物々交換でコロナ禍しのぐ 「海の民」が一工夫 タイ・プーケット
12/28(月) 7:12配信
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時事通信
タイ南部プーケットのラワイビーチで談笑するモーケン住民=4日
【プーケット(タイ)時事】タイ南部のリゾート地プーケットで暮らす少数民族で、「海の民」と呼ばれるモーケンの生活に、新型コロナウイルスが深刻な影響を及ぼしている。
収入源の魚介類が売れなくなり、生活が逼迫(ひっぱく)。余った魚をタイ北部などの地方の米と交換する制度を編み出し、急場をしのぐ工夫を凝らしている。
かつて海上生活を送っていたモーケンは定住化が進み、プーケットの南端に近いラワイビーチには257家族の約1700人が暮らす。ビーチ沿いの海鮮食堂街は、海洋民族が捕獲した魚介類を食べられるという物珍しさから内外の団体客が足を運ぶ観光スポットだ。
しかし、感染拡大後は旅行者が激減し、訪れる客はまばら。集落の代表者、ギム・ダムロンガセット氏(75)は「以前は魚介類目当ての観光客で活気にあふれ、収入は安定していた。感染拡大後も捕獲量は変わらないのに、売れなくなった」と困惑の表情を浮かべる。
一方、新型コロナで流通が滞り、食事に欠かせない米の入手が困難になった。そこで、魚介類を北部のチェンマイなどに送り、見返りとしてこれらの地方で収穫された米を受け取る物々交換制度を立ち上げた。今では他のモーケン集落も制度に参加。ラワイビーチは各集落の魚と他地域から届いた米を集積し、各地に発送する拠点の役割を果たしている。
魚と米の交換を仲介したNPO、チュムチョン・タイ財団のサンチャイ氏(43)は「物々交換だけでなく、魚介類から収益を得る方法を考え、モーケンの生活を支えたい」と話している。
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タイ最大の水産市場で689人感染 1万人超検査へ
12/21(月) 17:01配信
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AFPBB News
(c)AFPBB News
【12月21日 AFP】タイ当局は20日、首都バンコク近郊サムットサコン(Samut Sakhon)県で新型コロナウイルスの集団感染が確認されたことを受け、1万人余りを対象に検査を実施すると発表した。
同県マハーチャイ(Mahachai)にある国内最大の水産市場では17日、エビを販売していた67歳の女性の感染が確認された。当局者によると20日までのマハーチャイ市場関連の感染者は689人に上り、その大半は数十億ドル規模のタイの水産業で働くミャンマーからの出稼ぎ労働者だった。
保健省のギアンティプーム・ウォンラジット(Kietphgum Wongit)事務次官は、市場周辺のミャンマー人労働者らの外出と移動を禁じ、水と食料を提供していると述べた。
タイは中国国外で新型コロナの感染が確認された最初の国だが、これまで新型コロナ感染者は4000人余り、死者60人にとどまっていた。国境を接する4か国との行き来は容易で、そのうちの一つミャンマーの新規感染者数は現在、1日1000人を超えている。
バンコク当局は20日、市場があるサムットサコンと境を接する地区の学校を閉鎖すると発表した。バンコク都知事のフェイスブック(Facebook)への投稿によると、都は公共の場所での集まりを制限する他、生鮮市場や工事現場で働く人を中心にバンコク市内の外国人労働者に検査を実施する計画だ。
映像は19日撮影。(c)AFPBB News
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12/22(火) 18:34配信
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AFP=時事
タイ・サムットサコン県マハーチャイの水産市場で、新型コロナウイルス検査用の検体を採取する医療従事者(2020年12月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】タイのプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相は21日、同国最大の水産市場で起きた新型コロナウイルスの集団感染について、国内エビ産業で働く低賃金の外国人労働者を非難した。
【写真19枚】ペットボトルの再生素材でマスクを作るタイの僧侶
タイでは17日、首都バンコク近郊サムットサコン(Samut Sakhon)県マハーチャイ(Mahachai)の市場でエビを販売していた67歳の女性の感染が確認された。
接触者の追跡と集団検査が実施され、マハーチャイの市場に関連する感染者は800人を超えた。タイの新型コロナ感染者はこれまで、4000人余りにとどまっていた。
感染者の大半はミャンマーからの出稼ぎ労働者で、エビ漁船や加工工場で働いている。
プラユット氏は21日、今回の集団感染は不法外国人労働者を雇っている工場の責任だと指摘。これらの労働者はミャンマーから不法入国しており、「こっそり(タイから)抜け出しては、戻ってくる」と非難した。
タイと約2400キロにわたり国境を接しているミャンマーでは8月以降、新型コロナ感染者が急増しており、現在1日約1000人の新規感染者が確認されている。
タイ保健当局は、マハーチャイ市場の感染率は「約42%」だと述べた。
市場とその周辺地区は19日以降封鎖されており、数千人の居住者は地区外に出ることを禁じられている。21日には市場の周りに有刺鉄線が設置され、地区内に残された労働者らに当局が食料を配布した。
エビの輸送に携わるミャンマー人のミン・ミン・トゥン(Min Min Tun)さんは、タイ人が証拠もなくミャンマー人を責めるのは「不公平で、一方的だ」と話した。
トゥンさんによると、誰が検査で陽性になったか知らされておらず、労働者らは不安に陥っているという。
タイ経済は、隣国ミャンマーとカンボジアから来る数百万人の低賃金労働者に大きく依存しており、タイの水産業や製造業、建築業、サービス業はこれら労働者により支えられている。
だが、外国人出稼ぎ労働者は差別に直面している。今回の集団感染で、タイ人の間では反ミャンマー感情が広がっている。マハーチャイのタイ人も例外ではない。
市場前に屋台を出しているマニーラット・ジェークパン(Maneerat Jekpan)さんは、自分が「反ミャンマー人」だと認める。「いかなる状況でも彼らに近寄らない」
そのような反感にもかかわらず、マニーラットさんは食べるものがないことを心配し、域内に閉じ込められた労働者らに食料を持ってきた。【翻訳編集】 AFPBB News
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jun***** | 5日前
タイに名がくすんでいましたが、やはり陸続きだと不法入国やりたい放題です。タイ側は軍関係者がカンボジアやミャンマーのタイ側国境付近で検問よくやってますが、防ぎきれません。日本はやはり島国なのでこのような悩みは少ないですね。
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Umikojiki | 4日前
タイの多くの工場はミャンマーからの労働者て成り立っている。ミャンマーからの労働者を非難し居なくなったら、タイ経済はどん底になりますよ。この首相はそのあたりを理解してるのかな?
