血の涙を流しながら「やめて」と言われ…延命治療という名の「拷問」 最期まで苦しみは続き

2021年04月02日 | 病気 余命を考える 死を迎える準備

血の涙を流しながら「やめて」と言われ…延命治療という名の「拷問」 最期まで苦しみは続き

4/1(木) 12:17配信
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読売新聞(ヨミドクター)
後閑愛実&ゆき味「看取りのチカラ」

ゆき味

 医療は、「あの時、あの医療を受けたことで、死ななくてよかった」と、その後を幸せに生きるための手段の一つです。しかし、無理な治療を施したことで、最期まで苦しみ続ける人も少なくありません。

 老衰の段階の人たちは「自然に枯れる」ことが、最も苦痛が少ないというのを何度も経験してきました。老衰は年をとって亡くなることではありません。体のどこか一か所が悪いというわけではなく、いろんな臓器の機能低下が同時に進行します。だんだんと、あるいは階段を下るように弱っていき、眠っている時間が長くなって、そのまま眠るように亡くなるといった感じです。老衰は医療では治せません。

 「食べられなくなったら点滴を」という家族もいますが、病院でも在宅医療でも、老衰の段階では症状によって点滴をしないこともありますし、しても一日500CC以下ということもあります。今が最善のバランスだから、それを崩さないために「あえて、しない」という判断です。老衰の段階では、無理やり栄養を入れたり点滴したりしても、水分の代謝がうまくできず、体がむくんだり痰(たん)が増えたりして、苦痛を伴うことがあるからです。

ゆき味

 無理な延命治療を続けた体は、意思疎通が困難なまま、皮膚が腐っていくうえ、口の中やあちこちから出血するようになります。昔、目尻が切れて血の涙を流しながら、ふり絞るような声で「やめて」と言われたことがありました。医療というのは名ばかりで、拷問をしているのではないかと、胸が締め付けられる思いでした。本当に、申し訳ないことをしていました。

 不快な治療を拒否して、患者さん自身が点滴や管を抜いてしまうこともあります。そういう場合、病院では患者さんの手にミトン(指のない手袋)を付けたり、ベッドに縛りつけて動けなくする「抑制」をすることがあります。医学的な正解と本人の人生にとっての正解は、イコールとは限りません。その医療が本当に必要かどうか、本人も交え、家族と医療者が一緒になって考えていくことを願っています。


やりながらついてくる家族の「覚悟」

ゆき味

 もちろん、全ての医療を受けない方がいいというわけではありません。特定の臓器の機能が低下している場合は、点滴や胃ろう(胃に穴を開けて栄養を入れる方法)や、経鼻経管栄養(鼻から管を入れて栄養を入れる)などの人工栄養法で症状が緩和されたり、QOL(生活の質)が改善したりするケースもあります。苦痛を緩和するための医療は、むしろ積極的にしてほしいとも思います。医療は道具です。使い方が重要になってきます。

 延命を目的にするのではなく、最期まで穏やかに過ごすことを目的にしませんか?

 生命力の残っている段階では、無理やり「枯らす」必要はなく、まだ生きる力があるのなら、適度に水や栄養を補給しながら、できるだけ苦しい症状が出ないように見守っていけたらと思っています。

ゆき味

 最初から看取る覚悟のある人などいません。覚悟はやりながらついてくるものです。

 入院していた終末期の患者さんに、交代で付き添っていた家族が、これなら自分たちでも家でできると覚悟がついて、自宅に連れて帰って看取られたことがありました。患者さんは、だいぶ衰弱が進んでいて、家に帰って半日程度で息を引き取りました。それでも家族は、「連れて帰ってよかったです。家に帰ったら笑ってくれたんですよ、ちゃんとわかってもらえたみたいです」と、笑顔で報告しにきてくれました。最後の一日だって、家に帰ることはできます。

 家とは、ただの住居や建物ではなく、安心できるところです。だから病院が本人にとって安心できるところであれば、病院で最期を過ごすことも本人の人生のベストになりえます。

 病院にいても、家族にはできることがたくさんあります。思い出を一緒に語ったり、本人が好きだった曲をかけたり、家族にしか知りえない情報を知っているからこそできることがたくさんあります。これは、入院してからの関わりしかない医療者にはできません。

 本人の意思を尊重しながら、家族も一緒に看取りについて考えていきましょう。やりながら覚悟はついてくるものです。

 人は必ず死に、どう死ぬかは決められません。ですが、最期までどう生きる(過ごす)かは決められます。その医療はその人にとって本当に必要なのか、どう過ごすのが本人にとって幸せなのか、自分たちの生活を考え合わせながら、一緒に悩んでいっていただけたらと思います。

<今回のポイント>
・死に方、死に時は決められないが、死ぬまでの生き方は決められる。
・最期まで穏やかに過ごすことを目標に、家族で話し合っておこう。

原案・執筆 後閑 愛実(ごかん・めぐみ)

後閑 愛実

看護師 群馬パース看護短期大学卒業後、2003年より看護師として病院に勤務。1000人以上の患者と関わる中で、様々な患者を看取(みと)る。看取ってきた患者から学んだことを生かし、看護師をしながら、13年から看取りの際のコミュニケーション方法について、研修や講演を通して伝えている。著書に「後悔しない死の迎え方」(ダイヤモンド社)。「月刊ナーシング」の連載「まんがでわかるはじめての看取りケア」の原作執筆担当(20年3月終了)。
作画 ゆき味(ゆきみ)

ゆき味

マルチクリエーター 2017年、多摩美術大学卒業後、フリーの作家として、立体造形・映像作品・グラフィックデザイン・漫画制作を中心に活動。漫画やイラストの制作、MV制作、オリジナルキャラクターグッズ、広告やパッケージのデザインなど、幅広い制作を手がける。「まんがでわかるはじめての看取りケア」作画担当。NPO法人さかうえのプロモーション動画「加部安の時計~天明の祈り~」制作、編集担当。19年、YouTubeに「ゆき味アートチャンネル」を開設。



vpu***** | 4時間前

横から口出しする親戚とかがいないといいんだけど。
実際に世話してる家族ではなく、たまーに見舞いにくるだけの人が「もっと〇〇すれば長生きできる︎」と口を挟んでくることが多い。看護・介護してるお嫁さんを責めたり。
ずっと近くで世話してきた人は凄い葛藤してるんだよ。少しでも長く生きてもらいたいという思いと楽に、穏やかに過ごさせてあげたいという思いとを行ったり来たりする。
その中で、本人の希望を重視して延命治療を止める決断をするのも、それに同意するのも、ものすごく大変で辛い。

