西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

お蔵入りのものを使うと何故か嬉しい

2015-06-11 22:08:27 | Weblog
 20年以上も前のビニール製バックを使うようになった。今は新作のスパンが短いので20年以上前のバッグなんて化石みたいなものだ。阪神タイガースカラーの明るいイエローにブラックのトカゲがデザインされている変なバッグだ。

 なぜこのヘンテコなバッグを使うようになったかというと、仕事の内容あ変わったからである。あるものを保管するために仕事専用のバッグが必要となり、このトカゲバッグは余暇専用バッグというわけだ。

 このバッグは肩掛け仕様だがリュックにもなる。しかしリュックとして使うにはいささか背負いにくい弱点もあったりする。まあ万能バッグなんて、そんなバッグがあってもあんまり面白くないのではないか?

 大体タンスの奥にしまってある物は使われずに捨てられてしまうのだが、今回のように再び日の目を見るというのはなかなか嬉しい。何でもかんでもニューモデルというのは如何なものか? モノに対する愛着が希薄になっていくのではないだろうか。

 僕の使っているガラケーもあと2年で部品がなくなってしまうそうだ。だから2年経って故障したら、買え替えなくてはならない。そういうのってちょっと変な気がする。愛着を込めて使うとモノに魂が宿ると日本人は昔から思っていたのではないか?もうそろそろ経済成長ばかり考えないで、消費することが生活の質をあげるという「とらわれ」から脱却すべきときだろう。

 そんなことを言うと資本主義経済は成り立たないと言われるけど、別に今の資本主義体制がいいって思っている人はそんなにいないと思う。今の社会体制に変わるモデルがマスメディア的には見つかってないように思われるけど、消費生活から離れて暮らしている人は案外多いのではないのかな・・・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界で欠けているものを取り戻すために

2015-06-03 00:37:30 | Weblog
 彼女は悩んでいた
 彼らがなぜ存在するのかと?
 彼らははある部分をなくしていた

 神様の悪戯だろうか?
 彼らは何も生み出せずに、ただただ時間を消費するだけだった
 しかし善なる魂にみちびかれて
 彼女は彼らのために働いた。

 彼女は信じられないほど優しく
 またとても冷たい人間だった

 彼女は自分を信じられなかった
 どうして
 いつも怒りがあるのか
 世界に嘘が蔓延しているのか
 美しいものが蓄積され、破壊され続けているのか
 そして
 いつも 
 世界が自分の外に在るのか

 実は
 なくしている人たちは
 彼女の欠けているピースだった
 彼らと接しているとときだけ
 彼女はかろうじてこちらの世界にいることができた

 人によっては
 それは
 偽りの優しだだったり
 暴力だったり
 犯罪だったり
 嘘だったり
 幻想だったり
 作り替えられた記憶だったりする
 また午前零時の涙だったり
 永遠の夢だったりする

 世界の終わりが来ても
 彼女は欠落していて
 世界は手を伸ばすところにあっても届かなくて

 諦めろと
 誰もが囁く
 それは真理だとわかっているけど

 諦めきれずに
 彼女は
 ずっと
 彷徨っている

 そして彼女は呟く
「時間なんてどうにでもなるのよ」
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする