トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

Another Gig

2008-12-31 | Weblog
またまたトニーのバンドに依頼がきました。
今月に入ってから週2回の割りで演奏活動をこなしています

みんなに褒められて(そりゃこの子達を前にけなすことはできないですよね)チップやプレゼントもいただけるとあって、彼らにとって最高のセラピーだと思います

こんなに楽しく音楽活動できるなんて、音大出身の私としてはうらやましい限り。


今回コーヒーショップのオーナーからはゴスペルのリクエストがあり、一同あせっております

本人は「トヨタのアイシスのコマーシャル歌ってるゴスペラーズ知ってるよ!」
、完璧にはずしておりました。

恥ずかしながら無宗教の我が家としては全く縁のないジャンルでトニーは他のメンバーにひたすらついていくのみの運命となりそう

本来アマチュアバンドというのは、曲の選択からすべて自分たちでこなすわけですが、この子たちはそれができない

前回ピザ屋さんに呼ばれたときは、本人達は楽器の前で座っているだけで司会進行ができるわけでもなく、大人があれ弾けこれ歌えと指示する始末でした。

昨日はメンバーのお母さん2人とおちあってお互いの家を行ったり来たり、サウンドチェックしたり、楽譜整理したり、コーヒー屋さんの下見に行ったり、、、、

年の瀬にこんなことやってる私たちってクレイジーだねと思わず3人で笑ってしまいました。



クリスマスの朝

2008-12-26 | Weblog
サンタが来なくなった我が家にもまだクリスマスプレゼントを待っている子供達はいるわけで、今朝は6時頃から早く早くとせかせれた

3日前に買ったクリスマスツリーの下にはプレゼントがいっぱい
いくつになってもこの瞬間は待ち遠しいよね

朝食を済ませた後にプレゼントを開けるという我が家だけの習慣(ケニーに言わせるとそんなのうちだけで、よそのうちは起きたら即プレゼントを開けるんだって)にのっとり、朝食の進むこと、、、(笑)。

黙々と食べているいつもはおしゃべりな子供たちに、グランパ(義父)が「何か話せよ」「ゆっくり食べないと身体に悪い」「食後はすぐ席を立たないで少し座ってなさい」などとじらすじらす。

やっとお許しが出て開放された二人はツリーの下でプレゼントに書いてある送り主の名前を読みながらクリスマスベストタイムへ。

リップスティック(スケートボード)、ギター、カメラ、、、、日本のおばあちゃんが発売日に並んで買ってくれたDS i。

今年のヒットは、グランパが作ってくれた“焼き鳥グリル”。
日本で食べた焼き鳥が忘れられないと言っていた夫に、炭焼きグリルを自分で作ってくれました。

おいしい焼き鳥のタレのレシピをゲットする任務を課されましたが、気分はすっかり赤ちょうちんなのであります。

トニーのクリスマスカード

2008-12-23 | Weblog
今年のクリスマスカードは2009年モデルの車をサンタクロースと雪だるまが眺めている絵を作ってくれました。

右端に車体の半分だけ見えるサンタの赤いトラックは2009年ではなく2005年型だそうです(笑)。

どこからどう見ても自閉症トニーの作品そのものですね。

クリスマスパーティー

2008-12-15 | Weblog
プライベート邸宅でのクリスマスパーティーでトニーがバンド仲間2人とトリオを組んで演奏しました。

パーティー主催者であるこのお宅のDさんは、教師を退職した方で先日コーヒーショップで演奏したトニー達を見て、このパーティーを企画してくれました。


Dさんの61歳になる妹さんは障害者で、今はグループホームで暮らしています。

彼女の両親は障害のある妹さんに辛くあたるだけで家族として認めず、それを幼い頃からみていたDさんはずっと両親に反感をもっていたそうです。

成人して妹さんの親権をめぐり両親と裁判で戦って、晴れて妹さんを一生ケアする身となったのです。

今夜招待された50人ほどのゲストには、前もってトニー達のことを紹介してくれていて、たくさんの方が名刺を下さり、応援を約束してくれました。

退職したおばあちゃんの粋な計らいに彼女の人柄を思い知ったのでした。


サンタクロース

2008-12-15 | Weblog
サンタクロースのシーズンになりました。

お世話になっている方の息子さんは5歳にして“サンタクロースなんていないよ”と悟っているそうで、サンタ役を夢見ていたお父さんはがっかりしているとか。

確かに純粋なまでにサンタクロースを崇拝する子供の姿を見るのは微笑ましいですね。

今朝の新聞によるとサンタを信じている子供は、5歳以下が96%、8―10歳になると42%だそう。

特に宗教、人種、文化の入り混じっているカリフォルニアではクリスマスを祝わない家庭もあるし、以外に根深いサンタバトルに親や教師、カウンセラーは頭を痛めているのです。

我が家の息子達は6年生までサンタクロースを信じていて、ケニーはとうとう学校ではサンタを信じている派の最後のひとりになってました。

クラス中からバカにされても健気に信じるケニーを見て、ついに夫が真実を告白したのはたったの2年前。

本当は言うべきではなかったのかもしれないけど、本人もやっと認めざるを得なかったようで、、、、

子供達がサンタさんへ用意したクッキーとミルクを毎年いただいていた夫が、自分のハートを指して言いました。

誰もがここにサンタをもってるんだよ 

それを聞いてニコっとしたケニーが、

今年はサンタにビールを用意して寝ることにするよ

と夫をねぎらったのでした。

日本語を話す専門家の会

2008-12-10 | Weblog
日本語を話す専門家の会に参加しました。

医療関係、教育関係、通訳、研究者、、、など日本語を話す専門家が集りました。

冒頭で主催者が日本語を話す専門家のネットワークの必要性について話してくれました。

アメリカに住んでいるあるガン患者さんに、一番必要としているのは何か?と聞いたとき、“普通がいい”と言われたそうです。

日本語、日本食、日本の話題、、、、日本に居れば普通のことが、アメリカではそうでないから。

言葉や文化の違う社会で同じ言語を話す専門家がいてくれるのは心強いことです。

医療関係の有志によると、日本人ガン患者のサポートグループを作る計画があるとか、、、、

たくさん刺激をいただいた有意義な集まりでした。


コーヒーショップ

2008-12-07 | Weblog
スペシャルバンドがローカルのコーヒーショップでクリスマス音楽を演奏しました

初めての経験でしたがお店の雰囲気といい、人々のやさしい眼差しといい、なんとも心温かい空間でした

私は彼らがカーネギーホールや東京ドーム(ありっこないじゃん)で一生に一度だけのビックコンサートをするよりも、毎月、毎週、地元でお呼びがかかるようなバンドになってもらいたい




くるみ割り人形

2008-12-03 | Weblog
バレエ“くるみ割り人形”を観てきました。

このバレエのストーリーもさることながら、チャイコフスキーの甘いシュガー音楽が好きです。


後ろに2歳ぐらいの男の子がいて、足をバタバタ、イスをガタガタ、おしゃべりしまくり、、、、年齢的には当然ですよね。

坊やのお父さんもお母さんも静かにするように言い聞かせたり、外へ連れ出したりとがんばっていて、人事ながら親の身を案じてしまいました。

「うしろの子がイスを蹴る」「大きな声で話してうるさい」、、、などと小声で私に耳打ちするトニーに「まだ小さいから自己コントロールできないんだよね」と言って、トニーが逆ギレしないようこちらもまたヒヤヒヤでした

幕が下りて、後ろにいた坊やの両親がすまなそうに私を見たので、
「すぐ大きくなるよ!」と太鼓判押してあげました(笑)!!