苦しい思いをしても生きていたい人もいるけど、残された時間が短くても家族と穏やかに笑い合いたいっていう人が、延命治療をやめても責められないようになってほしい。

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★w@_@w*★ |30分前

>横から口出しする親戚とかがいないといいんだけど。
そうなんですよね、
年金とか手当目当てに胃ろうにする親戚が居るですよ。
自分が介護してやるから胃ろうにしろとついでに成年後見人の手続きまで
してやがりましたわ。
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(★^★) | 3時間前

安楽死も考える時でしょう。
長生きしたい人もいれば、さっさと逝きたい人もいる。

多様な価値観を受け入れる時でしょう。
今も日本は、昭和時代のように『長生きは良いことだ』ばかり。

本当の幸せは、人それぞれだよ。


iam***** | 4時間前

医療とは何なのか。病気やけがをして、元のように治癒させることを医療と呼ぶのではないか。医療技術が発達したおかげで、不治の病といわれてきた病気からも回復が目指せるようになったのはいいが、治らないままいたずらに延命させるだけの技術も同時に発展してしまった。やはり医療は「治す」ものであり、「生かす」もであってはならないと改めて思う。

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mar***** |46分前

緑内障は治らない。点眼によって眼圧を低く保つだけ。眼圧、視力、視野の検査を続けながら。しかし、それをしないと失明に至る可能性が高い。そういう治療もある。そういう治療も多いとさえ言えると思う。
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mas***** |3時間前

>「病気やけがをして、元のように治癒させることを医療と呼ぶのではないか。」
こういう思いが、よい治療をすれば直るはずだという誤った認識につながっているように思います。
人間はおいて病んで死にます。医療や医学には限界があります。しかし、そこへの理解が浅いことが問題です
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sewayaki |4時間前

>病気やけがをして、元のように治癒させることを医療と呼ぶのではないか。
歯を抜いてしまえば生えてきませんし
大腸や胃を取り除いてしまえば、食事や排泄の制限が残ったりします
元への回復だけを目標と設定するのは狭いです
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sewayaki |2時間前

>ほとんどの病気は何しても治らないかほっとけば治るかですよ。
ほとんどの病気はほっとけば死にます
腸捻転や盲腸炎、怪我からの壊疽でも死にます
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vby***** |2時間前

将来あなたががんになったとき、元のように治癒させることは我々には不可能です。
手術をすれば身体の一部が欠けるし、化学療法も何らかの後遺症が残ります。
あなたのご期待には応えられませんので、病院に来ないようお願い申し上げます。
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wl3***** |2時間前

怪我と感染症は治療した方がよいと思います。
ある程度の年齢になって、身体の中から出てくるような病気については、その通りかも知れません。
治るものは治るし、治らないものは何をやっても治らない。
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##### |3時間前

ほとんどの病気は何しても治らないかほっとけば治るかですよ。
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miy***** | 2時間前

わかります。
大学病院で働いていたとき、肺がん末期の患者さんから苦しくて殺してくれと言われたことがある。
夜勤で私は当直の医者に上申したけど、見にも来ず安定剤の点滴の指示だけ。何クールも抗がん剤をやりにくる患者さんだったからよく知っていたのに、何も出来なかった。
本当に可哀想だったな。20年近く前だけど未だに覚えてる。

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gom***** | 3時間前

人類の寿命は平均すると90前後だと思う。個体差があるから100歳越えてもピンピンしてる方はみえるけど、大病なく80代半ば位まで生きられれば大往生だと思う。

返信0

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twq***** | 2時間前

死生観というものを、今の時代に合わせて真剣に考えるべきではないでしょうか?

現代医療で、回復が見込めないのなら、それは奇跡に期待するしかない、奇跡=神頼なのだから、決断は本人に委ねるべきではないかと思う。

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jfk***** | 1時間前

うちの母の胆嚢癌の最期は、お願い一緒に飛び降りてとか苦しいからしにたいとかしかなかった…

ALSのおばさんもそうだったな… 最初は明るくて前向きだったけど、だんだん意思疎通が思うようにできない、文字盤を追うのも辛くなってきて、そのうちしにたい終わらせたいと伝えてきてた。
逆に97歳で昨年亡くなった祖父は本当ぽっくりと、苦しまずなんか穏やかだった。
亡くなり方でもこんなに違うのかなって。

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neg***** | 1時間前

ええと、まず大前提として、
近年では、患者が望まないのであれば延命治療はしない
方向で、システムが整備されつつありますよ。
(狭義での尊厳死、あるいは消極的安楽死という)

本文では、そのあたりの遍歴に触れてないので、
まるで、今でも望まぬ延命治療が盛んに行われていると
ミスリードしかねない気が。
(よく読むと、そういう主張は一切ないんだけど、誤認させやすい)

寄せられたコメントを読むと、やっぱり勘違いしてると思しきものに
『いい』の評価がたくさんついてるし。

望んだ形での生を最後まで送れるようにあって欲しい
という点においては、まったくの同意です。

返信0


९३९३**** | 2時間前

どこまで「拷問」をやるかについて客観的な基準は作れないから、
まともな理性があるうちに患者自身が宣言する以外にない。
そして、その宣言に関して、いくつかの予想される状況を具体的に記述した質問表を「国としてのコンセンサス」になるくらいまで様々に議論して作り上げ、それへの患者の回答を、家族と医師と弁護士でオーソライズする。

医者にしてみると患者がほとんど意思表示をできない状態での延命治療は非常に儲かるのであらゆる手段を繰り出してそれをさせようとする。ほとんど回復の見込みもないのに、その僅かな可能性を強調したりとかね。

そして、ほとんどの患者が死の直前まで「生に執着する」ことを医者が一番良く知っているので、その執着を極限にまで利用する。だから、患者の側としては、自分は本当にそんな執着などまったくないことを、繰り返し医師と家族に納得させる必要がある。

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いろり |1時間前

>近年では、患者が望まなければ延命治療はしない
方向で、システムが整備されつつありますよ。
(狭義での尊厳死、あるいは消極的安楽死という)

確かにそうですね
特に高齢者の場合では延命治療自体、経済的負担から家族や本人も望まない割合多いですし
これからは団塊世代が平均寿命に差し掛かる時期で年金も目減りするようなので
今後は患者本人の意思がより尊重され、一般的にも過度な延命治療はよりマイナーになると思います
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いろり |2時間前

