奈良)3校が関西大会出場へ 県吹奏楽コン
加治隼人、照井琢見
2018年8月8日03時00分
第60回奈良県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は7日、同県橿原市の県橿原文化会館で中学校J、大学、高校Aの部があり、閉幕した。県代表は、大学が奈良高専、高校Aが一条と天理の2校に決まった。大学の代表は19日に滋賀県彦根市のひこね市文化プラザで、高校Aの代表は26日に兵庫県尼崎市の市総合文化センターである関西吹奏楽コンクールに出場する。
中学校Jは県大会のみで、自由曲1曲を演奏。畝傍と八木が金賞を受賞した。大学と高校Aは課題曲と自由曲を1曲ずつ演奏した。高校Aは19校中9校が金賞に輝いた。
大学の部の代表の奈良高専は、自由曲で「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」を披露。和太鼓のような打楽器の響きと管楽器の鋭い音色で、厳かな山の風景などを表現した。部長でクラリネットの平松香蓮さん(4年)は「ソロがめちゃくちゃ緊張しました。次は代表として恥じない演奏をしたいです」と話した。
一条は高校Aで5年ぶりの県代表に。ギリシャ神話の英雄が題材の「吹奏楽のための交響曲『ワインダーク・シー』」を自由曲に選び、変拍子や不協和音の連続をダイナミックに奏でた。部長の古橋京佳さん(3年)は「戦士たちの血で染まった海を、月が照らす光景を想像しました。次は緊張に負けず、思う通りの表現をしたいです」。
天理の自由曲は「ディオニソスの祭り」。複雑で速いテンポのフレーズが何度も現れ、特殊な楽器も多く使う曲だ。古代の儀式を想像し、怪しげで神秘的な曲づくりを目指した。キャプテンの香村信君(3年)は「ミスを恐れて練習してきたけど、本番は思い切り気持ちをぶつけました。関西大会では、熱い音楽を届けたいです」と話した。(加治隼人、照井琢見)
結果
中学校J【金賞】畝傍▽八木【銀賞】天理西▽香芝北▽桜井
大学【銀賞】奈良高専
高校A【金賞】生駒▽一条▽奈良▽高円▽登美ケ丘▽平城▽畝傍▽天理▽郡山【銀賞】香芝▽帝塚山▽高田▽桜井▽奈良北▽天理第二部▽橿原▽高取国際▽五條【銅賞】智弁学園奈良カレッジ