トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

College of Adaptive Arts

2009-04-28 | Weblog
障害を持つ学生のためのアートスクール、College of Adaptive Artsが地元にオープンします。

このカレッジはポストセカンダリープログラム(18歳以上の障害児を対象とするプログラム)のひとつで、舞台芸術、美術、音楽の専門学校です。

待ってました!!
私はこういうプログラムができることをずっと願っていました。

今夜はここまで至るのにがんばってくれた創立者のDeAnnaとPamを囲んで将来の夢を語り盛り上がりました。

いくつになっても夢を語るのは楽しいですね。

実は私たちはアートプログラムの援助を福祉からゲットしようと働いていました。
ところが福祉サイドは“リクエーションにはお金は出せない”“アートの専門家だけでなく医療関係の資格を持つ人がいなければ認めない”との一点張り。

悲しいことにシリコンバレーでの“芸術”に対するポジションはかなり低いのです。

今、卒業後のマネージメントまでサポートするというゴールを掲げて、福祉サイドへ職業訓練校として認可されることをもう一度リクエストしています。

トニーがこのカレッジへ進学するかどうかはまだわかりませんが、こういう画期的な学校ができたことはすごくうれしいことで、私も何かお手伝いできればと思っています。

週末

2009-04-27 | Weblog
トニーのお供でオープンマイクのコーヒーショップに行ってきました。

オーナーから“久しぶりだねえ“と言われて、うれしそうに先客のミュージシャングループに仲間入り。
閉店までなんだかんだとジャムっておりました。

この店に出入りしている人たちってみんなローキーですごくComfortableなのです。

ここでトニーたちの演奏をバックにカウンターでカプチーノを飲みながら友達と談笑するのが私の心休まる時間です

昨夜はトニーのバンド仲間のジョンがルームメイトと来てくれました。

ジョンは24歳の自閉症で、両親が買ったコンド(アパート)に両親が雇ったルームメイトと住んでいます。

とてもステキなルームメイトで、“はじめまして“と言って握手をした瞬間、

ジョンの両親はこの人をどうやって見つけたんだろう?
いくら払ってるんだろう?
コンドだって高いよ。
福祉から援助があったとしてもお金持ちでないと無理無理、、、、
いろいろと頭の中をかけめぐりました。

いつの日かトニーも自立して週末をコーヒーショップでこんな風に過ごす時がくるのかなあ,,,だといいけど,,,



レッドカーペットセレモニー

2009-04-18 | Weblog

劇団エンジェルズオンステージの受賞パーティーがありました。

エントランスから会場までの赤いカーペットの上をひとりひとり歩くたびに、サイドに控える関係者が歓声と拍手で迎えてくれて、まるでオスカー賞みたい。

授賞式ではひとりひとりの子供を公演中のエピソードを交えて紹介してくれました。
10月から3月までの約6ヶ月を一緒に過ごした子供達はそのイントロを聞いただけで“あっ○○のことだ”“あいつだぁ~~!!”“あなただ!”などとお互いを指名していました。

みんなかっこよかったよ。


ショッピング

2009-04-15 | Weblog
今日は今週末にあるトニーのアワードパーティーのためのスーツを買いに行きました。

どうせ1回しか着ないのだからとレンタルのお店に行ったのですが、一番安いので150ドルと聞いてがっかり。

迷ったあげく、借りるより買うことにして、ショッピングへ。

お店の人がトニーのサイズを測るのに奮闘してくれました(苦笑)。

「絶対にさわらないでよ」と言いながらコチコチに固まったトニーに、

「サイズ測らないと試着できないよ」「何もしないから」、、、、と店員さんも

最初はやさしくがんばってくれていたのですが、だんだんムカついてきたようで、

「どうすんの!要るの?要らないの?」と声が荒くなってきて、、、

「All right,,,」と言ってトニーは渋々やっと協力してくれました。

スーツとシャツとボウタイの3点で50ドル。
1回限りとしても借りるよりずっと安上がりでした。

帰り道でクロネコヤマトの配送車を見かけて、
「わあーこれって全く日本のと同じじゃない!!」と私が興奮して言うと、

トニーが「違う。日本のはトヨタ、アメリカのはDodge」と教えてくれました。

それを聞いてもまだ違いがわからない母です。恐れ入りました。

中間テスト

2009-04-14 | Weblog
トニーが音楽の中間テストで90点を取りました。
大学進学にもカウントされるこのクラスで、演奏実技だけでなく、楽典や音楽学までマスターするのはトニーにとって大きなチャレンジです。

サウンドって何?
リズムって何?
メロディーは? ハーモニーは?

“授業で説明された音楽用語を使って答えること“という条件のもと、言葉の意味など全くわからないまま丸暗記をしました。

テストが終わった今、もう一度同じことを聞いてみると、、、、

サウンドは?
「バイブレーション」とだけ言って、あちこちを叩きはじめました。
そして叩いたところに耳をくっつけて、「ほら、、これがバイブレーション!」

リズムは?
何も言わずに、身体やそこら辺にある物をノリノリに叩きました。

メロディーは?
即興でマリンバを弾きながら「これがメロディー」。

ハーモニーは?
自分で作ったメロディーの上にハーモニーを乗せて「これがハーモニー」。

難しい言葉を使わなくても、充分に理解していることを証明してくれました。

簡単すぎる答えだけど、同じクラスを取っているクラスメイト達がどれだけトニーのような音楽表現ができるかと思うと、難しい言葉を並べて音楽を論するよりもずっと音楽的なのではないかと熱くなりました。

90点とったって、丸暗記じゃ音楽は語れないのであります。



打ち上げパーティー

2009-04-06 | Weblog
先月、大成功に終わったエンジェルズオンステージのスタッフ打ち上げパーティーがありました。

悪ノリした大人たちが子供達のミュージカルをR指定版に仕立てて笑った笑った。

ボランティアで子供達のミュージカルをサポートして下さったこのスタッフメンバーは、みんなプロとしてキャリアを持っている人ばかり。

大学の演劇の先生、カメラマン、ソーシャルワーカー、音楽の先生、ビデオプロダクションの方、ダンスの先生、サウンドエンジニア、、、、

名ばかりの名誉顧問やボランティアと違って、無償で彼らのキャリアを提供して下さいました。

彼らのパワーに感謝して配られたエンジェルズオンステージのロゴ入り懐中電灯には
“いつも暗い舞台裏でお手伝いして下さった皆さんのために”というメッセージがありました(笑)。