追記:生に執着するのは批判してません
   ただ、自分の命の期限が見えた時その   期限内に何をすべきかを、その時々で   シミュレーションするのは大事です
   災害時と同じくその時の備えの有無が
   LOQというか臨終時の達成感に関わる   と思うので
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いろり |2時間前

ほんとそれですね
納得の必要性分かります
でもそれは医者にかかる前にというか、物心ついて意思表示できるようになった国民なら普段から当たり前に死を思い考える
自分の死についても、もちろん
みたいにならないものかな
それが生きることに意味持たせ、命を輝かせることにもなる、とか思いますが
こんな考えを縁起悪い、もしくは商売の邪魔すんな!と嫌う人間の割合次第で国の先行きが見えそうな気もします
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wal***** | 1時間前

介護は相手だけでなく自分の為にもやっているという意味は分かるが、家族の死を迎える覚悟の為に無意味に介護を受ける本人が苦しむのはどうなんだろう?うちの祖母も施設でチューブで胃に流動食を流している。母と叔父が決めたことだから何も言わないが、何のために祖母が生きているのかわからなくなることがある。



sat***** | 1時間前

延命の定義も人により地域によるから厄介なんだよね。
ある人にはそれ延命行為でしょって感じる事が別の人にとってはやって当然の事だったりする。

今の日本は延命行為が結構当たり前になってるから、延命反対派の医師ですら北欧に研修に行くと驚くらしい。日本人の感覚からすると見殺しに近い状況(年寄りにほぼ治療せずにそのまま死なせる)が結構あるそうなので。寝たきりの年寄りがほとんどいないって事も納得、死なせちゃうんだからそりゃいないでしょう。

とことん延命と見殺しは両極端だけど落としどころをどこにするのかはとても難しい。

返信0

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Nuts | 1時間前

希望があるならすがりたくもなるけど、本当に単に生かされているだけの延命治療はされたくないなぁ。

介護する側にとっては死んでいくのを見守るのは本当にキツいんだろうし、延命治療をやめるというのはまるで直接手を下すようで罪悪感を感じやすいのかも知れないけど。

死なない人間はいないので、いつかは最期がくるんだよね。

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いろり | 2時間前

医療、介護などの社会保障費は増える一方
もうそろそろ日本国民は各々自己の死に対し
自己責任原則というか法制化してもいいんじゃないでしょうか
その時は、いつどんな形で来るか判らない
だからこそ
積極的延命治療を望む・望まないの意思表示を定期的に提出義務化、意思表示の内容は家族の希望より優先される、とか

自分は家族には積極的延命治療は絶対望まないと強く伝えているけど
医療側によるでしょうし

何なら、子ども全員就職し見るべき家族看取りの後ならもう忽ち身罷っていいんですがね
意思疎通取れず体動すらできなくなってのムダしかない点滴とかまして胃瘻とかされた日には絶対に化けて出てやるからなって、割と本気で家族には伝えてます(・ω・)ノ

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a***** | 1時間前

今入院中です。
私もここまで生かせられるのはきついです。

左も向かいのベッドもミトンで手、お腹をバンドで拘束された高齢者の方。
管などを外してしまうからです。

トイレも行けない(尿カテーテルやオムツ)、ゴハンも食べれない、毎日点滴や透析など2日に一回、本人たちは自宅に帰りたがっています。

何だか拷問ですよね。ゆっくり自宅でパタっと亡くなりたいです。介護殺人で子が逮捕されるより痛みを緩和してもらいながら、家族に手を繋いで看取られたいです。

若くてもとても苦しいのに彼らは治らないのに毎日治療を受けている。
見ているだけで鬱になる。どうにか一定の条件の元に認められてほしい。

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j_k***** | 3時間前

自分は親から離れているのでどちらかというと、送られる側だが、実際に自分のこととして考えるとやはり身が引き締まる。やはり死ぬのは怖い。まだまだ先の事であってほしいが、こうやって少しでも考えを向けることしておくべきなんでしょう。

「尊厳死」や「安楽死」が問題として取り上げられはするが、実際に周囲ではうまく折り合いをつけているのがほとんど。気になっているのは、年金等が目当ての家族や医療費が目当ての医療機関が生かしているケース、やはり議論を尽くして基本的な考えを社会として決めて行政が目を光らせて欲しい。

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vby***** | 2時間前

「何としても生かしてほしい、でも治療費がかさむと困るから、高額な検査や治療はしないでほしい。
検査や治療の負担額がいくらになるか、事前に伝えてほしい」
と言われたことがあります。

この仕事をしていると、最後まで聞かずとも
(生かしておきたいのは年金狙いだな)
とわかります。
気づかないと思ってるんですかねぇ。

哀れ。

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nurarin | 49分前

食べられないほど弱ったら、そう長く苦しまずに死ぬでしょう。
その状態で延命するのは、少しでも長く苦しめと言ってるようなもん。
そんなサディストもそういないでしょうが、怖いのは、それが「善意」で行われているということ。
まさに
「地獄への道は善意で舗装されている」

返信0

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blu***** | 2時間前

最初から看取る覚悟のある人などいません。覚悟はやりながらついてくるものです。

この言葉は重いと思う。
考えさせられました。

返信0

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rok***** | 34分前

いいかげん日本も患者の尊厳を無視した延命至上主義は見直すべきだろ
欧米などは何十年も前に見直している

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納豆は混ぜない派 | 24分前

看護師の母も延命だけは断固拒否と常日頃から言われている。
辛いの知ってるから。
おかげで万が一の時のこちらの覚悟もできました。
日頃から家族に意志を伝えておくのがよいとおもう。


jmi***** | 1時間前

本人の意見は尊重すべきです。
苦しい思いするのは、患者本人なのですから。

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yuk***** | 2時間前

死ぬのはまあ順番が来ればしょうがない
死ぬこと自体に怖さはない

でも長く苦しむのは本当に怖い!!

