トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

スーパーおばあちゃん

2009-05-29 | Weblog
いつの時代も最近の若者は、、、と小言をいう年寄りはつきものだ。
私ももう年齢的にはそちら側に近いポジションだからお年よりに楯突こうなんて気はない。

でも聞いて、、、
彼女は定年退職した元学校の先生。
頭の回転の速さと行動力には誰もが一目おくほどのスーパーおばあちゃんです。

6月8日に控えたコンサート準備のため一日に何十通ものメールが実行委員の間でいきかう中、おばあちゃんはコンピューターもないし、電子メールもありません。

「プログラムの下書きできたら私に送って!訂正なしだったらそのまま印刷屋さんに送るね」と私がボランティアに言ったら、

「なんで?私じゃなくてあなたなの?私に送ってよ」

って言われても、受け取る環境ないのにどうやって届けるのよ?

全然わかってなーい!

プログラムのレイアウトだって、フォーマットだって何にもわかってないんだよ。

ところが今日電話があって、図書館のコンピューターを使って奮闘しているらしい。

絶対にあきらめないこのおばあちゃん、やっぱりすごい。




仕事と子育て

2009-05-16 | Weblog
今朝は出かけにトニーが大暴れしてくれた。

原因は兄弟げんか。
といっても、普通だったらこれほど大事にならないようなたわいのないこと。
トニーはケニーが言った“言葉“の内容よりその”声の大きさ“にキレたようだ。

物は投げるわ、壊れるわ、でもう大変。

警察に通報したくなるほど手に負えませんでした

それでも仕事は休めないと決めた私は、荒れまくった家の中をそのままにしてトニーを学校へ送った。

そして学校に事情を説明して、“もし手に負えなかったら迎えに来ます”と伝言を残して仕事へ。

なんだかどっと疲れて今朝は仕事モードになるのに時間がかかりました

仕事と子育ての両立は切り替えのスウィッチがはやい人ほどできるのだと
思います。

先週、1月に第一子を出産した同僚が復帰したとき“子供が生まれてから最高で1時間半しか離れたことないの“と不安げに言った彼女に”切り替えが大切“なんて先輩風ふかしたけど、今日は私、いつまでも切り替えられずに凹んでました





キャリアウィーク

2009-05-15 | Weblog
今週はキャリアウィークといって父兄が学校に来てどんな仕事をしているかを生徒たちに紹介してくれています。

昨日はGoogleで働いているエンジニアのお父さんがGoogleのサーチエンジンについて話してくれました。

“Googleって知ってるかな?”“どんな時にどんなことで使うかな?”とそのお父さんがキンダークラス(5-6歳)の生徒たちに聞くと、

“知りたいことを検索するとき使う”“地図や道順を探すとき使う”などと大人顔負けの答えが返ってきました。

他にもドクターのお母さん、カメラマンのお母さん、警察官のお母さん、、、たくさん来てお話して下さいました。

今や職業に男女は関係ないですね。

それに学校で習う職業だって、私の子供の頃は魚屋さんとか八百屋さんとか、、、が身近にあったのに。

おまけに生徒たちに将来何になりたい?って聞くと、
“神経外科の医者”“ソフトウエアのエンジニア”とヤケに具体的で“大きくなったらお医者さんになりたい!”と漠然と言う子などいません。

とても時代を感じたキャリアウィークでした。

IEP

2009-05-08 | Weblog
トニーのIEP(個別教育プラン)がありました。

今回はトニー本人も参加して久しぶりに中味のあるミーティングでした。

ミーティングはトニーの紙を見ながらのイントロダクションからスタート。

「Good afternoon」と言って自己紹介があり、そのあと「ここに来てくれた方々を紹介します」とまた紙読んで(笑)、ひとりひとりをちゃんと顔を見てみんなに紹介してくれました。

自分のスピーチが終わると「これ本番?それとも練習?」とケースマネージャーの先生に聞いたので、出席者たちから笑いが、、、


学業のほうは、小学生ならまだ希望あるけどもう高校生なので最低限のことができればアカデミックなことはあまりプッシュしないようにお願いしました。

計算も計算機を使えばいいのではと先生に提案したら、ホッとした顔して
「私も計算機使ってます」と私たちの気持ちをくんでくれました。、
「えっ!?先生が計算機使ってるの!?」と冗談まじりの夫の突っ込みには困惑していましたけど、、、(笑)。

職業適性テストの結果は、“車のメカニック“と”フォトグラファー“だったそう。

どっちもあまり現実的でないけど、これからボランティアやパートタイムの仕事を増やして少しずつ将来に向けて社会勉強ができればいいなと思います。


緊急事態

2009-05-06 | Weblog
勤めている学校で“銃を持った人が学校に侵入した”という設定のコードレッド(緊急事態)避難訓練がありました。

この訓練、10分前に聞かされて模範通りにできてるかどうかをテストされるとあって、教師一同まっ青になりました(苦笑)。

非常ベルがなって、

1 教室内のドアを全部ブロック。
2 外にアクセスできるドアにはロープをかけてドアが開かないようにする
3 外から中が見えないように机やイスを使ってバリケードを作る。
4 教室の隅にもバリケードを作って、生徒たちを待機させる。

すごい勢いでこの4つのステップを終えると、オフィスから電話が。

「5」と電話の向こうが言いました。

緊急時のシードは“足して9“。

3と言われたら6と返し、7と言われたら2、1と言われたら8、ってな具合に答えなければいけません。

今朝は「5」と言われたので「4」と答えるべきなのに、シードをすっかり忘れてしまい、あせったあせった

○?」とヒントをもらって、「」と大声でお返事しました(笑)。


その後、地元の警官が犯人を装って外から教室内に入ろうとしたり、ドアをたたいたり、、、、、

その間、生徒たちはみんな私の指示に従ってくれて静かに事を得ました。

それにしても、緊急時のシードジェネレーションって難しすぎない?
シードが“5”だとして相手が「3あげる」と言ってきたら「8返す」と答えればいいだけですって教えてもらったけど、緊急のときに数なんて数えてられないよ私。

そんなこと言ってたら誰でも犯人になっちゃうけど、、、、


自主登校

2009-05-04 | Weblog
先週はトニーのテスト週間でスケジュールが変わり長い1週間でした。

いつもは、ひとりひとりの時間割が違うので登下校の時間もそれぞれだけど、テストのときは全員が同じ時間に始まるので駐車場は満杯、道路も渋滞で朝からストレスフルな一日となります。

だから、、、、早く家を出て備えようとしたのに、、、、、

トニーは毎朝Martha Bla Blaという犬がお話する幼児番組が始まると「ガサ、行ってくるね」と犬に言って家を出ます。

これのおかげで、テストの一日目はあやうく遅刻になりかけました

テストの時はこの番組が始まる前に家を出なくちゃだめなのよ。

予想通り歩いて行ったほうが速いくらいの大渋滞

「もういい!!ここで降りなさい!だから早くって言ったのに!!」と私。

トニーは私がイライラしているのを察したのか文句も言わずにさっさと降りてひとりで歩いて学校へ行きました。

私はというと、自分でトニーを落としておきながら罪悪感にかられ、、、、

途中で鳩に遭遇したらどうしよう
あの交通量の中をちゃんと歩いて行けるだろうか

心配しながら仕事へ行きました。

結局、2日目以降もMartha Bla Blaをミスすることは許されず、
「渋滞だった歩いて行くから」とそっけなく本人に言われ、
彼のこだわりが自主登校へと進歩したのでした。