母は、
元気な時は、
「自分のことが自分でできなきなったら、
あんたの所に行くわ。」
そう言っていた。
実際、
そのような状態になっても、
そんな決断は、できなかった。
予想はできていた。
だから、
せっせと通った。
いよいよ、住み込むようになったら、
「シモの世話になるようになったら、
施設に行くよ。」
本心じゃないでしょう。

そのうち、
老いが益々進むにつれ、
容易に介護用品を受け入れなくなった。
「まだ出来るから。」
「自分でするから。」

その都度、
手を貸さざるを得ない状態。
全部、私に任せてもらった方が、
楽なのに・・・
ご本人のやる気を大事にする事が、一番ですから。
ケアマネさんに励まされるも、
私は、そうはなるまい!
と、強く思った。
でも、
夜中に、パンツを脱いで、
トイレに行こうと暴れる母が、
穏やかな時は、
「お前に迷惑かけないよう、
パンプの中にしようと思うんだけどね・・・」
“老いる” ということは、
そういうことなのだ、と思う。
人格が変わってしまったように、
老いて、崩れていったしまうような・・・
介護人への思いやりも、
もろく崩れ去る。
自分の思いだけが、勝ってしまう。
私にも、その時が来る。
その時に、
今の私の “殊勝な決意” も、
どこ吹く風と、吹き飛んでしまうのだろう。
元気な時は、
「自分のことが自分でできなきなったら、
あんたの所に行くわ。」
そう言っていた。
実際、
そのような状態になっても、
そんな決断は、できなかった。

予想はできていた。

だから、
せっせと通った。

いよいよ、住み込むようになったら、
「シモの世話になるようになったら、
施設に行くよ。」

本心じゃないでしょう。

そのうち、
老いが益々進むにつれ、
容易に介護用品を受け入れなくなった。
「まだ出来るから。」
「自分でするから。」

その都度、
手を貸さざるを得ない状態。
全部、私に任せてもらった方が、
楽なのに・・・

ご本人のやる気を大事にする事が、一番ですから。

ケアマネさんに励まされるも、
私は、そうはなるまい!
と、強く思った。

でも、
夜中に、パンツを脱いで、
トイレに行こうと暴れる母が、
穏やかな時は、
「お前に迷惑かけないよう、
パンプの中にしようと思うんだけどね・・・」

“老いる” ということは、
そういうことなのだ、と思う。
人格が変わってしまったように、
老いて、崩れていったしまうような・・・

介護人への思いやりも、
もろく崩れ去る。

自分の思いだけが、勝ってしまう。
私にも、その時が来る。
その時に、
今の私の “殊勝な決意” も、
どこ吹く風と、吹き飛んでしまうのだろう。
