はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.207 TED@Tokyo グローバル・オーディション

2012-05-30 00:57:38 | クリエイティブ



僕は来年年男の巳年生まれ。
だからかどうなのかはわからないが、かなりしつこい性格だ。
達成できない目標を何年もかけて追い続ける。
例えば簿記なんてかれこれ20年の年月をかけていまだに勉強している。

そして最近なら断然TED。
ただ見てるだけじゃなくて主催したい!とか企んだりして、本気とも冗談とも自分でも分からない感じで深追いしている。

その流れで、今夜はTED2013の登壇者を選出するグローバル・オーディションの観覧のため六本木アカデミーヒルズへ行ってきた。

会場へは開始30分前に到着。
TEDのステージは竹やアジサイを使って和風にデコレーションされている。
前の方の列は映像でよく見る風にソファが置かれている。
30分前に到着したならソファも結構空いているのにどうも遠慮して固い椅子に座ってしまうのは僕が日本人だからだろうか。
会場にいる半分くらいは外国人。日本語が聞こえて来ない。

時間通り、5時30分にはプレゼンテーションが開始され、途中の休憩を挟んで22人のスピーカーのプレゼンテーションが行なわれた。
SESSION1では映像もスライドもほとんど使わず、トークだけで勝負するスピーカーもいたけれど、英語が得意でない僕は、写真や、映像や、模型やパフォーマンスで分かりやすくシンプルにそしてインパクトがあってポジティブなプレゼンを面白いと思った。
ジョークとしても、日本人や日本の風土を小馬鹿にするようなスピーチはあまり気分がよくない。例え日本人のスピーカーのスピーチだとしても。
ミサイルで災害時の救援物資を輸送するとか、世の中のため的なアイデアは面白いが本気度がちょっとわからないので満点はつけられなかった。

パフォーマンスが派手で、インパクトがあったのは休憩後のSESSION2。
手話を取り入れたダンスチーム、Handsign Dance Crew、ヨーヨーで魅力的なパフォーマンスを見せてくれたBlack氏などが印象的だった。
Ritsu Saito氏の「描くワークショップ」は指に絵の具をつけて経営者たちがビジョンを絵にして描くワークショップ。ワークショップに対して興味を持った。
そしてトリはドキュメンタリー映画「HAPPY」のプロデューサー、Eiji Shimizu氏のプレゼン。メッセージを明確にし、聴講者に何を期待するのか、行動につながるプレゼンテーションがベストなのだとしたら、やっぱり「HAPPY」観たいなあと思わせたことは素晴らしいのだと思う。

オーディションのあとは場所を変えてレセプション!
なんだか僕には非日常的な体験だった。こういうのが日常の人もいるんだろうけどね。







何にしても英語をもう少し理解できるようにしなくていかんな、とつくづく思った。
明日も六本木で「Pecha Kucha Night」。今週は英語三昧だ。

Vol.206 母の日

2012-05-16 06:05:21 | コミュニティ
お陰様で忙しい日々を過ごしている。
予定が何もない土日も実はしばらくなかったりする。

先週の週末、土曜日は半年前から準備に関わっていたJCDA(日本キャリア開発協会)のCDA会員10,000人大会だった。
次の日曜日は母の日。と言っても僕は何もしなかったのだけれど、弟が母親を実家から自分の家に連れてきている。
母の日だからという理由ではないけれども、僕なんかよりもまったく親孝行な弟だ。
母親が来ているのは実は家探しだ。
父親の定年を待って栃木県の実家に帰ったのが10年以上前。
先に父親が逝ってしまって今は母親の一人暮らし。
近所に親戚や知人友人が多いのはありがたいことなのだけれど、交通が不便な場所である。
車の運転ができた父親が生きていた時は困らなかったのだけれど、車の運転ができず、自転車もそろそろ乗るのがキツくなっている母親にはどうにも住みにくい町らしい。
最近は、近所に会った生協が閉店してしまって、歩いて行けるスーパーがまったくなくなってしまった。

僕たち兄弟が住んでいた頃、30年前になるけれども、その頃は町にスーパーも八百屋も肉屋も数軒ずつあった。
ところが今や何もない。

歩いて食材も買いに行けない町。
もちろん、病院にだって行けない。
バスはもちろんタクシーも走っていないので知人友人にお願いしてお礼をして車を出してもらうことになる。

