、「変形性膝関節症(膝OA)」の患者は40歳以上で推定2500万人を超えるというが、「年だから…」となかなか医療機関を受診しない人も少なくない。症状が悪化しうまく歩けなくなり、転倒による骨折などから介護が必要な状態になる恐れもあり、専門家は「適切な治療のために、早めの受診を」と呼びかけている。(手塚崇仁)
【表でみる】変形性膝関節症の有病率
自覚症状のない人を含めると、日本人の約5人に1人、40歳以上では約3人に1人が膝OAを抱えている-。こんなデータが東京大の吉村典子教授らによる調査で明らかになった。
厚生労働省が発表した国民健康・栄養調査報告(平成28年)では「現代の国民病」とされる糖尿病が疑われる成人の推計が初めて1千万人を超えたとされ、人数の上では、膝OAも「国民病」のひとつと言えるだろう。
しかし、こうした実態にもかかわらず、埼玉協同病院の桑沢綾乃関節治療センター副センター長は「膝に痛みを抱えたまま放置している人は多い」と指摘する。
■「年だから」と諦め
膝OAは関節にある軟骨がすり減ったり、半月板の変形や摩耗で関節内に炎症が起きたりするほか、骨変形などによって、痛みが生じる疾病。桑沢副センター長によると、加齢や肥満、運動不足が主な原因とされ、「誰にでも起きる可能性がある」という。
その上で、桑沢副センター長は「発熱や頭痛と異なり、年齢だから、と諦めて、医療機関を受診しないケースが多い」と説明、「放置しても良くなることはない。すり減った軟骨や骨の変形は元に戻らず、症状が悪化する」と警鐘を鳴らす。
膝OAの治療には、湿布や装具を活用して、症状の進行を遅らせたり痛みを緩和させたりする「保存療法」や、人工膝関節置換術を始めとする「手術療法」がある。しかし、医療機関を受診しなければ、膝の状態を正確に把握できず、適切な治療にたどり着けない。重症化しているのに自己判断で保存療法を続け、結果として手術に踏み切らざるを得ないケースもある。
■適切な治療のため
一方、東京医療保健大学の今泉一哉教授(人間科学)は、膝OAなどの運動器疾患と認知症との関連を指摘する。
認知症の入り口のひとつは、社会参加を抑制する要因となる「要介護状態」だと今泉教授。「痛みが出ている部位の可動域が狭まり、筋力が低下する。それに伴い移動能力も低下し、運動器疾患の重度化や転倒による骨折などにより、寝たきりや要介護となる恐れもある」と話し、結果的に認知症につながる可能性を懸念する。
桑沢副センター長によると、膝OAは長い時間をかけて徐々に進行するため、「ならないための予防」は難しい。ただ、早期発見で適切な治療を受ければ、健康寿命の延伸につながるという。
仮に重症化してしまっても、諦めるのではなく、手術療法や再生医療を受けることで痛みの大幅な改善が期待できることもある。しかし、放置し続けていると、膝の動きが悪くなり、周辺の筋肉が減ってしまう。このため、せっかく治療に踏み切ってもリハビリの効果に限界が生じることも。桑沢副センター長は「膝の状況をしっかり把握するため、まずは一度受診を」と呼びかけている。
「頸椎椎間板ヘルニア」「頸椎症」…手足にしびれやまひ 放置せず早期受診を
9/3(火) 14:12配信
読売新聞(ヨミドクター)
「頸椎椎間板ヘルニア」「頸椎症」…手足にしびれやまひ 放置せず早期受診を
読売新聞社
首の骨(頸椎(けいつい))の中を通る神経を圧迫し、手足のしびれやまひを引き起こす「頸椎症」や「頸椎椎間板ヘルニア」は、日常生活に大きな支障をきたす恐れがある。安静にしているだけでは回復が見込めない場合もあり、早期の受診が必要だ。(諏訪智史)
「頸椎椎間板ヘルニア」「頸椎症」…手足にしびれやまひ 放置せず早期受診を
読売新聞社
骨が変形
頸椎は、上下に連なった7個の骨でできている。その骨が変形し、中心部を通る神経を圧迫するのが頸椎症だ。圧迫部が脳からつながる中枢神経(脊髄)の場合は「頸椎症性脊髄症」、脊髄から枝分かれした神経の根元(神経根)の場合は「頸椎症性神経根症」と呼ばれる。
頸椎椎間板ヘルニアは、頸椎の骨と骨との間に挟まっている椎間板の中身が飛び出し、頸椎症と同じように脊髄や神経根を圧迫する病気だ。
脊髄が骨や椎間板に押されて刺激されると、両手足がしびれるだけでなく、ひどい場合はまひして動きにくくなり、お箸をうまく使えなくなったり、階段の上り下りが難しくなったりする。神経根が圧迫される場合は、片方の手や腕に痛みやしびれが出ることが多いとされる。
頸椎症は、頭の重みを支える椎間板の「クッション機能」が加齢で弱まり、骨に負担がかかって変形してしまうことが原因だ。50歳以上に多くみられ、あまり自覚症状がなくても発症の恐れはある。頸椎の骨が変形している人の割合は、60歳以上で8割以上にのぼるとの報告もあるからだ。
「頸椎椎間板ヘルニア」「頸椎症」…手足にしびれやまひ 放置せず早期受診を
読売新聞社
加齢・体質が関係か
一方、頸椎椎間板ヘルニアは、比較的若い30~50歳代に多い。はっきりした原因が見当たらないケースも目立ち、加齢や体質が関係しているとも言われる。
治療法は、圧迫されている神経によって異なる。
神経根の場合は、安静にしているうちに症状が消えることもある。治療は、首を固定する装具(頸椎カラー)や鎮痛薬などを試すのが基本。激しく痛むなら、神経やその周辺に局所麻酔薬を打つ「神経ブロック注射」で緩和できるが、それでも症状が進むようであれば、手術が視野に入ってくる。
圧迫されているのが脊髄の場合は、適切な治療を受けずに長期間放置すると、手足の状態が元に戻らなくなる恐れがある。安静にしていても回復が困難なケースでは、早めの手術が必要。首の後ろ側からメスを入れ、骨の一部を切除したり形を変えたりして圧迫を取り除く方法が一般的だ。
圧迫部の位置によっては、首の前側(喉側)から手術することもある。ただし、その場合は、切除した部分に自分の骨盤などの骨を移植し、金属で固定するが、首の動きが悪くなるなどの課題があった。
このため最近では、一部の大学病院などで「頸椎人工椎間板置換術」が広がりつつある。切除した骨や椎間板の代わりに、金属と合成樹脂で作られたクッション機能付きの「人工椎間板」を入れる方法で、首の動きが保たれるほか、周囲の骨や椎間板の負担軽減も期待できる。
大阪医科大教授の根尾昌志さんは「手足がしびれたり動きにくくなったりしても、年のせいだと勘違いしている患者は少なくない。自覚症状が強い時や長く続く場合は整形外科を受診してほしい」と話している。