西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

山奥にもどる

2013-06-02 11:03:24 | Weblog
 久しぶりに実家にもどった。城川町に入ると木々の量に圧倒される。草木の命がいったい、どれほどあるのか想像がつかない。いつも暮らしている都会とはまったく異次元の世界と思ってしまう。都会と田舎、人はどちらに住むことが適当なのだろう?
 西欧の歴史は森を支配する歴史だと、ある本に書いてあった。だから森の中には魔物が住み、人はそれらを打ち倒して都市を築いていったのだと。そして西欧の街並は人工的で美しい。
 日本の場合、森が金になるということで、投機の対象として杉やヒノキが植えられた。そして杉花粉症が生まれ莫大な被害を出している。
 日ごろ、僕は都会に住んでいて自然の驚異というものをほとんど感じない。自然を人間がコントロールできないと思うのは、ニュースで自然災害があったときぐらいだ。
 
最近住んでいるマンションは畳の部屋がない。足裏がすべてフローリングの感覚でなんとなくむずかゆい。畳が自然そのものではないが、やはり自然にちかいものではある。 
 僕の住む地域は高層マンションが多い。そのためか、風がかなり強いのだ。娘いわく「風の通り道がないんじゃない?」
 風すらも人工的なものなのだろうか?

 人として曲りなりにいろいろ経験をしてきてみて、都会が必ずしも住みやすいともいえないと感じている。この感覚は自分でも驚いている。だからといって田舎に住みたいかといえば、そうともいえない。(もっとも今の暮らしにそれほど不満があるわけではない)
 圧倒的な木々のエネルギーに僕の身体ー自然が反応したのだろうが、そんなことを考えられるということは僕が暇だということだ。 
コメント
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