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*****tag | 3時間前

日本は色々と遅れていますよ。ヨーロッパからしたら、人権問題ですよ

返信0

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sunhead | 14分前

人工呼吸器と胃ろうをしなければならなくなったら、治療と云う名の延命は諦めたいな。

返信0

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CIC | 40分前

自分の母の時思ったのですが、
食べないから死ぬのではなく、
死ぬので、もう食べない。
だと思った。

返信0

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tic***** | 2時間前

これは徹底してほしい。

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nbu***** | 2時間前

この人は介護のやり方が下手だと思う。

返信0

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PDF | 3時間前

昭和天皇の最後は壮絶だったと思う。死にゆく老体に国を挙げての延命治療。現場は恐ろしい状況だったのでは。

返信0

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wl3***** | 3時間前

病気や老いで弱って死にかけてるなら、点滴も酸素吸入も拷問。水を処理する能力が落ちてるのに、点滴で水ぶっ込むんだから、当然身体に水がたまって苦しむ。
酸素だって無理に吸わせなければ自然と意識が薄れて、痛みも感じにくくなってくれる。酸素を吸わせると意識もはっきりしてしまい、苦しむだけ。
正直、酸素も点滴も医者や家族の、やることはやった感を出す以外に意味はない。恐ろしくバカなことをしている。栄養入れるためのチューブなんかもってのほか。
俺が何かの病気や老いなどで死ぬときは、痛み止めの麻薬以外のあらゆる治療は拒絶したい。酸素吸入も点滴も一切いらない。それが一番楽に死ねる。

返信0

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dwd***** | 2時間前

老いた母には延命治療はしませんでした

挿管してチューブに繋がれ機械の力で生きるのは、生きているとは言わない
無理矢理生かされるのは苦痛だと思う
父も理解してくれました




x soyu o soiu ㄤ | 1時間前

自分はきれいなまま人の思い出に残りたい。
介護が必要になった時点で安楽死をさせてもらえないなら、体が動くうちに違法薬物でも頼って楽に死にたいと思う。

返信0

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オワコン日本 | 2時間前

次の総選挙では安楽死について議論する政党に投票する予定です。
日本は侍の国ですから、受け入れられるのではないでしょうか。
むしろなんで生き恥を晒すことを受け入れているのでしょうか?

返信0

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hid***** | 1時間前

親の年金欲しさに、無理矢理にでも生かし続けてって頼む親族もいますからね。
元気なうちに、自分の意思をカタチで表しておかないと、逝きたくても逝かせてもらえないよ…。

返信0

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nay***** | 3時間前

尊厳死は必要だろうね。

返信0





コメント
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中国進出企業は今すぐ撤退せよ

2021年04月02日 | 国際紛争 国際政治 

中国進出企業は今すぐ撤退せよ

3/31(水) 17:52配信
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ニューズウィーク日本版
中国では27の工場がウイグル人を使っており、82のブランドの製品や部品を製造している。強制労働に加担してはいけない。サプライチェーンを再構築し、消費者の信頼を勝ち取るべきだ。

ウイグル人労働者が働く山東省青島市の靴工場には、中から逃げられないように有刺鉄線が ANNA FIFIELD-THE WASHINGTON POST/GETTY IMAGES

【エリザベス・ブラウ(アメリカン・エンタープライズ研究所研究員)】最近の調査によると、中国に進出したドイツ企業の96%が今のところ撤退を考えていないという。理由は単純。儲かるからだ。ただ中国での事業展開にはリスクもある。

【写真を見る】山で凍死した台湾のビキニ・ハイカー

シンクタンク「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)」の2020年の報告書によると、2017年以降、中国の9つの省の27の工場が新疆ウイグル自治区出身のウイグル人を使っている。

これらの工場は世界的に知られた82 のブランドの製品や部品を製造していて、「一部の工場は『再教育キャンプ』から直接連れてこられたウイグル人に強制労働をさせている疑いがある」と報告書は述べている。

中国政府は部外者にウイグル人収容施設の視察を認めていないが、国外に逃れた元収容者の証言から、女性の収容者に対する組織的なレイプなど卑劣な弾圧が懸念されている。

ASPIが挙げたブランドにはアディダス、アマゾン、アップル、BMW、シスコ、デル、GAP、グーグル、H&M、日立、ラコステ、メルセデス・ベンツ、マイクロソフト、ナイキ、任天堂、ノキア、パナソニック、プーマ、サムスン、ソニー、東芝、ユニクロ、フォルクスワーゲンなどが名を連ねている。

こうしたブランドにとって、中国は魅力的な進出先だ。だがそこには落とし穴がある。中国政府に圧力をかけられるリスクとブランドイメージが傷つくリスクだ。

そこで、これらのブランドにごく穏当な提案をしたい。今すぐ中国から出ていくこと。中国にとどまるリスクはメリットを大きく上回る。

撤退すれば、短期的には製品や部品の調達が滞り、収益も減るだろう。だが世界中の消費者がその苦労に報いてくれる。激しさを増す地政学的な競争に巻き込まれ、身動きが取れなくなる悪夢からも解放される。

中国ドイツ商会の調査でも、中国で事業展開しているドイツ企業のうち72%が増資を計画していることが分かっている。その背景にはコロナ禍から早々と立ち直った「独り勝ち」の中国経済への期待がある。

実際、IMFは中国の今年のGDP伸び率を7.9%と予測している。ASPIの報告書が出た数カ月後、BBCの記者がフォルクスワーゲンの中国法人のCEOに取材した。

同社は新疆ウイグル自治区の首府ウルムチに工場があるが、「そこで働く労働者には収容所から連行されたウイグル人はいませんね」と記者に詰め寄られて、CEOは返答に窮した。その様子を見て、消費者は即座に反応し、SNS上で同社の車の不買運動が広がった。



ナイキ、アップル、コカ・コーラなどもウイグル問題でまずい対応

新疆ウイグル自治区カシュガルの「再教育」施設で職業訓練を受ける人々(2019年) BEN BLANCHARD-REUTERS

ナイキ、アップル、コカ・コーラなどもウイグル問題でまずい対応をし、消費者の反発を買った。強制労働による製品の輸入を禁止する米「ウイグル強制労働防止法案」を骨抜きにしようと、ロビー活動を展開したのだ。

結局その動きは不買運動を招いただけで、法案は昨年9月に米下院を圧倒的な支持を得て通過し、上院でも近々承認される見込みだ。

中国に進出したグローバル企業が直面するリスクはほかにもある。中国政府はスウェーデン政府に華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)製品の使用禁止を取り下げさせようと、スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンのCEOに圧力をかけた。スターバックスも同様の憂き目に遭った。