ただでさえ高齢者の一人暮らしは心配である。
僕や弟が住む近くに引っ越してきちゃいなよ、
という提案にのりのりでマンションを探しに出てきていたというわけだ。

子どもたちにしてみれば、夏休みなどに帰る田舎があることはいいなあと思うし、父親の墓のことなどを考えると母親が実家を手放すことはまったくいいことばかりでもないのだけれど、いろいろ考えると、やはり僕たちの住んでいる近くに住んでもらった方が良いのかなと思う。

さっそく、物件を決めたらしい。
母親にとっては、いい母の日だったかも知れない。

Vol.205 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012

2012-05-04 05:21:30 | 音楽


ラ・フォル・ジュルネ
昨日、5月3日からはじまった「熱狂の日」音楽祭。

今年のテーマはサクル・リュス。
「ロシアの祭典」ということでチャイコフスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキーなどの曲が聴ける。

ラ・フォル・ジュルネは子どもから大人まで楽しめるクラシックのお祭りで我が家の次男坊は3歳だが、0歳児から鑑賞できるコンサートもある。
東京では、毎年GW中に国際フォーラムで開催していて、今年も5月3、4、5日が開催日。

僕たち家族はフェイサル・カルイさんという人が指揮を振るベアルン地方ポー管弦楽団のコンサートを鑑賞した。

演奏曲はチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」。
目を閉じて音に身を委ねると、くるみ割り人形の物語のシーンが目に浮かぶ。優雅なワルツに社交会でのダンスの風景を頭に描いた頃、あまりの気持ちの良さにウトウト。
おっと危ない。
隣の長男を見るとやはり目をつぶっていたが、僕の視線を感じて目を開けると僕と目が合ってクスッと照れ笑い。
その向こうの妻を見たら、やはりウトウト。
心地好い音楽を聴いて夢心地、これも幸せだな。

ルイス・フェルナンド・ベレスさんというピアニストが加わってラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。ピアノ作品だけあって、ピアノがカッコいい。息子たち、良く見て聴いて感動しなさい。

安価で気軽に楽しめるコンサートなので、1公演が45分から一時間くらいの構成になっている。ポー管弦楽団もおよそ50分で終了。

公演終了後は展示ホールで無料コンサートを楽しめる。小学生のビッグバンドの演奏と弦楽四重奏を楽しんだ。


Vol.204 忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love&Peace

2012-05-03 07:22:25 | 音楽


森下くんと高松くんとRCサクセションの武道館ライブコンサートを観た高校生のあの夜。
「BLUE」というアルバムが発売されたすぐ後のツアーだった。
「BLUE」には名曲「多摩蘭坂」が収録されていて、もちろんその夜も演奏された。
そしてRCサクセションには超名曲の「スローバラード」がある。
僕は「エンジェル」が聴きたかったのだけれど残念ながら演奏されなかった。

思えばあれから30年が過ぎてしまった。
ロックを気取ったウブな田舎もんの高校生の僕はすっかり絵に描いたようなオジさんで、僕の中のロックの最初の先生である清志郎はもういない。

30年の時を超えて、また武道館でRCサクセションの曲を聴く。

チャボの引き摺るようなブリキな感じのギターの音とドクトル梅津のヒステリックにして切ないサックスの音は相変わらずで、今夜のビートも新井田耕造がリードする。
奥田民生とトータス松本の「ロックン・ロール・ショー」からステージがはじまった。

午前中、出かける前に「君が僕を知ってる」のギターを練習していた。
誰か演奏するかな?と思ったら、トータス松本が歌ってくれた。

吉井和哉はジョンレノンの「マザー」を清志郎訳で歌った。心に響くいい歌声だった。

後半は憂歌団から。
清志郎の愛弟子、三宅伸治はギター一本で演奏。「ありがとうボス」とつぶやくと客席は感動に包まれた。

名曲「スローバラード」はジュンスカが歌った。

ローザルクセンブルグのドントの息子ラキタが登場。

チャラの「指輪をはめたい」もなかなか。チャラは存在感がある。

30年前に聴きたかった「エンジェル」は斉藤和義が歌ってくれた。