アメリカン・ポップ・アート展に行ってきた。
国立新美術館に行くのは初めて。
乃木坂の駅の改札を出てすぐ美術館なのでびっくりだった。
美術館の外観も見てみたかったのだけど近過ぎてよくわからなかった。
アンディ・ウォーホルとロイ・リキテンスタインはもちろん知っていたし、
トム・ウェッセルマンも絵を見れば、ああこの絵を描く人かと思うけれど、
知っているような顔をして、まだまだ知らないアーティストが多い自分だ。
入口を入るとロバート・ラウシェンバーグからはじまりジャスパー・ジョーンズと続く。
どちらも落書きのような作品。
ラウシェンバーグを観た感想メモには「編集力」と描かれている。
コラージュのようにいろんなモチーフをキャンバスに集めて作品にしている。
その素材の集め方が素晴らしい。
ジャスパー・ジョーンズの感想のメモには「対象の見方、視点」と描かれている。
アーティストの目を通すと見慣れた日常のモノでさえアートになる。
標的、旗、アルファベット、数字をモチーフとした作品が印象的だった。
オルデンバーグの作品に「ソフト・ベースボール・バット」「ジャイアント・ソフト・ドラムセット」「柔らかい消火栓、倒立」という作品たちがある。
やわらか戦車を連想した。
そしてアンディ・ウォーホル。
キャンベル・スープ缶、毛沢東、モンロー、花、いずれも有名な作品だが、枚数と大きさと色のバランスにあらためて感動する。
自分のメモには「緑とオレンジ」「シルバーとピンク」と描かれている。
相性の良さを感じた色の取り合わせだ。
キミコ・パワーズという女性をモチーフにした作品も多数展示されていて、キミコ・パワーズがアーティストを語る映像も放映されている。
リキテンスタインの作品は期待通りだったが、作品の素材に銅板やアルミ板といった金属板にエナメルで描かれたものがあることは実物を見て気づいたことだった。
トム・ウェッセルマンの金属板をレーザーカッターで切り取った、切り絵のような作品も素晴らしいと思った。家の壁にあったら素敵だ。