ファーウェイ問題で中国政府に糾弾された欧米企業がどのくらいあるかは想像に難くない。

こうしたリスクがあっても企業が中国にとどまるのはなぜか。聞くのもやぼだろう。

中国は人口14億の巨大市場で、「世界の工場」とうたわれた優れた生産インフラがある。自動車や家電など高度な製造技術が求められる製品のメーカーにとって、中国の工場は不可欠の生産拠点だ。

さらに意地悪な質問をしよう。グローバル企業の経営陣は、自国政府から譲歩を引き出すよう中国政府に迫られたらどうするか。工場誘致のための優遇措置を受けていればなおさら、中国政府の圧力には抵抗し難いだろう。

あらかじめ対処法を練っていたとしても、自国政府が中国のルール違反に制裁を科し、中国側が理不尽な報復措置で応じる事態になったらどうするか。オーストラリアの農産物輸出業者は、それによる大損害を経験済みだ。

「中国市場に供給するリスクは確実に高まっている。2021年はオーストラリアにとって、中国への依存度が下がり始める分岐点になる可能性が高い」と、オランダを拠点とする金融サービス企業のラボバンクで食品・農業ビジネスのリサーチ部門を率いるティム・ハントは語る。

一方で、欧米の市民は中国に対し、数年前より後ろ向きになっている。ピュー・リサーチセンターが昨年夏に行った世論調査では、オーストラリア人の81%が中国に好ましくない見方を抱いており、2017年の32%から増えている。

同様にスウェーデン人は49%から85%、イギリス人は37%から74%、アメリカ人は47%から73%、カナダ人は40%から73%、ドイツ人は53%から71%に増えている。

欧米の消費者は時事問題への関心が以前より高いが、それだけではない

消費者の感情は無視できない。欧米の消費者は時事問題への関心が以前より高いだけでなく、企業にも同じことを求めるのだ。

デロイトの調査報告書「2021グローバル・マーケティング・トレンズ」では回答した消費者の79%が、新型コロナウイルスに関するブランドの行動について、顧客や従業員、コミュニティーを手助けするポジティブな例を思い出すと答えた。それによって23%の人はブランドに対する認識が良いものに変わり、19%が購買行動に大きな影響を受けた。

ただし、当然その逆もある。回答者の66%がブランドのネガティブな行動の例を記憶しており、それでブランドのイメージが悪くなったという人は31%、購買行動に大きな影響を受けたという人は26%だった。

21世紀の強制収容所を連想させること以上に、ネガティブなことがあるだろうか。ウイグルをめぐってブランドにダメージを与えるようなニュースは、今後も続くだろう。

昨年、ディズニーの新作映画『ムーラン』が注目を集めたのは、新疆ウイグル自治区で撮影されたことだけが理由ではない。エンドロールで謝意を示した協力機関の1つトルファン市公安部門が、人権侵害に関与したとして2019年に米商務省から制裁を受けていたのだ。

デロイトのレポートによれば、ブランドに強制収容所の影が少しでもちらつけば、欧米の顧客の4人に1人が離れていく。こうしたイメージはブランドにダメージを与えるだけでなく、機関投資家を不安にさせる。

南アフリカでは1980年代に、有力な機関投資家が、アパルトヘイト(人種隔離政策)と関係ある企業から手を引いた。

もちろん、複雑な設備を持たないアパレル企業でも、事業を整理して市場から撤退するのはそれなりに大変だ。

中国での生産を諦めることと中国市場で販売をしないことにも大きな違いがある。スターバックスのような飲食チェーンにとって中国から引き揚げることは、中国の消費者を完全に排除することになる。

とはいえ、多くの企業が既に、生産の一部を中国から主に他のアジア諸国へと移している。政治的な理由からではなく、中国が世界の工場としての魅力を失いかけているからだ。

ベトナムは今や衣料品製造の拠点となり、タイには自動車メーカーが集まっている。インドはハイテクと医薬品業界の拠点としての地位を固めつつある。ワクチン製造世界最大手とされるインドのセラム・インスティチュートは今年1月から、英アストラゼネカの新型コロナのワクチンを製造している。

主要な機関投資家が倫理性を重視し始めている

消費者ブランドが世界最大の消費者市場から撤退すれば、当初は、目先の利益にしか興味のない株主を失うだろう。しかし、長期的な業績に関心のある、より優れた株主を得ることができるかもしれない。

さらに重要なのは、主要な機関投資家が世論を満足させるためだけだとしても、倫理性を重視し始めていることだ。ノルウェーの世界最大の政府系ファンドは2019年に、化石燃料関連企業株の投資を引き揚げた。

最初に決断を下すのは、どの消費者ブランドだろうか。その見返りは長期的な安定だけではない。行動を起こした直後から、メディアに肯定的に取り上げられるだろう。

中国政府の圧力も大きなダメージも承知で、中国にとどまるかどうか。7.9%という成長率をもってしても、そうしたリスクを相殺することはできない。

(編集部注:H&Mとナイキは新疆ウイグル自治区産の原材料を自社製品に使わないと声明を発表している)

From Foreign Policy Magazine

トヨタ自動車が技術流出を恐れず中国企業と手を組む意図

3/31(水) 7:00配信
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マネーポストWEB

トヨタの水素燃料電池車(FCV)「MIRAI」(時事通信フォト)

 2020年における自動車生産台数トップは中国で、2523万台。第2位のアメリカは882万台で中国の35%でしかない。以下、日本、ドイツ、韓国と続くが、それぞれ中国の生産台数に対する比率は32%、15%、14%の水準である(出典:GLOBAL NOTE、以下同様)。

 生産と販売の状況は異なるが、その販売のデータで比較しても、2019年のアメリカの台数は中国の68%に留まっている。

 日本の自動車市場は、市場の成熟化、経済の低成長に若者の自動車離れも加わり、厳しい状況が続いている。企業が成長を続けるためには輸出の拡大が不可欠だ。どうしても、世界最大で成長余力も大きい中国市場に活路を求めざるを得ない。

 トヨタ自動車は次世代の戦略製品として長年開発を続けてきた水素燃料電池車(FCV)の開発を中国企業と組んで始めている。

 3月29日の中国本土マスコミ報道によれば、トヨタ自動車と北京億華通科技(688339、上海A株)は、双方が22億5000万円を出資し、両社の間では2社目となる燃料電池合弁会社を設立するという。

 北京億華通科技は清華大学系の企業である。国家組織に近い北京億華通科技の政治力、情報力を借りて、中国の法規に適合する水素燃料電池を開発すること、中国のFCV市場にスムーズにアクセスできるようになることを目指しているとみられる。

