『俺の名を言ってみろぉぉぉぉおお!』編
数年前、オッサン:別名“大きなお友達”を中心に食玩ブームが巻き起こった。
今や清涼飲料水のオマケとしても、多彩で“精巧な”ミニフィギュアが手に入るご時世なのだが、
そのキッカケとなったのが、ミニフィギュアが入った卵型のチョコ:『チョコエッグ』の大ブレイクだった。
そのフィギュアの製作/管理/プロデュースをしていたのが『“造形集団”海洋堂』だ。
『海洋堂ミュージアム』は、それらのフィギュアをジオラマ仕立で展示してある美術館で、
数にモノを言わせた展示や、造形師が一品物として作りあげた作品の数々は、
食玩ブームに踊った者の目には“黒人少年が楽器屋の窓越しに眺めるピカピカのトランペット”並のまばゆさで映る。
また、2Fにある美術館の下はミュージアムショップになっており、
田舎のオモチャ屋には入荷されなかった商品や、あまりの人気に瞬殺されてしまった商品などが売られている。 パラダイス。
“ジャギ様(北斗の拳)”のアクションフィギュアを選定する大きなお友達の横を、
“綾波レイ”のフィギュアを手にした小沢健二似のご婦人が通り抜け、
“ひこにゃん”のキーホルダーを振り回すボンブシェルな8歳児が後を追う、
そんなカオスを目の当たりに出来る素敵な場所が海洋堂ミュージアム&ショップだ。
ながはま御坊表参道を通り、大通寺へと向かう、続く。