先日のCANP2019で発表したMX-HD赤道儀についてですが、その内容を紹介いたします。
MX-HDは、五藤光学が「新しい時代に世に送り出す"MARK-X"」として
・美しいフォルム
・ユーザーが十分に満足できる機能
・将来にわたる拡張性
を持つことをコンセプトに開発がすすめられました。
MX-HDは、構造解析によって高剛性を維持しつつ軽量化を図り、MARK-Xと同じ同架重量(7.5kg)を余裕をもって確保しつつ本体重量をわずか4.2kgに抑えることに成功しています。そして、赤道儀本体に原点センサを内蔵することで、極軸合わせや自動導入が簡単におこなえます。
また、バランス軸側を汎用化できる構造とすることで、カメラや望遠鏡を取り付けるなど、"システム赤道儀"MARK-Xのようにユーザー自身で工夫し、オリジナルの赤道儀にする楽しさを持たせています。
駆動精度についても、約60Hzの恒星時駆動周波数によって、高倍率での観測や、写真撮影における正確な追尾を確保しつつ、最大1000倍速の高速導入で夜空を自在に駆け巡ることが可能です。PCやタブレットなどの天文シミュレーションソフトとの接続も、LX200互換の コマンドによって対応。MX-HD固有の機能だけがオリジナルコマンドとして拡張されています。
もちろん、接続はBluetoothあるいはWiFiによる無線接続で、国内だけでなく、主要各国の規格認証もされているので、海外でも安心して使用できます。
次回はMX-HDのIoT機能(赤道儀で世界初!)について紹介していく予定です。
MX-HD赤道儀について
http://gototelesco.co.jp/mxhd.html