鬱が精神疾患としてフィーチャーされて久しくなり、昨今は発達障害が最近のブームになっております。ですが、鬱にしても発達障害にしても、実際に近所に居たり、職場に居たり、家族に居るとグッと問題は接近し切迫します。
発達障害の場合、言動や興味にムラがあって均一さに欠いており、それは日常生活のみならず、会社を含む社会にまで及びます。一見して奔放な言動や行動は理解されず、怒りを買い、排除されてきたことが多い。仕事ではそんなことから発達障害に限ったことではないが転職を余儀なくされ、必然的に「職歴の多さ=トラブルの多さ」とめざとい人事担当者からは汲み取られることもある。職場や地域に入って、今まで発達障害者に接してこなかった人の中でも「理解したい」と思う人には、おそらくハードルが高い。沈んでいる人ではなく、どこかのタイミングで『暴走』のように興味が出て突っ走る。社会で言う「報告・連絡・相談」という段取りを踏まずであるから、「理解したい」という人が離れてしまうことを非難は出来ない。また、当の本人も「なに?なぜ?」みたいな人も居れば、なんにも感じずに「我が道を行き過ぎる」人もいる。この社会と発達障害当事者との「仲介人」は居ないのか?現実的に通常業務をしながら「仲介人」をするのは、そうとう骨が折れる話しだ。それはA,Bの事業所であっても、会社の障害者雇用でも同じ話だ。それ以前に「障害者は残らず働かなくてはいけないのか?」という前提から考えなければいけない。