楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

学位論文は最低full paper 3本。でもドクターストップ。

2018-07-19 12:33:37 | 科学

学位論文は最低full paper 3本。でもドクターストップ。

現役を退いても論文を書くことにしがみつく悲しい性。昨今はgoogle schalarというとんでも検索システムのおかげで大量の論文にアクセスできる。key workでそろえても年間数千本。絶対に読みきれない。

関心事に関して深めていく。もう現役ではないのでがつがつとする必要もない。

面白いことに気がつく。アメリカでも学位はfull paper3本分はなければいかん、ということは随分前から言われている。すなわち4ページもののshort paper3本では学位に値しないと。検索はそのことを見事に見せてくれる。3本セットもの。そしてピタッとでなくなる。

full paperとはだいたい20ページが最短クラス。昔は100ページなんて当たり前。一冊の本だった。

「面白い!」と思って探ると大体関連するものが3本はある。

そしてピタッと止まる。

読んで面白い!と思い、その先はどうなる?と思っていると、ちょっと間をおいて別の筆頭著者のものが出てくる。おやっと思って共著を見ると、同じ名がれn。共著者の中にある。

そうなのだ。今や学位論文も指導教授が手取り足取り。そしてドクターストップ。

これは教授の意地悪の話ではない。

学位をとって、社会へ出た時の肩書きを増やす。するとそれはそれはキャリアの実績となり、給与にも反映sる。

だから学位をとると研究をやめるドクターストップ。

動機が不純?ともいえるが、そのエネルギーがかの国の地位を維持させている。

 

 

 

 

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「科 学 者 の 行 動 規 範」を読む(2)

2017-02-26 10:45:29 | 科学
「科 学 者 の 行 動 規 範」を読む(2) 第2段落

一方、科学と科学研究は社会と共に、そして社会のためにある。したがって、科学の自由と科学者の主体的な判断に基づく研究活動は、社会からの信頼と負託を前提として、初めて社会的認知を得る。ここでいう「科学者」とは、所属する機関に関わらず、人文・社会科学から自然科学までを包含するすべての学術分野において、新たな知識を生み出す活動、あるいは科学的な知識の利活用に従事する研究者、専門職業者を意味する。

「科学と科学研究は社会と共に、そして社会のためにある。」
を自然科学について考えるならば、

>「自然そのものの一部を切り取った知識の体系」とその「新たな知識を生み出す行為」は、社会と共に--ある。そして社会のためにある。
となる。
 この時の社会は、人間社会だとして、国際社会?日本社会?から地域社会、家族社会に至るまで様々なスケールとして読めるということか。しかし、これだと人間中心主義すぎる。環境論の中には、その人間社会もより包摂的な自然全体のシステムの中で人間圏として捉えようという論もある。ここでいう社会は、どのレベル? どのようなことまでイメージしているのか?

「科学の自由と科学者の主体的な判断に基づく研究活動は、社会からの信頼と負託を前提として、初めて社会的認知を得る。」
前段は区切り、主客逆転させると、「研究活動は、科学の自由と科学者の主体的な判断に基づく」となる。

では、
「科学の自由」
とは
「自然の知識の体系(=自然科学)の自由」と 置き換えられる。
自然科学以外の知識の体系、例えば宗教とか、政治とか、経済とか、には拘束されないということ。
でも、政治学とか経済学も科学(社会科学)と読んでしまえば広がりすぎてわからなくなる。学術会議は人文社会系も含んでいるので、そのつもりと思う。でもそうするとわかりにくくなる。知識以外のものからの自由ということか?例えば、カント流に言えば、情知理の情。

「科学者の主体的な判断」
科学者(=科学研究をする人間)が、自分の頭(主体)で、考えるということ。これは当然のこと。研究活動のテーマも方法も、出発は「個人」としての研究者。でも出口は、個人とは限らない。

