YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

肺がん ステージⅣ

2016-04-05 20:52:06 | Weblog
にむ氏がこの病名をもらって早や5年が過ぎ、6年目に入っています。

その間に私は4回日本に行き、その度に彼の家に居候をさせてもらい、オーストラリアに帰るときには普通の別れとはちょっと違う、
私なりの『覚悟の別れ』をしています。
だって、普通、肺がんのステージⅣって言われたら、、、次に日本に行くときには、、、いないかも、、、って思うでしょ。
それを一番強く感じたのが一番最初がんセンターで、標準治療を受ける直前に別れた時。
だって、、、
標準治療を受ければ今、元気でもそれが終わるころには、、、ねえ。
っていう程度の知識しかなかった。

それがそれが驚くことなかれ!
彼はまだまだ健在です! 今回もしっかり私の面倒を見てくれました。仕事もしながらね
梅澤先生という素敵な先生に出会うことができ、がんと共に生きることを実践し、それがうまくいっているんです。
以下、彼のブログから今の彼の状態です。


『 サードステージ 2016-03-22 19:11:25 | がんとの共生記?

ファーストステージは、抗がん剤導入治療

身体が受け入れられる最大量の薬剤を点滴する。

先ずは全身に散らばってるがん細胞をやっつける、先ずは上手くいったようです。


セカンドステージは、継続治療

がん細胞をの活性化を抑え、出来る限り快適な生活をするための抗がん剤点滴をします

但し、患者一人一人状態の違いますから、抗がん剤の種類・使用量を調整します


サードステージは、抗がん剤で負荷が掛かりすぎた臓器の機能改善をしつつがん細胞の

活性化を抑える

治らないがんを宿した患者は選択の余地無く通る道になる

副作用による臓器の調子を整え、尚且つ出来る限り普通に生きる

何らかの自覚症状も抱えつつへこたれずにね

治療はエンドレス、気分だって良くなったり沈んだりする事もあります

今は4週に一度の治療ですが、何時2週サイクルになるのかは誰にも分からない

怖いな~と思うことも時にはあります

今日を一生懸命に生きて、明日を迎える

健康な人にはわっからないでしょうね~

(自分だって明日が来るのは当たり前だったからね)


かなり、無理難題な治療を請け負う先に掛かる重圧はいかばかりでしょうか

先生と二人三脚でえっちらおっちらと歩いて行こう』



『 治療 2016-03-12 00:01:07 | がんとの共生記?


前々回位からCT撮影時に造影剤を使わなくなりました

先生は血液検査・尿検査で腎臓の状態が悪くなってるのに気付いていたんです

アバスチン(抗がん剤)も腎臓に負担掛けるので使用量を減らしてました

がん細胞の活動は十分に抑えてます

しかし、終りのない継続治療を必要とする身体には

抗がん剤の累積負担が重くのし掛かり、臓器に影響が現れます

”がん&抗がん剤VS身体”

アルブミンの数値(栄養状態を示す)が低い、食べても栄養を吸収出来ていない

クレアチニンの数値(腎臓の状態)が高くなりつつある。

それは腎臓の状態が悪い事を示す

足のむくみは安定期?に入っているようです、体重も69kgになる

勝手な想像ですが、むくみのため3~4kg増えたと思います

足に重りを付けているようなものです

直ぐにどうのこうのではありませんのでご心配要りません


腫瘍内科医は治らないがんを宿した患者の状態を経過観察し

使える最適な薬剤・使用量・薬剤の組み合わせを考えます

目的はがん細胞の活動を抑え、QOLを下げず生きる事

患者はへこたれず生きるのみ!』



『 利尿剤

2016-04-01 10:48:21 | がんとの共生記?


体重は3kg減量を3日で達成

むくみもあっという間に半分位取れたと思う

しかし、なんだかふらふらとした感じが取れない

薬剤の注意事項は、血圧低下によるめまい等があらわれることもあるようです


めまいとまではいきませんがふらふらとした感じは薬剤の副作用だと思います



先生の指示では朝・昼の服用ですが外仕事なのでトイレ探しも大変

指示とは違いますが利尿剤の服用は夜のみにしています

体調が良い時は仕事します(移動はほぼ車です)からめまいは禁物

夜中にトイレは仕方ないと決めてます、事故を起こすより良いでしょ。』


とまあ、こんな調子なのですが、彼自身が自分の体の声を聴き、理解し、
がんの状態を知り、抗がん剤の効果、副作用等も理解し、先生との話し合いでお薬の微妙なさじ加減をする。
一人一人が違うオーダーメイドの治療です。
「利尿剤」にも書いてあったけど、出されたお薬も、自分の体調、都合によって自己責任で服用時間、量を調節。
そうすることで副作用を自分の我慢できる範囲に抑え、一日一日を少しでも気持ちよく生きることができます。

梅澤先生との出会いは本当に彼の人生を変えてくれたと思います。
神様と、先生におまけの人生をもらったんだと思うの!
そして彼の得意とする 「寝る」 「食べる」 「笑う」 も強い味方だと思います。
なので、彼は神様から与えられた人生(命)を全うしてしまうんではないかと、
もしかしたら、、、私なんかよりもずっとずっとしぶとく生き続けるんじゃないかと、
今回の別れには「覚悟」の割合が薄くなっていました

神様、先生、そして彼を支えたすけ応援してくれてるみなさん ありがとう











高田 郁

2016-04-05 08:43:37 | Weblog
郁 って「かおる」 って読むのね、私知らなかった

これまた初めての作家さんで、にむ氏のお勧め。
内容は辛いことがいっぱい起こるんだけど、
読後はほっこりと優しいものが残ります。

『時代や場所を問わず、他人を貶めることでしか己を保てない者はいる』

『どの指も大切なことに変わりなく、残る指の数で慰めを得られるものでは決してない』

『あなたの心に封じ込められている哀しみを、拭い去れますように
寂しさに凍える心を、温め溶かす光になれますように』