▼つい先日まで「今年は蝉が鳴かない」と言われていたのが嘘のように、立秋になってから慌てたように一斉に蝉が鳴きだした。ちょっとテンポが遅れたのは大地震や原発事故などの天災人災が影響したのかも知れない。蝉しぐれとは言うがあるところでは蝉のシャワーだ。だが、その蝉の鳴き声にもはっきりと彩の違う音が混ざっている。ヒグラシの声である。生き物たちはこの暑い盛りにもしっかりと季節を感知している。
▼入間で両親の墓参りをした後、久し振りに奥多摩に入り、名栗の里を巡って、多摩湖に入った。奥多摩湖はよく知られているのに、なぜか多摩湖は知名度が低い。多摩湖への道はちょうど埼玉県と東京都の境にあるらしく、道を車で移動するたびに「東京都に入ります」「埼玉県に入ります」というアナウンスが10回ほど入れ替わったのは面白い。ただ奥多摩ほど都心から離れてはおらず意外な近場にこんなに豊かな自然が残されていることに多くの人はあまり知らないのではないか。
▼ここはまさに蝉の大合唱。深い杜の木立の中で、蝉が耳を聾するように鳴いている。蝉だけではない。ここには様々な鳥たちの声も大に小に響き渡る。地方の人が単純にイメージするように東京はビル街だけじゃないよ、わさび田があり熊の出る奥多摩のような鄙びたところもあるよとは言ってきたが、意外に盲点はこういうところにあるかもしれない。すぐ近くには武蔵村山市もある。武蔵野丘陵の面影が今も強く残っている。都内には自然に満ちた公園も多い。暇を見つけて、こういう処を歩きまわるのもいいかもしれない。そんなことを考えた。
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