朝起きてみると霧で辺り一面真っ白
母はまた編み物頑張り始めた
「何回も編みなおすのに又間違って、もういやになったわ」
弱音を吐いて別のことをしている
自分の頭の回転の鈍さにいらいらしながらもう一度、もう一度と編み直す。
でも編み上がらない
自分で頭のリハビリ中頑張ろうとする根性
私にはない根性
「昨日持って来てくれた孫の写真(セーターを着ている)見ると頑張れたわ」
今日は殆んど編みあがっている
後は綴じるだけ
子供の写真がやる気を与えた
「ほんまにかわいい子達や、早く着せたいわ」
昨日はさをり織りのイベント”あなたと共に紡ぎのコミュニケーション2008
孫と初体験
名鉄電車に乗り地下鉄に乗り換え名古屋国際会議場に到着
大きな会場に孫も興奮
バーバは
さをり織りの洋服を着た幼稚園児の歌やダンスがあり
二人とも楽しんでいた。
帰りはパパとママが迎えに来てくれた。
孫が着ていたセーターは母が編んだ物だ
お姉ちゃんのセーターは残り糸で配色をしてとてもきれいに編めている
孫も気に入っている様子で「キャラメルボタンが付いてるんだよ」
良く見ると私の昔のワンピースのボタンだ
私も母がいつ編んだのか記憶に無い
「母に聞いてもいつ編んだんかな」
こちらに来て3年難しい編み物は編んでいないそれ以前に編んだのだと思う
大きさが今ぴったり
カバンは私作
孫を親子でコーディネイト出来て幸せ
孫たち
昨日からとても寒い
孫用の布織りあがる
何もかも後回しにしてやっと織り上がる
思っていたほど出来上がりは良くなかった
母は元気が無い
「色々昔の事思い出して寝られへん」
忙しくて暫く話し相手になってやらなかったから・・・・
明日はおいしい物でも食べに行って来よう
「バーバカバンありがとう」
孫から電話があった。
お姉ちゃんにはいくつか作ったが
男の子だからと作らなかった。
これからは平等にしなくては
今日も女の子のベストを織りながら
やっぱり男の子にもと思い電話すると
いつもへそ曲がりな返事なのに
「青色と黄色がいいな」
その一声でまた糸の準備をする
バーバ
母の編み物は中々完成しない
「みんなのお陰で元気にさせてもらってるから、セーターも編めるようになったと皆に見てもらいたいのに・・・・」
出来上がらないことに苛立っている
頭が回転しなくてイライラする気持ちは分かるが・・・・
「去年何してたか思い出されへん」
「私だって思い出せないわ、昨日の事でも忘れるのに」また言ってしまった。
母は衰えていく自分を受け入れられないでいる
11月23日に名古屋国際会議場で開かれる
あなたと共に紡ぎのコミニュケーション2008 孫と一緒に参加する予定
孫二人連れて電車に乗ることになる
不安
6歳の(女)孫には孫が自分で織った布でバッグを作った
3歳(男)の孫には作らなかったら
「てるちゃんのは?緑のカバンがいいな」と催促される
今日何とか出来上がる