今年のGWは長めということもあり、この間にGTL125/1200APOで木星・接近中の火星・土星を存分に観測してみようと思ったのですが、昼間は晴れていても夜になると曇ってきたり、やたら風が強かったり、あげくにシーイングが悪かったりと悪条件が続き、結局のところ2晩くらいしか使うことができませんでした。関東地方の方は筆者と同じように少々残念な思いだったことでしょう。
そのような状況ではありますが、木星についてはちょうど大赤斑が見えるところで観測ができました。4月30日の夜になりますが、この日はシーイングも比較的良好で、XO5mm(240倍)Or6mm(200倍)Or7mm(170倍)を使って見た感じとしては大赤斑のオレンジ色っぽさが目立ち、2本の縞(SEB:南赤道縞とNEB:北赤道縞)と色彩の差が良く分かりました。またSEBが上下に分かれているところやNEBの濃淡もシーイングの良さもあって前回より明瞭に見ることができたので十分楽しめたのではないかと思います。しかし、大赤斑自体は縮小が進んできた感があり、この後どこまで見ることができるのか気になるところではあります。
眼視で観測した後、いつも通り2.2倍バロー+延長筒+PCカメラで動画撮影を行い、その後画像処理をおこないました。GTL125/1200APOは眼視を意識した光学設計をしていますが、かなりのディテールが記録できるので撮影用途としても十分通用するパフォーマンスがあると自負しています。
結局のところ火星・土星までは観測ができず持ち越しになってしまいましたが、そのレビューは引き続きブログで書きたいと思いますのでご期待いただければ幸いです。(kon)
木星の画像について大きいサイズは弊社ホームページのギャラリーで公開しています。
http://gototelesco.co.jp/gallery3_planet.html
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