 トヨタ自動車は2019年に北京億華通科技と60kw水素燃料電池発動機の研究開発を目的とした提携を始めた。2020年6月には北京億華通科技に加え、中国第一汽車、東風汽車集団、広州汽車集団、北京自動車集団といった中国の国有大手自動車メーカーと北京市に合弁会社を設立すると発表した。この合弁会社では商用車用の燃料電池システムの開発を行う。
電気自動車メーカーにはFCVは簡単に作れない

 興味深いのは、国有大手自動車メーカーとも手を組んで開発を進めている点だ。

 本土電気自動車市場では、テスラ、BYD、上海蔚来汽車などの新興メーカーや、吉利自動車、長城汽車などの国内民営自動車メーカーに先を越された感が強い。既に高級車から低価格車まで、新興勢力に席巻されてしまっている。


電気自動車で使われる電池の製造技術は自動車メーカーの中にはない。石油燃料車両において技術的に難易度の高い部品はエンジンに集中しており、国有大手自動車メーカーは、数十年の年月をかけて、日米欧の大手自動車メーカーから合弁事業を通じてそれを吸収してきた。しかし、エンジンを必要としない電気自動車ではそうした製造技術における優位性は剥げ落ちてしまった。

 国家の産業政策によって保護されてきた大手メーカーには慢心があったかもしれない。販売網を押さえている以上、安泰だと高をくくっていたかもしれない。まさか、こんなに早く、ネットで自動車を売買する時代が来るとは思っていなかったはずだ。

 もう一度、ゲームチェンジを図るには電気自動車メーカーには簡単に作れないFCVにかけるしかないと彼らは考えたのだろう。

 電気自動車は、ガソリンの燃焼を必要としないが、火力発電、ガス発電、ごみ処理発電などで生み出した電力を使う。だから、CO2削減効果はそれなりである。FCVは水素と酸素の化学反応(水の電気分解の逆の反応)によって電気を作り出すシステムである。その水素は、例えば、辺境だが日照時間だけは長かったり、ずっと強い風が吹いていたりする地域などで、太陽光発電、風力発電を使って、水を電気分解して作ればよい。そうして出来た水素を利用する形にすれば、CO2排出を決定的に減らすことができる。FCVは、いわば究極のエコカーであり、その点が電気自動車と比べて大きく優れた点である。

 中国は2035年までにFCVを100万台を普及させる計画であり、国家による開発支援も手厚い。モデル地域を指定、企業、消費者に補助金を支給する。法制面での制約を取り払い、開発、実用化実験を支援するといったやり方をする。トヨタは、国家と結びつきの強い企業と組むことで、こうした恩恵を最大限に受けたいと考えているからこそ、技術流出を恐れず、中国企業と組むことにしたのだろう。
米バイデン政権はトランプ政権が始めた中国ハイテク企業への禁輸政策、市場排除政策などを継続、中国企業の封じ込め政策、米中デカップリング政策を進める方針のようだ。日本を含め、同盟国との連帯を強め、中国包囲網を築きたいようだ。しかし、自動車などの輸出産業に限らず、ほとんどの日本企業が中国市場に活路を見出そうとしている。

 こちらが封じ込め政策に追従すれば、あちらも封じ込め政策を取りかねない。日本の経済界にとって、米中新冷戦は大きなリスクにもなり得るのではないだろうか。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動中。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(https://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。

京阪バスが中国BYDと組んで全国初のEVバスを運行するワケ

3/31(水) 20:27配信
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サンデー毎日×週刊エコノミストOnline

BYDのEVバスは日本の4分の1の価格(写真はJ6)

 京都市に本社を置く京阪バスが、日本のバス会社としては初となる一路線全てのバスを電動化する、という大胆な方針を打ち出した。採用したのは中国のBYD製EVバスで関西電力も協力する。

 対象となるのはステーションループバスと呼ばれる京都駅と七条京阪、梅小路ホテルエミオン京都前を結ぶ路線だ。

◇4台のEVバスが15分間隔で運行

 この路線はJRと京阪電鉄駅(周辺に京都市立博物館、三十三間堂などの観光名所がある)、梅小路(京都鉄道博物館、水族館など)を結ぶことで観光をより便利にするもので、現在4台のバスが15分間隔で運行しているが、早ければ今年中にこの4台のバスを全てEVに置換する予定だという。

◇関西電力もエネルギーマネジメントで協力

 パートナーとなるのはBYDジャパン、関西電力で、3社は2月24日にEVバス導入に関わる業務提携を結び、記者発表を行った。

 京阪バスはEVバス導入とそれに伴う乗客の乗り心地への反応、CO2削減効果の確認、エネルギーマネジメントに関する運行データの収集を行う。

 関西電力は京阪バスによって得られた運行データ活用、充放電タイミングの最適化、複数のEVバス導入による最適エネルギーマネジメントシステム構築、適正価格での安定的充電器等の供給を担当。

◇BYDは日本全国に4000台のEVバス展開が目標

 そしてBYDジャパンは適正価格での安定的なEVバスの供給、技術的サポート、最適な運行や充放電の検証に必要な車両データや走行実験実績データの提供などを行う。

 BYDはすでに日本各地で53台のEVバスを納入しているが、世界に先駆けてEVバスを導入した米カリフォルニア州では現地にバス製造とバッテリー工場を建設するなど、積極的な世界戦略を推進している。

 BYDジャパンの花田晋作副社長は、会見で「日本国内に2030年までに4000台のEVバスを展開する」という野心的な目標を掲げている。

関西電力も営業本部副本部長の藤野研一執行役員が会見に出席、今後のEVバス導入拡大に向け、EVバスが標準化した際の最適運用の検証などを行い、将来には自動運転やオンデマンド技術にも対応する、としている。

◇創業100周年に向け脱炭素に舵を切った京阪バス

 京阪バスはグループ会社に京阪電鉄などを有し、京都、大坂、滋賀で交通インフラを提供する。来年創業100周年を迎え、現在の保有路線は定期観光バスや長距離バスなどを合わせると80以上、保有するバスは628台に及ぶ。

 今回、他社に先駆けて一路線すべてを電動化する、と決定した理由について、同社の経営企画室課長、大竹口淳氏は「やはり国も脱炭素を掲げる中、CO2排出量を減らし環境問題にも積極的に取り組む企業、という姿勢を打ち出す必要性があると感じた」ためだと語る。

