富士山の山頂に太陽が重なって輝く「ダイヤモンド富士」が、南西に約292キロ離れた奈良県の仏生ケ岳(ぶっしょうがたけ)から動画で撮影された。同県天理市の住職新林正真(しんばやししょうしん)さん(47)が7日午前5時前に標高約1700メートル付近からデジタルカメラでとらえた。

 新林さんはアマチュア写真家としてこれまで、奈良県など遠方から見える富士山を多く撮影してきた。新林さんによると、仏生ケ岳付近は、富士山が見える最も西側という。

 撮影の際、新林さんは約6時間半かけて撮影ポイントまで移動。ダイヤモンド富士の出現を待った。「10分前くらいまで周囲にガスがかかっていたけれど、撮影のときには晴れてよかった。鮮明に撮ることができた」と喜んでいた。(