こんにちは。
<気になる材料>
- 短期的に見れば、ボトムにタッチした今。
…大手FHアナリストの方の見立てを書き起こし。
・7/24にトランプが米ヒューストンの駐米中国総領事館を閉鎖したことを受け、リスクオフでの円買い(104前半までいった)が始まり、⇒戻ってきた今。ソニーFH 尾河さんの結論としては、この先はドル安&円安。どちらかが一方的な⇑や⇓とかは無いと見て、「再びドル円膠着が戻ってくる」と予測していました。
その理由は以下の通り。
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- ドル一辺倒ではない理由
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①米大統領選の混戦(ハリス氏への有望視)
②先週の米雇用(民間のADP雇用はものすごく弱い数字だった)に比べ、先日は市場予想通りの数字が出た事。しかし、リーマンショック時に比べると、良くはない数字なので、まだまだ警戒が必要。
③昨夜に出た消費者物価指数が良い数字だった事。⇒食品、エネルギーを除くコア指数(衣料品が特に。)が4ヵ月ぶりに改善し、景気がまずまずだという事を表した。
①②③故に、経済指標が悪くなく。「エコノミックサプライズ指数」が、これまで見たことのない右肩上がりを示しており、市場予想(どんどん悪くなっていく。デノミ的な。)とは全く逆の動きな米経済。&カリフォルニア、フロリダの新型コロナ感染者が減ってきた。⇒故に、金利上昇(ドル買い)で、ドルが高くなってきた今。
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- ドルの名目実効為替レート・時系列
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<3月>3/9らへんの「コロナショック相場」でドルがものすごく買われた(すべての通貨に対して。⇐皆、基軸通貨のドルを手元に持っておこうと。)⇒「これはマズい」と、FRBは各国との通貨スワップ等、為替マーケットに資産を入れて、ドル高を阻止。⇒米の金利を調整することに。
⇒ドル円相場は、今もなお調整中(直近では持ち直しているが、まだ調整中と見る)。
<4月~7月下旬>4月~7月下旬までの4ヵ月は、ドル安&円安(株の方にジャブジャブ資金が向かったので)。⇒7月下旬に米中関係の急速な悪化で(総領事館閉鎖)、円高へと(リスクオフ)。
⇒故に、一旦投機筋の調整が入った今の円下落と見ている。
<これから>上院での共和党と民主党の数字の詰めが難航している今(7月に失効した失業保険特別給付金で)。しかし、給付は必要なので(トランプも大統領令で約束しているので)、必ず出す。⇒財政支出がまた増える⇒FRBの負担が増える。
しかし、FRBの買い入れオペは減少してきているので(2.9兆ドル⇒1.6兆ドルまで減少。落ち着いてきたので、ドル供給はもうしていないFRB)、FRBの資産は右肩上がりに増えていくと見られている。
財政ファイナンスは米だけでなく各国も6~8兆ドル規模でやっている事なので、ドルだけの信認低下ではないという事。=為替が一方向に動く、という事はなく、再度戻ってくる。
- 「イスラエルの軍事企業が、北朝鮮からSNSでサイバー攻撃を仕掛けられていた」というニュース。
…イスラエル国防省は、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」が、SNSの「リンクトイン」を通じてサイバー攻撃。情報交換・転職サイトの「リンクトイン」に侵入し、イスラエル軍事企業職員にヘッドハンティングを持ち掛け、軍事企業の社内ネットワークに侵入しようとした疑い。イスラエル国防省は「情報漏洩はない」と。北の大量破壊兵器の資金源となっているラザルス…イスラエルと米は、このカードを使ってくるだろうな。
宜しくお願いいたします。