◇充電なしで1日の運行が可能なBYDのEVバス

 導入されるのはBYD社のJ6という29人乗りの小型バスで、1回の充電で200キロ程度の走行が可能だという。ステーションループバスの場合、1日当たりの1台の走行距離は130キロ程度であるため、充電する必要なく1日の運行が可能となる。

 京阪バスのICT推進部兼経営企画室係長、大久保園明氏は、BYDの車両に決定した経緯について、「世界中のEVバスメーカーを比較検討した結果、価格、性能、メンテナンスなど全ての面でBYD社が優れている、と判断した」と語る。

◇BYDのバスの価格は日本の4分の1

 J6の価格は1両あたり1950万円ほどだが、日本製のEVバスだとコストが4倍近い。さらにすでに中国や米国をはじめ世界中で運用されているため、メンテナンスのノウハウでもBYDに一日の長がある。

 この価格が実現できるのは、BYDがバスだけではなくEV乗用車などでもテスラと競う世界一の販売台数を誇り、部品からバッテリーまで大量生産かつ自社で製造する、という企業構造であるためだ。ワンストップでEVの製造が行える数少ない企業なのだ。

◇エネルギーコストもディーゼルバスの3分の1以下

 京阪バスが現在使用しているのはディーゼルバスだが、エネルギーコストを比較するとEVバスが年間40万円程度であるのに対し、ディーゼルは143万円となり、2年運用すればEVのコストが全体で下回る。

◇メンテ費用も安く耐用年数は18年

 またEVは内燃機関の車に比べて部品数が少なく作りがシンプルであるため、メンテナンスコストも低く抑えられる。京阪バスではEVの耐用年数を18年と見込んでいる。

◇水素ステーションは高すぎる

 ちなみに水素(FC)バスの導入については、やはり水素ステーションの建設費がネックになる、ということだ。

 現時点で水素ステーションを自費で建設すると1基あたりのコストは1億円程度、メンテナンスのノウハウも得にくい。しかし敢えて急速充電を避けることで、バッテリーのチャージステーションは500万~1500万円程度で建設が可能だという。

◇EVバスで広がるMaaSへの展開

 EV導入により新たなビジネスチャンスも広がる。

 例えば充電ステーションだが、バスを充電する必要があるのは夜間だけであるため、昼間に一般のEVユーザーに開放することも考えられる。

 京阪バスの大久保氏は「MaaS(Mobility as a Service=マース)推進の観点から、例えば顧客に自分のEVで弊社のチャージステーションに来てもらい、そこからバスで通勤してもらう。帰るまでに車の充電が完了している、というようなサービス提供も可能」と語る。

 ちなみにMaaSとは、電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、スマホなどから検索、予約、支払を一度に行えるようにするサービスで、都市部の交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの解決に役立つと期待されているサービスだ。

◇将来はEVメンテサービスへの参入も

 また、EV向けのメンテナンスサービスへの参入も視野に入る。導入初期はBYDに依頼することになるが、バス会社だけに自社のメンテナンス部門もあるため、技術を徐々に移転してもらい、自社でEVメンテナンスサービスを行うことも可能となる。チャージステーションやサービスステーションは、EV普及の鍵となるインフラでもあり、一般向けにこうしたサービスを提供できるメリットは大きい。

◇EVバスが届けるコンビニ、医療、行政サービス

 さらにそこから一歩進め、「EVバスと嬉しいサービスが自宅近くにやって来る」という新しいバス&サービスの概念も生まれる、と語るのは大久保氏だ。

 EVバスの蓄電という機能を活かし、コンビニ、医療、行政サービスをバスと合体させる、というものだ。

 例えば今後広まるはずのコロナワクチンが、移動手段の少ない高齢者コミュニティにバスとしてやってきて接種を受けられる、といったことが考えられる。

◇京阪バスはイノベーションのアイデアを募集中

 このようなイノベーションのアイデアは常に募集中であり、意見や関心があれば是非とも連絡してほしい、と大久保氏は語る。京阪バスのホームページはwww.keihanbus.jp

◇将来は自動運転によるサービス提供も

 京阪バスが見据えているのは、EV化だけではなく自動運転によるバスサービスの提供だ。すでに同社は滋賀県大津市と提携し、2018年から自動運転バスの実証実験を続けている。昨年には7-9月にかけて緑ナンバーで実際に乗客を乗せる実証実験も行われた。

 その結果、技術面や安全面などの課題も浮上し、当初の目標だった2020年からの実用化はコロナの影響もあり見送られた。しかし今後も実現に向けた努力は続けられる予定で、もしかしたら京都市が日本初の自動運転EVバスを実現する都市になるかもしれない。

(土方細秩子・ロサンゼルス在住ジャーナリスト)


koj***** | 10時間前

日本の企業も投資を受ける際に、ESG投資のことを考えなければならない訳だが、日本製のEVバスは価格が4倍。今回は4台だそうだが、国産EVバス4台入れようとすれば、BYDのバスなら16台導入できる。この差は大きい。それも仕方ないですね。あまりに違い過ぎる。

返信0

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yam***** | 11時間前

まずいね。これが普通乗用車にも適用されるとやばい。全固体電池で差別化できればいいけどキャッチアップされると日本車は苦戦を強いられるのは間違いないね。

返信3

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bil***** | 10時間前

地方のバス会社のバスは老朽化して黒煙を吐きながら運航している状況です。
将来的には全部BYDのバスになるのでしょうね。バスを握られると
自動運転とかの走行情報も蓄積され、いずれ国産車がなくなるのでしょうが、
如何せん、日本車が高すぎるのでこの流れは変わらないでしょうね。

返信2

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ich***** | 10時間前

京阪だけじゃないです。

北海道では日ハムの新球場へのアクセスに中国BYDのEVバスでシャトルバス運行を計画しています。
さらに新球場内の作業用のフォークリフトもEV化するなど「総EV化」を計画しています。

トヨタが少し街づくりをやっていますが、中国の勢いはやはり侮れないです。
パソコン周辺機器がほとんど中国メーカーになったように、もう自動車すら日本の得意分野とはいえなくなるのかもしれませんね。

返信1

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sha***** | 8時間前

北京五輪の前後に、しばらく仕事の都合で北京に住んでいたが、当時の北京はオリンピックに向けて街を大改造しており、大気汚染改善のためにトロリーバス路線を増やしていた。

特に、中心部の修景地区では美観のため架線を外しており、この区間はトロリーポールをたたんでバッテリー走行していた。この区間に限って言えば、当時すでに普通にEVバスが営業運転をしていたことになる。

