楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

日本人の起源

2008-05-11 21:55:59 | 自然
日本人の起源―古人骨からルーツを探る (講談社選書メチエ)
中橋 孝博
講談社

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昔、学生の頃、日本人の起源論にはまったことがあった。
外来弥生人に対する原日本人としての縄文人。
そして、それらとアイヌと琉球人、熊襲などの関係。
それから随分と時間が経ち、ヒトゲノムもすべて解かれ、昨今はどうなっているのか気になっていた。
新人は、すべてアフリカの一人の女性「イブ」へたどりつくというニュースが世界を駆け巡ったがしっかりとフォローしてはいなかった。
というので関連本をいま読んでいる。

まず、その1。

この本を読んでの感想。
この人類学の世界も、
「ああ、いえば、こういう」
という世界なのだな。
と深く思う。
日本人起源論の昔の大筋は、かわっていない。
むしろ、DNAはそれを大筋で証明したのだ、と理解した。
あとは、細事だ。
どのていど混じったかとか。どのルートで広がったかとか。
弥生人は分かった。
では縄文人は、それはどこからきた?
もっと前。ねつ造事件もあった大混乱の旧石器時代。
しかし、そこは、イブの子孫たちがアフリカから脱出してから、そんなに時間はたっていない(我々の時間感覚でいえば10万、20万年なんて一瞬だからだ)
そこがどうなるのか、やはり楽しみだね。
復活えよ、旧石器時代研究だな。



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チベット

2008-05-09 08:21:03 | 時評
中国の胡錦濤国家主席がきてパンダ外交、ピンポン外交を展開し、友好ムードを盛り上げようとしている。
一般的にはいいことだ。
チベット、中国をより理解したい。
ってなわけで、以前に買って読んでいなかった下記を連休中に読んだ。

私は「毛主席の小戦士」だった―ある中国人哲学者の告白
石 平
飛鳥新社

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著者は、最近帰化したようだ。
真っ正直な人生を歩んでいる人だと思った。
帰化をして、日本人以上の日本人になりそうだ。

歴史の中における多くの帰化人がいたかつての日本。
大陸がもたらした儒教、仏教などの背景にある人間観を育てている日本発見。
多くの政治的思惑を超えて、このような人が、きっと本当の日本と中国の架け橋となっていくのであろう。
いい人生を歩んでいただきたいと思う。

歴史において、かつては大陸に骨を埋める多くの日本人もいたはずだ。
その相互作用が、国の利害、偏狭なナショナリズムを超えた関係をつくるはずである、と思う。






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ダライラマ自伝

2008-05-07 00:55:55 | 歴史
ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)
ダライラマ
文藝春秋

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今日のニュースは中国の首相が来日したこと。
むなしいパンダ外交が展開されるようだ。

私は、かつて中国が国の内外を騒がせた紅衛兵運動にも似たような先のオリンピックでの騒動の背景を知りたく、上の本を買って読んだ。
本屋に平積みになっていて、人々の関心の高いことがわかる。

私は、この本を読んで、むしろチベットという国が仏教を基軸とした現代世界では希有な国であったこと。
乱暴に占領した中国に対する抵抗の方法は、「魂は売らない」という1点に貫かれていること、を知った。

中国の方針は漢族大量移入によるチベットの同化。100年~200年スケールの計画である。
歴史は、自分よがりの理想・理念を追い求め、それを人々に押し付けたときに、悲劇が繰り返されたことを教えてくれる。
ここにも現在進行形の悲劇がある。





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再開のあいさつ

2008-05-07 00:14:43 | 生活
連休の終わり。
久々に寝続けた。
こんな連休は人生でほとんどはじめてだ。
いくらでも眠ることができる。
(このブログは二ヶ月寝ていたけどね)

エネルギーは蓄積できたかって?
<少し、ね>

連休に職業と全く関係のない本を二冊読んだ。
二ヶ月ぶりに、書き込むことにする。
そのたぐいはやはりこのサイトになじむようだ。
ってなわけで、またよろしく。
近場の方は、表と裏と両方をあわせると、私のメッセージの90%くらいはわかるという仕組みです。
顔も洗い直してかえました。
こんなんはいかが?
若き日の長髪の私に似せて。
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