YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

またまた あさのあつこ

2013-10-21 23:46:40 | Weblog
『弥勒の月』

時代ミステリーです。

『その思いは、心のどこかを常に占め続けてきた。
それは自分もいつか老いさらばえていくことの恐れであり、絶望でもあった。
だから、目の前に突き付けられる吉田の老いが鬱陶しい。
生々しく鬱陶しいのだ』

『思いたくなかったんですよ。
人ってのは、一番痛いところからは目を背けるもんです』

『「死んではおしまいだ。生きなければ、意味がない。生きて一緒に年をとるんだ」
「いっしょに、おじいさんとおばあさんになるの?」
「そうだ。」
「二人で白髪になって、皺だらけになって、足腰が痛くて、よぼよぼになる?」
「そうだ。」』

👉こんなに素敵な言葉が出てきたんだけど…
やっぱ、私には、この終わり方は…淋しい。



あさのあつこ

2013-10-21 23:16:33 | Weblog
『ランナー』

知ってた?
彼女、私と同い年なの! 急に親近感が…(笑)

『愛情は美しくなどない。いつだって相手を必要とする。
相手を束縛し、絡め、支配しようとする。
こんなにも愛してる。だから、あなたも私を愛しなさい。
私はあなたのもの。だから、あなたは私のもの。』

『「言い訳も誤魔化しも、アスリートにとっては命取りになる。」
「うん、だけどさ、そんなのアスリートだけのことじゃないよね。言い訳や誤魔化しばっか口にしてると…
腐っちゃう」』

『女は偉大だって言ったんだよ。
おれは、そ の真理に辿り着いたわけよ。
この世界の全ての女性は女神であるってな』

『「杏樹は父さんが責任をもって幸せにするから。
大丈夫だから…」
責任と幸せ。二つの単語がまるで結びつかない。
幸せって、誰かが責任を負うものなのか』

『「大丈夫、まかせろ」その一言をずっと聞きたかったのだと気が付いた』

『敗北とは、遅いタイムでも、誰かに負けることでもないと、私は思います。
自分自身を信じられなくなること、自分自身に負けることが敗北なのだと思うのです。』←これは解説を書いている田中雅美さんの文章です。

私は…やっぱ…
こういう終わり方のお話が好き 

河口雅幸

2013-10-21 22:43:01 | Weblog
『からくり夢時計』

また初めての作家さんです。71年生まれだから…
若いのよ~(笑)


まずは、開いた瞬間に(やられた~~!!)って思ったの。
なんでって?
字がめちゃめちゃ大きくて、1ベージに普通の文庫本の1/4 くらいしか無い!!
(これって…漫画とか、絵本の世界?)
って…
ちょっと読む気が…失せた。

でも…
と思って読み進んだら、なかなか良かったんだけど…
軽く一日で一冊 

私が買ったわけじゃないんだけど…
(お金、返せ~!)って、ちょっとだけ、思った 

でも素敵な文章、いっぱいあったよ!

『きっと、この人だけは、どんな時もオレの味方でいてくれそうな気がするから。
例え世界中の皆が俺を見放しても、この人だけはいつもオレを包んでいてくれる気がするから。
この、誰よりもやさしい笑顔で…
「ねえ、お母さん」』

『いいかい、商売で一番大事なのは、嘘をつかないことだ。
つまりお客さんとの約束を守ることなんだよ。』

『若いころは、どんなことがあっても一人で生きていける自信があったのに、近頃はもう、
何だか人恋しくてさ。
ヘルパーってのもいろいろ親切にはやってくれるんだが、どうもこっちも気を遣っちまって、だめなんだなぁ』

『ーーううん、これが自然の法則。
元々、偶然なんてのはないんだよ。何でもそう。
出会いも別れも必然だし、全部にちゃんと繋がりがあるんだ。本当はね』

『そういうあなたの成長が、お母さんにとって一番の幸せなのよ。
あなたは私の宝物なんだから。』

本当にそうなんです。
親にとって子供って…  宝物