夕方雨が上がり、霧が出てきたので
母をうぬまの森に誘う、
「コケもきれいやなぁ、京都よりよっぽど静かでええね」
「羊歯も色々あるよ」
「あんたと来ると色々教えてくれるから、おもしろいわ」
とてもご機嫌、以前だったら「邪魔くさいから行けへん」でおしまいだった。
やっぱりで寂しいのだと思う、でも年を取ると誰でもそうなるような気がする
私も通る道耐えられるかな
帰り道で羊歯を採り、足元に何か花がほしいね
アジサイを添える、「ええな」この実もいいよ やしゃぶしを採ると「これは合わないわ」
自治会の方から高齢者の集まりにお誘いがあった。
「もうちょっと落ち着いたらにするわ」
大分前にも同じことを言っていた。
幽玄を感じる日に出かけたくなります。
気持ちが落ち着くとお花に目が行くようになるようですね
母も華やかな花より道端の花が好きなようです。
父は88歳で亡くなりました。
父は歳とって目が見えなくなっていましたが
お花を見に山に出かけるのが大好きでした。
貴女のお母様と父が重なって見え
懐かしくなります。
これまでの文章と写真からの印象は幽玄と静寂です。
当たってますかね。