今日は立春

今日は立春。陽射しがあって天気も良かったが風が冷たかった。それでも、ママさんが出張で預かった孫姉弟達と約束通り,小ブナ釣に出かけた。釣の約束をした先週、近くの竹薮から男竹を切って来て釣竿を作り準備していたのだった。爺が小さい頃は近くのガキ大将が手伝って、釣竿は手製だった。小刀の「肥後の守」を上手に扱って作っていた、蝋燭の火で竹を伸ばし各々が自慢の釣竿を持っていたものだ。

釣道具屋さんに行けば６６０円で釣り針も浮きも付いたセットがあるがそれでは面白くない。我家は国指定の弥生時代の史跡のど真ん中にあるから、やはり手製の竹竿が似合うと思ったからだ。

釣り場は遺跡公園下の農業用水路だ。多分。その昔は環濠の役目を果していたのだろう。この、小川も近年コンクリ-とで固められたがこの周辺の農道は爺の散策道だから小鮒がいることは知っていた。

餌さのミミズは探しきれず、仕方なくつり道具屋から糸ミミズを１パック買ってきた。１００匹位で３７０円だった。団子では子供には無理だと判断したからだ。潔癖症の孫息子はミミズが扱えるか心配だったが、そこはやはり男の子手袋を脱いで上手に付けた。

いきなり、手の平位のヘラブナが釣れた。なかなか上がらないフナに興奮しながら、網をと叫んで上手にすくい上げた。上流で釣っていた姉と婆ちゃんに走って行って報告していた。孫息子が３匹、孫娘が２匹釣って今日の小鮒釣は大成功だった。

爺と婆が偵察で予行練習で釣った鮒と合わせると８匹になった。今夜はタライの中に入れているが元気に泳いでいる。明日は菊地川に放しに行く予定だ。帰りは４人で「コブなつ～りし♪」と歌いながら帰って来た。爺も満足な立春の小鮒釣だった。
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