中国メーカーはこうしてずっとEVバスの技術を蓄積してきたのだと思う。特にBYDはリチウムイオン電池生産では世界有数のメーカーでもあるし。日本のメーカーはハイブリットにこだわってたからなあ。残念だけど、EVバスの技術では日本はもうすでに周回遅れになっているのではないか。

返信4

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tak***** | 9時間前

価格が2千万に対してその4倍する国産のEVバスは全く話しにならない。しかも耐用年数も普通にメンテナンスしていたらディーゼルやハイブリッドにも引けをとらない。更に中国以外、海外でもそれなりの実績もあるとしたら、日本のバス、トラックメーカーはどう思ってるんだろ?価格差、せめて1.5倍までだよね。

返信1

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cit***** | 10時間前

どの国で運用されても実績に伴い製品も良くなって行くでしょう。
国内メーカーで無いのが残念。国産だと完成された商品でないと無理だけど、開発スピードは周回遅れになりそう。

返信0

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kaw***** | 50分前

4年前まで上海近郊の地方都市に住んでいたが、
当時すでに市バスの3割くらいが電気バスでBYDだった。
今は電気バスがもっと増えているという。
乗り心地も悪くないし全然違和感なかった。
BYDは電気バスでは既に経験も実績も十分あり
世界中に輸出していて、価格が安いのは単に中国製だからではなく
量産効果もかなりあるのだと思う。

返信0

1
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-=≡tan≡=- | 8時間前

高速バスもそうだけど、海外製の方が安くできるのね。安全性とかはよく分からないけど国交省が認可したなら良いのか…。

車体安価で維持費も安い場合、地方のバスの救世主と成りうるだろう。
国産に拘って維持できなくなる前に検討されると思う今日この頃。

返信0

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3

sak***** | 9時間前

国が補助して国産車両を安く使えるように早くしないと、ますます技術さができてしまう。そして実際に運用しないと生産技術も上がらない。



wak***** | 6時間前

これが現実なんだね。受け入れないといけないか。昔は国産物は値段は高くても、それ以上に性能や信頼性が高く比較的コスパに優れていたものだが、スマホの国産物が負け始めたあたりから劣勢一色の傾向を個人的には感じる。なんとかならんかな。

返信0

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ndr***** | 1時間前

京都市議会はこの件で荒れるだろうなあ。たぶんコロナ前から予定していた計画をそのまま進めているだけだと思うんだけど、2020年を境に状況が一変してる。

ウィグル族ジェノサイドや香港弾圧、尖閣侵略に京阪バスは加担するのか!と憤る議員や市民団体がこれから運動を起こしそう。

でも別の観点から見れば、これを「中国製品不買運動拡大」のきっかけにできる。
「戦いは二手三手先をよむものだよ」とシャーも言ってます。

返信0

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fac***** | 10時間前

川越の周遊バスも中国ヤーシン製の新車が導入されてますしね…八王子市のバス会社が代理店になってます。

返信0

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doushite | 28分前

日本人の賃金を4分の一にしろと言うことか?
でなきゃ出遅れでなんの技術も残ってない日本に価格競争する能力はない。
安いものが欲しい=日本は衰退。
まだ家電で学んだことを他の産業でも繰り返すのを日本は望んでますか。
日本人が生きて行けなくなる世界を。

返信0

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sak***** | 8時間前

4000台だったらきっと日本のバス会社が重視するでしょ。
中国の電動自動車特にバスは普通に走ってたから、日本より大分進んでます。

返信0

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off***** | 8時間前

一番マズイのは、こういうインフラ系に他国製品を取り入れると、メンテも全て他国企業がやることになる点
現在の仕事先では他国製機器を業務で使用していますが、トラブルが起きた時の対応が日本企業と余りにも差があり、それを使用して仕事をしなければならない従業員達は悲鳴を上げ続けているのが事実です
故障原因も特定出来ず、いじっている内に何か知らないが動くようになった、だから問題ない、という対応だけ
なので同じトラブルばかりが延々繰り返される始末
日本製は正直、この国の製品と比べればどうしても価格的に高くはなりますが、導入後のアフターに関してはレベルが違います
それが最終的に生産効率を引き上げるのに、目先の経費削減しか考えないバカ経営陣しかいない会社は先ず選択肢に入れません
ほんと今の企業の経営陣はバカばかりだと思いますね

返信0

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aqu***** | 10時間前

運航実績データをBYDが取得し、次の販売戦略に使うことは当然。
日本のバス会社は何をやっているんだろう。
日野はずいぶん前からトヨタだが、今回いすゞもトヨタグループになったからにはBYDに先にデータを取得されるのは非常にまず人じゃなかろうか。

まあ、トヨタは毎度ながら他社がチャレンジしヒットした商品をうまく取り入れ至らぬところをチョイ越えでシェアを奪うのはとてもうまい。
BYDのバスもそうなればいいのだが、相手は中国企業。
一旦牛耳られるとなかなか手ごわいと考える。

残念なのが、BYDジャパンのトップが日本人だということ。
いろいろ想像してしまう。

返信0

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gqh***** | 11時間前

耐用年数18年とあるが果たしてそこまで持つかどうか未知数。最もコストのかかるバッテリーは何年で寿命が来るか、心臓部の制御IC、足回り等数年前に韓国製のEVバスは僅か3年程で引退した経緯もあります

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iwa***** | 9時間前

日本はODAでいくら援助してきたのだろう。
もう、侵略されている感じがしてきたように感じる。
夜に宴会したとかより、憲法、防衛等、本気で議論してほしいですね。まあ、企業も大変でしょうから、国外へ税金を払わないといけないのでしょうね。

返信1

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yyymmm | 9時間前

見出しがおかしい。既にBYDのEVバスは京都で走り回ってる。初、ではない。
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フィリピン人に強請られている話、運転手の人身事故の件、妻では解決不能=最終的には訴訟!

2021年04月02日 | 海外移住で地獄に堕ちたはなし
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駄目なフィリピン😹登録証とナンバープレートが違う問題=結論(ΦωΦ)後進国は仕事も満足にできない連中。非常に面倒な国なので来ないのが一番です。

2021年04月02日 | フィリピン原住民のはなし 南方民族は阿呆だらけ
駄目なフィリピン😹登録証とナンバープレートが違う問題=結論(ΦωΦ)後進国は仕事も満足にできない連中。非常に面倒な国なので来ないのが一番です。
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