返信0
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sok | 8時間前
まあ色々伏線はあるんだろうけど、どの国も政治はグダグダだな
返信0
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ex4***** | 5日前
それはないな。
返信0
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Cam… | 5日前
タイにしてみれば自国民が感染源だと思われたくないからな。ミャンマー人のせいにしているのだろう。
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12/28(月) 7:12配信
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時事通信
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一方、新型コロナで流通が滞り、食事に欠かせない米の入手が困難になった。そこで、魚介類を北部のチェンマイなどに送り、見返りとしてこれらの地方で収穫された米を受け取る物々交換制度を立ち上げた。今では他のモーケン集落も制度に参加。ラワイビーチは各集落の魚と他地域から届いた米を集積し、各地に発送する拠点の役割を果たしている。
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12/21(月) 17:01配信
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(c)AFPBB News
【12月21日 AFP】タイ当局は20日、首都バンコク近郊サムットサコン(Samut Sakhon)県で新型コロナウイルスの集団感染が確認されたことを受け、1万人余りを対象に検査を実施すると発表した。
同県マハーチャイ(Mahachai)にある国内最大の水産市場では17日、エビを販売していた67歳の女性の感染が確認された。当局者によると20日までのマハーチャイ市場関連の感染者は689人に上り、その大半は数十億ドル規模のタイの水産業で働くミャンマーからの出稼ぎ労働者だった。
保健省のギアンティプーム・ウォンラジット(Kietphgum Wongit)事務次官は、市場周辺のミャンマー人労働者らの外出と移動を禁じ、水と食料を提供していると述べた。
タイは中国国外で新型コロナの感染が確認された最初の国だが、これまで新型コロナ感染者は4000人余り、死者60人にとどまっていた。国境を接する4か国との行き来は容易で、そのうちの一つミャンマーの新規感染者数は現在、1日1000人を超えている。
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12/22(火) 18:34配信
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タイ・サムットサコン県マハーチャイの水産市場で、新型コロナウイルス検査用の検体を採取する医療従事者(2020年12月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】タイのプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相は21日、同国最大の水産市場で起きた新型コロナウイルスの集団感染について、国内エビ産業で働く低賃金の外国人労働者を非難した。
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接触者の追跡と集団検査が実施され、マハーチャイの市場に関連する感染者は800人を超えた。タイの新型コロナ感染者はこれまで、4000人余りにとどまっていた。
感染者の大半はミャンマーからの出稼ぎ労働者で、エビ漁船や加工工場で働いている。
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タイと約2400キロにわたり国境を接しているミャンマーでは8月以降、新型コロナ感染者が急増しており、現在1日約1000人の新規感染者が確認されている。
タイ保健当局は、マハーチャイ市場の感染率は「約42%」だと述べた。
市場とその周辺地区は19日以降封鎖されており、数千人の居住者は地区外に出ることを禁じられている。21日には市場の周りに有刺鉄線が設置され、地区内に残された労働者らに当局が食料を配布した。
エビの輸送に携わるミャンマー人のミン・ミン・トゥン(Min Min Tun)さんは、タイ人が証拠もなくミャンマー人を責めるのは「不公平で、一方的だ」と話した。
トゥンさんによると、誰が検査で陽性になったか知らされておらず、労働者らは不安に陥っているという。
タイ経済は、隣国ミャンマーとカンボジアから来る数百万人の低賃金労働者に大きく依存しており、タイの水産業や製造業、建築業、サービス業はこれら労働者により支えられている。
だが、外国人出稼ぎ労働者は差別に直面している。今回の集団感染で、タイ人の間では反ミャンマー感情が広がっている。マハーチャイのタイ人も例外ではない。
市場前に屋台を出しているマニーラット・ジェークパン(Maneerat Jekpan)さんは、自分が「反ミャンマー人」だと認める。「いかなる状況でも彼らに近寄らない」
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jun***** | 5日前
タイに名がくすんでいましたが、やはり陸続きだと不法入国やりたい放題です。タイ側は軍関係者がカンボジアやミャンマーのタイ側国境付近で検問よくやってますが、防ぎきれません。日本はやはり島国なのでこのような悩みは少ないですね。
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Umikojiki | 4日前
タイの多くの工場はミャンマーからの労働者て成り立っている。ミャンマーからの労働者を非難し居なくなったら、タイ経済はどん底になりますよ。この首相はそのあたりを理解してるのかな?
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sok | 8時間前
まあ色々伏線はあるんだろうけど、どの国も政治はグダグダだな
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ex4***** | 5日前
それはないな。
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Cam… | 5日前
タイにしてみれば自国民が感染源だと思われたくないからな。ミャンマー人のせいにしているのだろう。
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