西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

「五十嵐薫子さんのピアノで時間が止まったような、長く伸びたような⁉」

2024-08-29 15:39:41 | Weblog

 昨夜、わたくしは某クラシック鑑賞団体の例会に参加した。以前にもお知らせしたが、がさつなワタクシもクラシックをたまに聴くのである。しかし傲慢で好き嫌いの激しいわたくしは、なかなか満足しない困った聴衆でもある。大体アンケート用紙に不満タラタラ述べる嫌味な65歳です。
ところが昨夜の五十嵐薫子さんのピアノは面白かった・・・凄かったです。前半2曲目ののバッハ「シャコンヌ」は知らなかったので、焦ってリサイクル数日前にYouTubeで数回聴いただけ。まさに付け焼き刃!
 五十嵐薫子さんの「シャコンヌ」はかなり攻撃的で低音部をドゴーンゴーン!と打ち鳴らすのだ。(これってバッハ?)と思いましたが、ブゾーニという人が編曲したので、そういう解釈もあるのであろうかと思いましたが・・・。こういう複雑な時代だからバッハっぽく弾いてもどうなの?という五十嵐薫子さんの想いもあったのであろうか? 謎です。
 前半最後はシューベルトのピアノ・ソナタ13番。この曲は知ってるしCDも持ってます。ここでも五十嵐薫子さんの低音が炸裂!うーん、力強い美しさというものがあるのかなと徐々に思い始め、シューベルトの美しい旋律とともに彼女の体のリズムを感じたのであります。(五十嵐さん、ジャズピアノも出来るんじゃね?)とジャズ好きなわたくしは勝手なことも思ったりしたのです。なかなかドライブ感のあるシューベルトで満足でありました。
 そして後半はベートーヴェンのピアノ・ソナタ29番「ハンマークラヴィーア」、大曲です。わたくしが傲慢と偏見で言うのですが、ベートーヴェンの素晴らしいピアノ・ソナタを弾ききるにはバックハウスみたいに心技体が揃ってないごっつい人でないと無理ではないのか? ヘラヘラと曖昧な覚悟で弾いたら、本人の力量の無さが暴露される恐ろしい作品群ではないかと、常々危惧しておるのデス。
 しかし五十嵐薫子さんは真っ向勝負で「ハンマークラヴィーア」に挑むのかと思いきや、自然体で曲に入っていきました! おおっ、そういう曲の入り方もあるのかと感心したのです。ここでも爆音が炸裂しましたが、全然うるさくなくて、奏者―聴衆-音楽の神様という見事な三角形空間が現出したのではないかと眼を見張りました。前列2列目で観ていたわたくしは五十嵐薫子さんの上の方をじーっと見ましたが、音楽の神様を見つけることは残念ながらできませんでした。
 そして聖なる第三楽章では時間が止まっているのか永遠に引き伸ばされているのか分からない時間間隔を楽しむことができたのであります。
 なぜ、人は音楽表現するのか? やはり言葉では表せないモノを表す一つの手法として音楽があって、それで言葉にはならないことを奏者と聴衆が対話するのだなあと・・・、そしてその間に調停者としての何者か(音楽の神様?)も確かに存在するのだと感じたわけです。
 五十嵐薫子さんはお話するときはチャーミングな女性ですが、ピアノに向かうとあのジャクリーヌ‣デュプレみたいに、とり憑かれたように演奏されます。それは大きな魅力だけど体を壊してほしくないと切に願うのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「猛暑日が当たり前でいいのであろうか?」

2024-08-28 08:49:59 | Weblog
 先日テレビの情報番組を観ていたら、呑気なキャスターが全国観測地点での猛暑日の多さに「猛暑日が普通になりましたねぇ」と感心していた! 感心している場合なのか?
 今日は8月26日月曜日・・・今日も暑い。最高気温は35度予想である。わたくしは松山に住んでいるが、妻の実家は山奥なのだ。っと言っても標高は225メートルでそんなに高いところではないが低くもない。ただFMラジオがちゃんと入らずネット環境も整っておらずコンビニも自動車で25分走らないとみ見つけられない、なかなかの田舎ではある。しかしこの芭蕉は自然だけはあって、家の階段で蛇を踏んだこともある。さすがに驚いて「ワァー!」と叫んでしまった記憶がある。蛇君は勝手に人の家に入らないでほしい。そして眠っているとムカデが顔に落ちてきたこともある。ムカデは安眠妨害しないでほしい。

