高齢者の暮らし、あれこれ

親の介護が一段落し、介護予備軍の夫との日々

老いて抗う

2018-05-14 06:43:47 | 日記
母は、
元気な時は、
「自分のことが自分でできなきなったら、
あんたの所に行くわ。」
そう言っていた。

実際、
そのような状態になっても、
そんな決断は、できなかった。

予想はできていた。
だから、
せっせと通った。

いよいよ、住み込むようになったら、
「シモの世話になるようになったら、
施設に行くよ。」

本心じゃないでしょう。


そのうち、
老いが益々進むにつれ、
容易に介護用品を受け入れなくなった。

「まだ出来るから。」
「自分でするから。」



その都度、
手を貸さざるを得ない状態。
全部、私に任せてもらった方が、
楽なのに・・・


ご本人のやる気を大事にする事が、一番ですから。
ケアマネさんに励まされるも、
私は、そうはなるまい!
と、強く思った。

でも、
夜中に、パンツを脱いで、
トイレに行こうと暴れる母が、
穏やかな時は、
「お前に迷惑かけないよう、
パンプの中にしようと思うんだけどね・・・」

“老いる” ということは、
そういうことなのだ、と思う。

人格が変わってしまったように、
老いて、崩れていったしまうような・・・
介護人への思いやりも、
もろく崩れ去る。

自分の思いだけが、勝ってしまう。
私にも、その時が来る。
その時に、
今の私の “殊勝な決意” も、
どこ吹く風と、吹き飛んでしまうのだろう。







コメント (3)
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