楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

徐々に増す忙しさ

2008-01-12 06:38:40 | 科学
いよいよこの船の上での研究も後半に差し掛かってきた。どのように論文を書くかの調整が始まっている。まだまだ続くのでビッグヒットがあるかもしれない。それが楽しみだ。毎日毎日、大量のレポートが寄せられる。それらにざーと目を通し、全体の見通しをつける。
突然、「熱湯しか出ないぞ!これじゃ、サンプルの処理ができない!」
実験室から悲鳴が来る。
即座に原因究明、対応のための指令を飛ばす。
「どうも重要そうな資料があがった。処理をどうすすめる?とりあえず冷蔵庫に入れてあるんだが」
「前回とはちょっと違いそうだ。よし、開いてみよう!」
ってな具合に忙しくなってきた。

今日は雨が降っている。にもかかわらず退去して陸からへりで客が飛んでくるとか。
その対応で今日は追われそうだ。
たった2時間なのにね。
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Hump Day

2008-01-08 07:15:13 | 生活
今日でちょうど半分、4週間が過ぎた。陸ではすでに正月が開け、仕事が始まっている。またまた忙しさが復活していることがひしひしと伝わってくる。今月末までのさまざまな締め切りにむけ忙しさが加速していくだろう。ここでも同じだ。そのすべてを乗り切れるかどうかだが、それぞれが全力を尽くすかだね。どこかに集中すると崩壊する。そんな緊張の始まりの週だ。みなさん、がんばろう!
こちらの洋上は昨日は雨でしたが、ま、嵐でもなく暖かい雨でした。
 昨日は人が少し入れかわる日で、
去る人はうれしそう。来る人は「やーや、またよろしく!」
そうそうhump dayとは、予定のちょうど半分の日のこと。
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正月が終わる

2008-01-05 01:38:05 | 生活
正月が終わった。船の上もやや落ち着いてきて、順調にいっている。
皆、結構なれてきて、少々のことでは一喜一憂しなくなってきた。
天候も落ち着いている。
下船はまだ一月も先であるが、なぜかそろそろ下船のことが話題になる。
ここで学んだことは、皆、先のことを細かいことまで考えて一喜一憂していること。

私は元来ずぼらなので、あまりそのようなことを考えない。
その場の即断即決で人生を歩んできた感がある。
(おかげで失敗も多いが)
普通の人ははあまりそうしないのだ、と気がついた。

そして、それはいつもそのようなことをしてくれる人がいるのだと改めて気がついた。新年に際し、改めて感謝である。

ここでも、私はやはり細事は駄目だが、パートナーや科学者の間をつなぐアメリカ人はなかなか細かいところまでフォローが利いている。
おかげで、私は大局をじっくりと考える時間ができる。

普段、大学でもそうだが、ここでもそうだ。
細かいことになると、とたんに頭が痛くなる。
だって1月前のことを考えたってわかんなさ過ぎる。
でも、先を読むってことは必要だよね、やっぱり。
3つ4つどうなるかのオプションを持っておきゃ、いいんじゃないの。
そして胸の中にしまっておけば、その場で即断即決できる。
なんてことを記しながら、深夜を過ごしている。

波静かにて、月夜に舞うかもめかな。
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ウェブ時代をゆくー元旦読書

2008-01-02 04:08:29 | 読書
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
筑摩書房

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機器の故障で正月が生まれた。そこで久々の読書。

ウェブ時代をゆくー若者諸君へ絶対おすすめの一冊だ。

船に乗り込む前に慌てて買った持ち込んだ1冊。

これは凄い本だ。人類史上未曾有の大変革の中で如何に生き抜いていくのか、を著者の実体験、突き抜けた巨人達の教訓から描き出している。3年をかけて書いた重みがある。読んだ後にめらめらと勇気がわいてくる。

ネット社会が定着し、それを能動的に人生の中に取り込んで生きる事が当たり前となり、それをする個人がリーダーとして突き抜けていっている今。
そして人間の過半数が当たり前のようにネット社会となると著者が予測する2015年から2025年に私がまだ生きている可能性は大変低い。
私はそのような世代だ。

しかし、なぜこの本はそんな私にも勇気を与えてくれるのだろうか?
いつの時代にも通ずる、「ねばならない」ではなく「好きだから」にこだわり真剣に生きることを強く主張し、それが筋としてはっきりと伝わってくるからだ。
そして、現在の人類未曾有の情報革命の混沌の変革の時代にこそ、そのことが人生の分かれ道となっているのだからだ。それは普遍なのである。
「あちらの地球、こちらの地球」「リアル世界ネット世界」「学習の高速道路とけものみち」「高く険しいみちといばらのみち」「新しい職業と古い職業」など2分法の論理によるわかり易い表現によって一層迫力を持って迫る。2分の境界領域にこそ無限の可能性が広がっているというのもたまらなくわくわくさせる。

私はいま、船の上での2ヶ月にわたる国際プロジェクトのまっただ中にいる。アメリカ人が3分の1、日本が3分の1、欧州中国などが3分の1、の混成チームだ。どのようにリーダシップを形成していくか、ということを観察していると、実にこの著者の記す通りなのである。積極的に情報を収集し、前へ前へと提案していく。とにかく、オープンに議論を重ねる。その分、文句も一杯言う。しかし、全体としてはそのリードによって前へ進んでいくのである。

アメリカ社会が「あちらの地球」「ネット世界」「けものみち」を引っ張っていく深い理由がそこにあることがひしひしと伝わってくる。

私はもはや、この「けものみち」をドンと生きるほど若くもなく、ある意味では大組織にのってしまっているが、「すきなこと」にこだわり、「けもの」さえ通じていない「踏み分け道」でも細々と作ろうかと思う。だって、「けものみち」の行方は人間は知らないが「けもの」は知っているんだよ。

著者の梅田さん、勇気をありがとう。
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南海より新年のあいさつ

2008-01-01 01:25:23 | 生活
新年明けましておめでとうございます。
洋上で年を越しました。
昨日ちょっとした機器の故障で、仕事がストップ。
おかげで仕事もなく、穏やかな?正月となりました。
年越しそばを食べ、残念ながらおとそはなく、しかし、こっそりとーー(?!)
いえいえ、そんなことはありませーー。
この船はあくまでもドライがルールなのです!

久しぶりに読書でもします。
1日以内には仕事を再開できることを願って。

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