息子たちのいない静かな週末を迎えています。
ケンは音楽キャンプ。トニーはキャンプ・グランパ(笑)へそれぞれ出かけました。
トニーは年に何回かグランパ(おじいちゃん)の家に修行に行きます。
ってそんなに大袈裟なことではないのですが、いつも何か新しいことを学んできます。
トニーが自閉症と診断されたとき、“トニーは私たち家族に真のやさしさを教えてくれるために我が家に生まれてきてくれた”と言ったグランパはとても器の大きな人です。
それに茶目っ気があっておもしろいの。
9月から大学生になるケンの学費を援助して下さるそうだけど、
「ケン、もし勉強イヤになって学校辞めるようなことがあったら即おじいちゃんに連絡してくれ。その学費資金は全部僕のものになって念願の真っ赤なスポーツカー買うから」
と真面目に言ってケンに失笑されてました。
うちの地域は家の前にゴミを出すと収集車が持っていってくれるのですが、そのごみ収集者が来る前に、ゴミ箱をあさって勝手に持って行ってしまうおばさんがいるのです。
道路に出したゴミをあさるのは違法ではないそうで、私はわざわざ私有地のドライブウエイに置いてゴミ屋さんが来る直前に道路に出したり、ケンなんかそのおばさんが来たら首を左右に振って“No”とサインを出したりしますが、そんなのおかまいなしで堂々とゴミをあさっていきます。
いくら法律違反でないといっても人のうちのゴミをあさるなんてマナー違反だよなあとブツブツ言ってたら、グランパが言いました、
「あの女性はね、丘の上の大きな家にひとり住まいなんだよ。コツコツ貯めたお金をベッドの下に隠してる。あの人が亡くなったときにそこから遺書が出てきてこのお金はいつも私がゴミをあさったとき唯一暖かい目でみてくれたあの親切なお宅の方にって書いてあるわけよ。そう思えばいいじゃないか」
思えな~~い(笑)。