第10回シャドーボックス展無事終了いたしました。
コロナ感染が拡大する中、会場にお越しくださったお客様に心より感謝申し上げます。
印象としては昨年より多くのお客様で賑わったように感じます。
コロナ禍がいつまで続くか分からない中、きちんと守るべきことは守った上で、
実現できることは前向きにという、出展者そして来場者の方々の気概を感じる展示会でした。
改めて、NY-SHADOW参加者の作品を本人のコメントを添えて、紹介致します。
三浦信子「ミニョン・ミネット姫」
デンマークの挿絵画家カイ・ニールセンによって描かれた挿絵をシャドーボックスにしました。物語があたかも舞台上で演じられているかのように描かれているのが特徴的な絵で、白馬の逞しい筋肉は直線的に切り分けて力強さを強調し、ドレスには創作して組み立てた花をセットして豪華さを表現しました。
永石葉子講師作品「鳳凰来儀」
葛飾北斎が晩年に祭屋台の天井画として描いたプリントです。北斎は老いてもなお作画への意欲が衰えなかったそうで、その溢れるエネルギーを背景の陽にたとえ、その陽の光を受け、力強く羽撃いている鳳凰をイメージして制作してみました。
加瀬裕美講師作品「Enjoy Music」
アントンペックの音楽に関する題材を集めたものです。作成中は、ひとつひとつのプリントに向き合っているばかりでしたが、全てが額装されると、(ひいきめですが)楽しげに見えてくるのが不思議です。私のお気に入りの作品になりました。