RICOH GR DIGITAL III
myブログの画像の下には、老眼泣かせの小さな文字で沢山の英数字が書かれている。
掲載画像を撮影した際の機材名が書かれているのだが、
トリミングしまくり、PCで補正しまくりのmy画像には、まったくもって意味が無い情報である。
・・・ちょっと写真系ブログっぽくて格好良いかな♪、、、と思って始めただけだから(・ω・)
その意味を為さない文字列にあって、
最近やたらと『Voigtländer ULTRON 40mm F2 SLII N Aspherical』という文字のカタマリが幅を利かせている。
今回はソイツのお話し。
年頭にニコンダイレクトで『フルサイズデジイチ福袋:20万円コース』を購入したことにより、
メイン機材はD90(DX規格)からD600(FX規格)に変わった。
〈画質の向上〉や〈機材の大型化〉など、規格変更に伴う変化は色々あったのだが、
撮影上、一番大きな影響をもたらしたのが〈画角・焦点距離感の変化〉だった。
詳しい話しをしだすと面倒なので端折るが、
・D90の撮像素子はAPS-Cサイズ=DX規格
・APS-Cサイズ機は、1.5倍した焦点距離のレンズと同じ画角になる
・例:『60mm』と書かれたレンズは、『90mm』のレンズと同じ画角(画面の狭さ/見え方)になる
・フルサイズ機=FX規格では、この〈換算○mm相当〉という行為が不要となり、本来の焦点距離、画角で使える
具体的には、
メーンレンズとして重宝しまくっていた『AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED~通称“ナノクリ60mmマイクロ”』が、
〈遠い/広い〉レンズに感じられてしまうようになったのだ。
そりゃそーだ。D90で使っていた頃は〈換算90mm相当〉だったのだから。
その結果、街撮りスナップなどで不便を感じるようになった。
「こんな風に撮れるだろうな」と思ってファインダーを覗くと、随分広い範囲まで収まっているのである。
自分が思い描いた構図にする為には少なくともあと数メートル、対象物に近づかなくてはならない。
これに不便を感じた結果、
「〈換算90mm相当〉が好きだったんだから、90mmを使えば良い◎」という、非の打ち所が無い結論に行き着いた。
所持してはいたものの、〈近すぎ/狭すぎ=換算135mm相当〉で使用頻度が下がっていた『TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO』、
通称“タムキューさん”が一気に息を吹き返した!
・・・筈だったんだけどタムキューさん、スナップるにはAFが激遅プンプン丸なのである。
また、街中で振り回すには、見た目的に鏡胴が長過ぎる。
市井の人ズに〈鏡胴が長い=望遠レンズ→街中で望遠レンズ?=変態が盗撮してる!→おまわりさんコイツです!〉
と思われてしまう。
ゆえに、出来るだけ鏡胴は短いモノが望ましい。
そこで白羽の矢を当てたのが『AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G』。
ズングリムックリな見た目、明るいF値、そこそこ速いAFと文句無し。
開放からシャープな写りで、たちまちメーンレンズに昇格した。
・・・・・・筈だったのだが、コイツには致命的な欠点が。
それは〈最短撮影距離の遠さ/最大撮影倍率の小ささ〉。
大のマクロ撮影マニアである自分には、このレンズは寄れなさ過ぎるのだ。
作品作りの素材となる動植物の撮影は、
『AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED』や『タムキューさん』で事足りていたものの、
“趣味として撮るスナップ用お散歩レンズ”には決め手を欠いていた。
※本当は事足りていません。『AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR』とか欲しい。
そんな時、漫然と眺めていた某カメラ店のWebショップで『Voigtländer ULTRON 40mm F2 SLII N Aspherical』、
“通称:ウルトロン40mm”に出会った。
当初は「へー。こんなレンズがあるんだ。」 程度の認識だったのだが、
日増しに脳内占有率が上がって行き、気がついたら〈カートに入れる〉のボタンをクリックしていた。
「60mmで短いゆーとったのに、それよりもっと短い(=広い)やん」
「しかもAF遅いどころかAF無い=マニュアルフォーカスレンズ(=自分でピント合わせをする)やん」
「でもって最短撮影距離/最大撮影倍率もたいしたこと無いやん」
カメラに詳しい方は、すぐにこのような内容を指摘されることであろう。金魚主、矛盾しまくり、と。
・・・あんなぁ、
見た目が可愛いければソンナ事どーでもえぇねん◎
そぉ、“パンケーキ”とも呼ばれる薄型レンズのキュートさだけで選びました、アタクシ。
比較的マッシブなD600に装着すると、メチャメチャ不格好!!
でもそれが、可愛い(照
因みに、画像の状態でフード(フジツボ型)を装着済み。
そんなわけで、ここのところ、お出かけにはウルトロン40mmを付けっぱなしだ。
“ぬめ~っ♪”と回るフォーカスリングの感触、
高価なレンズでは無いものの、金属鏡胴の高い質感、
なにより、ブサ可愛い。
おっちゃん、ちょっとメロメロである。
結論:でもね、ピント合わせも老眼泣かせ