 このなかなかな田舎の実家の唯一に利点は夏が涼しくてエアコンが要らないということであった。(この利点は冬場は刺すように冷いというワルモノになるのだ。そのために寒さに弱いわたくしは体が固まって5つくらいの動きしかできなくなってしまった。その5つは座る・寝る・歩く・パソコンを操作する・読書する)
 閑話休題、ことしの酷暑は「このド田舎のエアコン要らず」を破壊してしまったのだ!これは明らかにおかしいです・・・。地球は猛烈な勢いで温暖化というよりは沸騰化してると言った国連事務総長の言葉は正しいデス。
 わたくしが思うにテレビで二酸化炭素を出しまくる自動車CMをヘラヘラ流してよいものであろうか? もう少し自重するとか二酸化炭素を排出しない自動車をアピールした方が良いのではないのか? ニュースもゲリラ豪雨がどうのこうのと嬉しそうに言ってるよりも、この酷暑が地球温暖化・沸騰化の一現象ではないのかと問題提起したようがマトモだと思うのデスガ・・・・・・?
 やはり地球温暖化・沸騰化をあまり喧しく言うと、大企業のCMスポンサーの頭が沸騰化するだろうか?
 しかしこれだけゲリラ雷雨だの線状降水帯だのが発生すると、都市機能のマヒとか起こってしまいそうである。まあ都会は土がない分排水機能は充実していると思いマスガ、これほどの雨量を想定しているのであるのか? もの凄い大雨で大停電・ブラックアウトが起こるのではないか、老人は危惧するのだ。福祉介護施設や病院とかはバックアップとして自家発電機を設置しているだろうけど、小さな施設はその設置は難しいのではないのかなぁ?
 地球温暖化・沸騰化に対するバックアップ施設を整備することは喫緊の課題だと思うのだけど、そういうことって結構進んでいるのであろうか? ウーム、来年の夏は今年よりも暑くなると、北海道の北の方に避暑に行きたくなるです。これまでは山奥の実家が避暑地だったけど、これからはそうもなりそうにない! それは良くないことのように感じるのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「暑くなくても家にいるわたくしですが・・・、謎のねむねむ病」

2024-08-04 15:12:14 | Weblog

 わたくしはカラダがもともとそれほど強くないのでインドア派である。家でDVDを観たり音楽鑑賞したり読書したりしてゴロゴロするのが性に合っている。だからメディアが「危険な暑さなのでなるべく家に居てエアコンをつけておとなしくしましょう」とうるさく言ってもそれほどは気にしないのである。元からそうだから・・・
 しかし「危険な暑さなので外に出るな!」ということは私のような体力のない65歳には当てはまっておるが、外でウロウロするのが好きって人はどうなのであろうか?
 この強烈な日差しの中ランニングをしている人がいるが、そういうことを何故するのか意味不明である? わたくしから見れば自殺行為のようである。やはりランナーという人種は酷暑の中でも走らないとタイムとかが落ちてしまうのであろうか? それとも一日に必ず走らないと生きて行けない生物なのであろうか? 以前、村上春樹さんがスペインかギリシャか忘れたけどランニングをしてたら、地元のおばちゃんに「カラダに悪いから走ってはイカン!」と言われたそうである。わたくしもそのおばさんの気持ちは多少理解できる側なのだ。
 しかし年を取ると走ることが難しくなる。健康維持にじいさん・ばあさんは散歩が良いと言われるが、それはじいさん・ばあさんになると走れなくなるからである。これは不思議なもので自分では走れると思っていたけど、いざ少し走るととてもしんどいのである。カラダが走るのを拒否してるような・・・・・・。しかしここまで暑いと散歩をすることも無謀に思えてしまう。もともと散歩もそんなに好きではないので、こういう酷暑は散歩しない理由になるのだ。
今年2024年の暑さは異常で、さすがに年のせいなのか体がだるい、疲れやすい、そしてやたら眠たいのである。時々、朝起きたら既に眠いのである。朝食をぼんやり食べて、9時くらいからグーグー眠ってお昼ご飯を食べて、またグーグー夕方まで眠って夕食をとって、また9時くらいからグーグー眠ってしまう。とくに風邪をひいているとかコロナに罹っているわけではないとおもうのですが。わたくしはこの症状を「ねむねむ病」と名付けました。ただ朝寝・昼寝をしているだけではないか! というご指摘もあるかと思いますが、これは地球温暖化による人類の最終兵器ではないかと密かに思っております。
 賢明な読者の方はお分かりかと思いますが、地球温暖化を乗り切るにはこの「ねむねむ病」しかないのです。酷暑を乗り切るにはこの「ねむねむ病」状態―人類が熊のように冬眠ではなく夏眠する能力を身に着けることです。こうして暑い夏を乗り切って秋以降に活動を再開すれば人類は地球温暖化に対応できるでしょう? しかし夏に「ねむねむ病」状態になるとプロ野球が困りマスねぇ。プロ野球も春と秋二期制にしたらいいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする