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【新車】ちょい乗りでも凄さがわかる、新型N-WGNの軽自動車を超えた静粛性
新車】ちょい乗りでも凄さがわかる、新型N-WGNの軽自動車を超えた静粛性
2019/08/31 08:03
■エンジンもシャシーも一新したN-WGN。街乗りでも圧巻の静かなキャビンに驚いた!
言わずもがな、いま最も売れている軽自動車はホンダN-BOXです。N-BOXの属するスーパーハイト・カテゴリーでは売れに売れているホンダの軽自動車ですが、全高1600mm台のハイトワゴン・カテゴリーでは苦戦していました。「N-WGN(エヌワゴン)」は、ダイハツ・ムーヴ、スズキ・ワゴンR、日産デイズなどの後塵を排していたのです。
しかし、N-WGNのフルモデルチェンジによってハイトワゴン・カテゴリーの勢力分布は大きく変化するかもしれません。そのくらい、ホンダの新しいN-WGNはインパクトのある仕上がりを見せてくれました。
今回、エンジンはロングストロークの「S07B」型となり、サイドインパクト衝突テストにも対応するためハイテン鋼を多用したN-BOX譲りといえるハードウェアに進化したN-WGNは、乗り始めて5分ほどで驚くほど進化したのが感じられます。なにしろ静かなので
エンジン自体の最高出力発生回転数は7300rpmと高回転まで使えるユニットになっていますが、街乗りレベルでは4000rpmも回せば十分。高速道路でも80km/h巡行時にタコメーターは2000rpmあたりを指しています。タイヤからのロードノイズも抑えられているため、軽自動車で高速道路を走っているとは思えないほどキャビンの静粛性は保たれています。
不思議に思って、開発エンジニアの方に特別な制振材や防音材を使っているのでは? と聞いてみましたが「ボディをしっかりと作るなどノイズの発生を抑えたのが効いています。もともとN-BOXで作り込んできたボディですので、どこに手を入れれば効果的なのかもわかっていますから」ということでした。
さらに、しっかりとしたシャシーはハンドリングにも効いています。軽自動車のハイトワゴンですから限界性能を云々するキャラクターではありませんが、日常域での自然なハンドリングは好印象を覚えるのではないでしょうか。
とくに14インチタイヤとのマッチングは絶妙で、サスペンションやステアリング系の支持剛性とタイヤのグリップがバランスされていて、タイヤの動きが手に取るように伝わってきます。高速道路のジャンクションで白線に沿ってコーナーを駆け抜けることも難しくありません。思い通りに曲がることができるので、爽快な気分になれます。
高速道路で役立つ渋滞対応ACCやLKAS(車線維持ステアリングアシスト)や、市街地の信号待ちで足をブレーキペダルから離すことのできるブレーキホールドといった機能が全車標準装備となっていることも魅力のN-WGN。そうした目立つ機能はもちろんですが、クルマづくりの基本からしっかりと生まれ変わったことが実感できました。
とくに静粛性の高さは、おそらくディーラーでの試乗でも十分に確認できるでしょう。是非とも、軽自動車の新しいベンチマークといっても過言ではないN-WGNの仕上がりを体感してみてください。
●ホンダ N-WGN L ホンダセンシング(FF)主要スペック
車両型式:6BA-JH3
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1675mm
ホイールベース:2520mm
車両重量:850kg
乗車定員:4名
エンジン型式:S07B
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量:658cc
最高出力:43kW(58PS)/7300rpm
最大トルク:65Nm(6.6kg-m)/4800rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:23.2km/L (WLTCモード)
タイヤサイズ:155/65R14
メーカー希望小売価格(消費税8%込):1,339,200円
他人の充電ケーブルを借りてはいけない理由
スマートフォンやタブレットの電池が切れそうだが、充電ケーブルを家に置いてきてしまった。そこで、空港の出発ロビーにいる他の乗客から、あるいはホテルのフロントから充電ケーブルを借りる──。特に問題がない行為に思えるだろうが、サイバーセキュリティーの専門家によると、今の時代ではそれは大きな間違いだ。
IBMセキュリティーのハッカーチーム「Xフォース・レッド(X-Force Red)」を率いるチャールズ・ヘンダーソンは「生活の中では人から借りないものがある」と語る。「旅行中、下着を持って来なかったことに気づいたとしても、一緒に旅行している人全員に下着を貸してほしいと頼んだりはしない。店に行って新しい下着を買うはずだ」
ヘンダーソンのハッカーチームは、顧客のコンピューターシステムに侵入し、システムの脆弱(ぜいじゃく)性を明らかにするサービスを提供している。サイバーハッカーらは、機器やコンピューターを遠隔でハイジャックできるマルウエアを充電ケーブルに埋め込む方法を既に見つけているため、ヘンダーソンのチームは、ある方法を使って顧客に第三者の充電ケーブルを信用しないことを教えている。
「誰かに郵送で無料のiPhoneケーブルを送ることがある。受取人のウェブサイトに掲載されている業者やパートナーなど、一見無害なブランドのものであることを装うかもしれない。このようにしてケーブルを送り、受取人がそれを携帯電話に接続するかどうかを見ている」
ラスベガスで先日開催されたハッキング会議「DEFCON(デフコン)」(ヘンダーソンは「ハッカーのサマーキャンプ」と呼んでいる)では、「MG」というニックネームのハッカーが、改造したiPhoneの充電ケーブルを披露した。ニュースサイト「Vice(バイス)」によると、MGはこのケーブルを使ってiPodをマックコンピューターに接続させた後、遠隔でケーブルのIPアドレスにアクセスし、コンピューターを乗っ取った。
MGは、埋め込まれたマルウエアは後に消去し、その存在の証拠を全て消すことができると述べている。MGは、この「O.MG」と呼ばれるケーブルを1つ200ドル(約2万1000円)で販売していた。
ヘンダーソンによると、こうした悪意ある充電ケーブルは現在、広く見られる脅威ではない。「その主な理由は、こうした種類の攻撃は広く実行しにくいことにある。そのため、この攻撃に遭遇した場合、それは非常に標的を絞ったものだと言える」
「しかし、この攻撃が普及していないからといってこれからも広まらないとは限らない。この攻撃が有効であることは間違いないからだ」とヘンダーソン。「この技術はとても小さく安価だ。普通のケーブルに見えるほど小さいが、被害者の機器にマルウエアを埋め込むことができる。製造コストは今後下がる見通しで、いつ大規模に実行可能になるかについて一般的な消費者が追えるようなものでもない」
ヘンダーソンによると、悪意のある充電ケーブルよりも現時点で大きな脅威は、空港などの公共の場に置かれているUSB充電ステーションだ。「これまで、充電ステーションに手が加えられたケースを幾つか見てきた。問題なのは電源コンセントではなく、充電ステーションについているUSBポートだ」(ヘンダーソン)
「自分がどの機器に接続するかに注意すれば、良い予防措置となる」とヘンダーソン。「メールの添付ファイルを開けたりパスワードを共有したりすることと同じように考えてほしい。コンピューターの世界でケーブルを共有することは、パスワードを共有することと同じだ。この種の技術によって、それほどのレベルのアクセスを与えることになる」
多くの旅行者は困った時に、ホテルのフロントの引き出しには宿泊者が忘れていった充電ケーブルがいっぱい入っているであろうと思うものだ。しかし、その誘惑に負けてはいけないとヘンダーソンは注意を促している。「フロントの引き出しに下着がいっぱい入っていたら、あなたはそれをはくだろうか?」