白川公園に着いた頃にはすっかり夕刻である。
昼間:明るい所は得意のmyカメラなのだが、夜:暗い場所では使い物にならない。
撮影はあきらめ鞄に仕舞いかけたその時、植え込みから猫さまが出てきた。
…猫さまに出会った以上、撮らないわけにはいかない。
脚にすり寄るわけでも無く逃げるわけでも無い絶妙な距離を保ったまま「にゃー」。
急にその場に座り込み「にゃー」、毛づくろい開始「にゃー」、かたまったまま宙を見つめ「にゃー」。
公園を後にする頃には、50カットあまりの『真っ暗で判別不可能な画像』と、30箇所以上の蚊に刺された跡が残った。