花散里(橘の香)
光源氏が詠んだ「橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ」に因んだ作品です。
制作されたNさんは、アラサン(アラ傘寿)の生徒さんですが、本当に熱心な方です。
カットに集中するあまり作業が深夜におよび、ご家族からストップがかかるほど。
この作品はずっと以前から希望されていて、完成したときの満面の笑顔といったら。
私もお教えしていてよかったと思える瞬間です。
70代後半から始められ、ここまでの意欲で取り組まれる姿勢には脱帽です。
Nさん、次も大作なのでのんびり行きましょうね。
源氏物語の全帖をシャドーボックスにしたらさぞや壮観でしょうね。浮世絵、おひな様、型紙など、和物はシャドーボックスにするととても素敵で、教室でも人気なんですよ。
シャドーボックスに携わるようになって、よく物を観察したり調べたりするようになりました。興味は尽きず、楽しみながら続けています。
源氏と生涯にわたって信頼関係を築いた「花散里」を作品にされたこに、なんだか 心の柔らかな
温厚な お人柄でいらっしゃるんだろうな…なんて 想像してしまいます。
作品のテーマを求めると きっと 芸術から文学、自然まで 限りなく世界が広がり 楽しみも増すのでしょうね