【全国の天気】天気急変 関東で落雷、ひょうが降る(16/07/14)
2016年7月13日
あなたは夏太り派? 夏痩せ派? 夏の体重変化にご注意!
夏太り派? 夏痩せ派? 生活スタイルや食習慣を見直し、健康的な体形を維持しよう
海の日〈7/18〉はもちろん、今年初めての山の日〈8/11〉、あるいは夏休み期間中……と、ワクワクしながら行楽の計画を立てている人も多いのではないでしょうか。
そんな夏本番を目前に控え、男性も女性も気になるのが体のラインですね。
そもそも夏は「夏太り」だけでなく「夏痩せ」という言葉があるように、体重が変化しやすい季節です。
まずは、自分が夏痩せタイプか、夏太りタイプかを見極めることが大事。
そして、食生活や生活スタイルを見直し、健康的な体形を維持しましょう。
「夏痩せ」タイプは、その原因を知ろう
ついつい冷たい食べ物を摂りがち
①夏バテによる食欲低下
夏痩せの一番の原因は、脱水や暑さによるストレス(熱ストレス)による食欲低下です。熱ストレスは胃の分泌機能を低下させ、栄養吸収を悪化させます。
②間食による食欲低下
暑い日は、ゼリー、アイス、ジュースなど、冷たくて甘い飲み物やデザートをついつい食べてしまうもの。それらの間食によって胃腸の働きが鈍くなり、消化吸収がますます滞ります。
③タンパク質不足による筋肉の減少
そうめんなど、夏の食事は栄養が偏りがち。例えば、そうめんだけを食べているとタンパク質が不足します。タンパク質が不足すると、体内の筋肉を分解してそれを補おうとするので、その分体重が減少します。
「夏痩せ」タイプの対処法
そうめんも夏野菜やウナギと一緒に食べよう
①冷房を上手に使い体をクールダウン。
②甘い冷菓や飲料など、間食を控える。
③タンパク質〈肉や魚、卵、豆製品など〉をしっかり摂取する。
【おすすめ食材】
肉や魚、卵、豆製品、滋養強壮の効果の高いウナギ
炎症を改善する効果が期待できるビタミンAが豊富に含まれているウナギは、夏痩せタイプの強い味方。
少々値が張りますが、体調を管理するためにも1週間に一度は食べたい食材なのです。
「夏太り」タイプは、その原因を知ろう
睡眠不足も「夏太り」の原因に
この最大の原因は「胃腸の機能」が強いか、弱いかに左右されるといわれていますが、つまり、もともと太り気味で「胃腸の機能」が強い人は夏太りするタイプ。
逆に、もともと痩せ気味で「胃腸の機能」が弱い人は夏痩せするタイプなのです。
さらに、「夏太り」タイプの悩ましい点は、秋になっても体重が戻らない人が多いこと!
せっかくの「味覚の秋」を迎えるというのに、夏太りしていては美味しいものも堪能できませんよね。
そうした事態(!)に陥らないためにも、夏の時季に次の4点に注意してみましょう。
①冷たくて甘い飲み物やデザートの食べ過ぎない
冷たい食物は内蔵を冷やし、代謝が悪くなります。また、ゼリーやアイスなどは、糖質も多く、高カロリーなため血糖値が上がることで、太る原因に。
②体内の水分代謝の低下を防ぐ
夏はいつもより多く水分を摂っているうえに、冷房の効いた室内に長時間いると、体内の水分代謝が低下し、むくみの原因になります。
③ビタミンやミネラル不足による代謝効率の低下を防ぐ
熱ストレスで食欲が低下すると、麺類や冷菓など偏った食事になり、ビタミンやミネラル不足します。これらが不足すると糖質や脂質が体内で効率的に活用されなくなります。
④運動不足による消費カロリーの低下
暑い日は動くのが面倒になり、運動量そのものが低下します。消費カロリーが低下するうえに、甘い冷菓を多く摂取することで太りやすくなります。
⑤睡眠不足による過食傾向に陥らない
夏は暑くて熟睡できにくくなるので、脳が興奮している状態に。そういう状態では、過食気味になるといわれています。
「夏太り」タイプの対処法
夏こそ湯船に入りましょう
①室内でストレッチをするなど、積極的に体を動かす。
②睡眠時間7時間キープ! 規則正しい生活を心がけ、自律神経を正常に保つ。
③40℃の湯船に10分浸かって基礎代謝を上げる。
④脂肪燃焼に不可欠なビタミンB1とビタミンB2を積極的に摂取する。
【おすすめ食材】
ビタミンB1を多く含む食品……ウナギや豚肉
ビタミンB2を多く含む食品……レバーや納豆
── 結局のところ、「夏太り」も「夏痩せ」も原因は同じ。
夏バテに負けない規則正しい生活と、バランスのよい食生活を心がけることが大切なのですね。
陛下82歳、自ら意向 体調考慮、公務に変化
2016年7月14日05時02分
生前に天皇の位を譲る「生前退位」の意向を天皇陛下が示した。宮内庁が負担軽減を進めるなか、自身の葬儀のあり方についても言及してきた天皇陛下。長い間前例のない手順に、関係者の間には驚きが広がった。皇室典範改正の議論が改めて浮上する可能性もある。
「年齢というものを感じることも多くなりました」。昨年12月、82歳の誕生日を前にした記者会見で天皇陛下はこう語った。「行事の時に間違えることもありました」。同年8月の全国戦没者追悼式でお言葉のタイミングを誤ったことなどが念頭にあったとみられる。
天皇陛下の体調を気遣い、宮内庁は近年、公務を少しずつ減らしてきた。大きな節目となったのは、2012年2月に天皇陛下が受けた心臓の冠動脈バイパス手術だ。手術後、宮内庁次長(当時)は公務について、「快復具合やご年齢も考慮し、医師の意見を聞き、両陛下とご相談のうえ、何か対応が必要か見きわめたい」と述べた。