「社会的認知を得る。」
これは、先の記した様々なスケールの社会に、研究活動のテーマ、方法、結果、考察まで含む研究活動が認められ、知られるということ。

「社会からの信頼と負託を前提」
これは、研究活動の前段部分のテーマ設定、方法、に軸足を置いた文章。資金の出処を含め、テーマ設定、方法、そして結果が、完全に秘密のペールで個人に閉じた研究は、学術会議の定義する研究活動には含められない。社会からも認知されない。

「ここでいう「科学者」とは、所属する機関に関わらず、人文・社会科学から自然科学までを包含するすべての学術分野」
やはり、もっとも広く定義している。

「新たな知識を生み出す活動」、
狭めて、これを科学者、そして
「あるいは科学的な知識の利活用に従事する研究者」
これを技術者と定義し、科学・技術と中に点を入れる議論が根強い。特に理学系の研究者が強調。私もいつも、意識してこの点を入れている。
「専門職業者を意味する。」
研究活動によって食んでいる、ということ。趣味や興味で研究に勤しんでいる人のことではない。プロとアマチュアの違い。アマチュアでは知識を生み出さない、あるいは利活用できないということではない。
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やぶにらみ科学論

2008-07-19 11:23:50 | 科学
やぶにらみ科学論 (ちくま新書)
池田 清彦
筑摩書房

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最近、良く目にする池田清彦氏の著作。
毒舌絶好調である、といってもこの本はすでに5年前。
エッセイー風につづったものをまとめたもの。
だから必ずしも体系的ではないし、そのことを期待してもしかたがない。
著作とは、毒舌ものが科学の世界でも、良く読まれる。
それは週刊誌が売れるのとおなじような小気味よさを読者が感ずるからであろう。
私は彼よりは若いが似たような世代なので、叫んでいる文句は良くわかる。

ただ、「んじゃ、どんすんだい!」

ということがないと「叫んでおしまいの全共闘世代」と言われるだけだ。

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地球寒冷化

2008-07-05 01:27:48 | 科学
「地球温暖化」論に騙されるな!
丸山 茂徳
講談社

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出版されたとのうわさは聞いていたのだが、今朝書店に平ズミになっているのをみつけて、午前中早速一気に読んだ。
丸山節だ!
人生の最後?のエネルギーを注いでいることがビンビンと伝わってくる。
彼の論には多くの批判が集中している事を完全に熟知しつつ、あえて議論を展開している。
様々な事柄に対する膨大な批判。ある意味では口汚い。
しかし、それをすることによって何倍にも跳ね返ってくることを完全に理解していつつ、
言わずにはおられない生き様が見える。
その生き様は、ドラマでさえある。

さて、今後どのような展開になっていくのであろうか?
地球環境問題はいまや、地球科学においても間違いなく最大の課題だ。
この本は、是非一読をおすすめしたい。

科学にタブーがあってはならない。



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新・進化論が変わる

2008-07-01 23:37:19 | 科学
新・進化論が変わる (ブルーバックス 1594)
佐川 峻,中原 英臣
講談社

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前作は読んではいないのだが、これも通勤電車の中で一気に読んだ。
本当にこの分野では革命が起きている!おもしろい!
このご両人(団塊世代の先頭にいる)が提案したという、ウイルス進化説。
おもしろい!

ダーウィンの定常的突然変異と自然淘汰では説明できない特定の時期の爆発的進化を、一気に遺伝子組み替えをウィルスの力を借りて横へ広げることによって成し遂げる。ミトコンドリアやゴルジ体だって所詮はよそ者だったではないか!と。
このパラダイムシフトは小気味よい。
ダーウィニズムに激しく抵抗した今西錦司のこころは何だったのか?素人ながら少し分かった気がする。
さて、このように革命が進行しているゲノム生命科学を同じ自然科学の地球科学はどう取り入れるかだね。
うまく取り入れられると、地球科学に革命は飛び火するよ。


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