周囲の配慮に天皇陛下の心中は複雑だったようだ。同12月の記者会見で天皇陛下は「負担の軽減は、公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分に考えてしなくてはいけません」と述べた。
公務の中には戦争の傷痕を残す内外への訪問や、被災地での激励など、天皇、皇后両陛下がライフワークとして育んできたものもある。内閣総理大臣の任命といった国事行為もある。この会見で天皇陛下は「わたしが病気になったときには、皇太子と秋篠宮が代わりを務めてくれますから心強く思っています」とも語った。
一方、宮内庁は13年11月、両陛下の気持ちを受け、逝去の際の葬儀や墓にあたる陵についての方針をまとめ、公表した。陵は昭和天皇陵より小さくし、土葬ではなく火葬とするなどの内容だった。翌12月の記者会見で、天皇陛下は「年齢による制約を受け入れつつ、できる限り役割を果たしていきたい」とし、「(学校や高齢者施設訪問について)再来年からは若い世代に譲ることが望ましい」とも語った。
こうした天皇陛下の意向を受けて14年、「こどもの日」や「敬老の日」にちなんで続けてきた施設訪問を終えた。翌年からは、皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻に引き継がれた。今年2~3月、インフルエンザで静養した後、皇居で警察本部長らからあいさつを受ける「拝謁(はいえつ)」をとりやめるなど、さらに公務を軽減することになった。
宮内庁関係者によると、天皇陛下は周囲に「天皇は、こなすべき公務をすべて果たさなければならない」との気持ちを伝えていたという。宮内庁関係者は生前退位の意向について「公務を減らすのであれば天皇の地位にとどまるべきではない、とお考えになったのかも知れない」と推し量る。一方、生前退位の規定が皇室典範にないことから、「天皇陛下もすぐに実現できるとは思っていないのでは」という。
■法改正巡り波紋広がる
天皇陛下が生前退位の意向を周辺に示したとの情報は13日、政府・与党内で波紋を呼んだ。生前退位には皇室典範の改正が必要となる。ただ、女性天皇などをめぐる皇室典範改正問題はこれまで有識者会議などで議論されてきたが、いずれも結論は先送りされてきた。今回の陛下の意向を受けて、政権内で有識者会議の設置などが改めて検討される可能性もある。
政府高官は13日夜、陛下の意向について「まったく承知していない。陛下の内心の問題なので、周りがとやかく推し量っても仕方がない」と語った。与党幹部からも「まったく聞いていない」との声が相次いだ。
皇位継承のあり方は、近年の政権で大きな課題となってきた。
小泉純一郎元首相は皇室典範の改正に強い意欲を示した。2005年1月に私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」を設置。会議は同年11月、世襲による継承を安定的に維持することをめざし、「女性天皇」や母方だけに天皇の血筋を引く「女系天皇」を認め、皇位継承順位は男女を問わない「第1子優先」とする報告書を提出した。
小泉氏は皇室典範改正に向けた法案提出をめざしたが、06年2月に秋篠宮妃紀子さまの懐妊が明らかになると自民党内に慎重論が広がり、法案提出は見送りとなった。
民主党の野田政権は11年11月、女性皇族が結婚しても皇族の身分にとどまれるようにする「女性宮家」の創設を検討課題とする考えを表明。12年10月に「女性宮家」創設案と、皇籍を離れて国家公務員として皇室活動を続ける案を併記した論点整理を公表した。
しかし、12年末の衆院選で自民党が政権を奪還して安倍政権が誕生すると議論は下火に。安倍晋三首相は女性宮家創設の検討についてこれまで、「男系でつむいできた皇室の歴史と伝統の根本原理が崩れる危険性はないか、心配する」との考えを示している。
安倍内閣の閣僚の一人は「陛下からそうした(生前退位の)お言葉があれば、政府としてきちんと対応しなければならない。反対する理由はない」と語った。また、公明党幹部は「天皇陛下のご意向に沿った話であれば皇室典範の改正に進むだろう。ただ、有識者会議を設置するなどして、慎重に手続きを踏まないといけない」と述べた。
■摂政おく方法も
原武史・放送大学教授(日本政治思想史)の話 生前退位は年齢的な理由だけではなく、どうすれば憲法に見合った天皇制がつくれるかを模索した天皇の集大成のようなご決断ではないか。皇居や御用邸を一部開放するなど、天皇が前例にないことを次々に行ってきたのは、権力が集中した明治以降の天皇家の残滓(ざんし)を消し去り、現代にふさわしい皇室のあり方を模索、実践しようとした天皇のお考えの表れだろう。また、生前の退位で、次の代の天皇制を一歩ひいたところから見守りたいとのお考えもあるのかもしれない。
■集大成の決断か
百地章・日大教授(憲法)の話 明治の皇室典範をつくるときにこれまでの皇室のことを詳しく調べ、生前退位のメリット、デメリットを熟考したうえで最終的に生前譲位の否定となった。その判断は重い。生前譲位を否定した代わりに摂政の制度をより重要なものに位置づけた。
そうした明治以降の伝統を尊重すれば譲位ではなくて摂政をおくことが、陛下のお気持ちも大切にするし、今考えられる一番いい方法ではないか。譲位制度の可否という、国会と内閣にたいへん重い宿題を出されたことになると思う。