はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

vol.230 レゴで、みらいのまちをつくろう!! 

2012-11-18 08:56:17 | クリエイティブ
※写真をクリックしてください。ギャラリーにリンクしています。


 僕はいつか音楽を一緒に演りたくて、キッズパーカッションやミニギターを買い与え、ピアノを習わせたりもしているのだけど、どうも彼、僕の長男の興味はそこにはなかったらしい。
 
 電車が大好きで、トミカにはまり、プラレールに夢中になり、そして今はレゴブロックに取り憑かれている。

 好きに加えてすごくクリエイティブで見事なものをつくるので、そこを伸ばしてやりたいと思って、小学校の校長先生に「レゴ部をつくりませんか?」と提案しにいったことがある。

 校長先生曰く、
「教育は本来は学校と家庭と地域、3者で行なうものだと思う。ぜひ地域でやって欲しい。」

 地域? そうだよなあ。
と思って、僕はとりあえず「おやじの会」に参加した。

 フェイスブックでいろいろ投稿していたら、子ども育成会連絡協議会の方と知り合いになった。
 そして、昨年のクリスマスのイベントで「レゴであそぼうコーナー」を実施させてもらった。
 子どもたちにレゴブロックで思い思いの作品をつくってもらって、記念写真を撮るという企画。
 まずまずの第一歩である。

 すると、「おやじの会」からも「ふれあいフェスタでもレゴやってみようよ!」と声がかかった。
 そして実現した。


 レゴで東川口のみらいのまちをつくろう!!


 子どもたちがたくさん集まってくれて、初回としては大成功だったと思う。
 だけど、僕が考えているのは「ただ楽しければ好い」というのではなくて、そこで楽しく学べること。

 まずは興味を持つ、好奇心を育てる。
 レゴブロックなんてやったことないけど、友だちがやってるからちょっとやろうかな。

 そして手指を使って発想すること。
 レゴシリアスプレイのワークで講師が「手は脳に繋がっている」と言った。
 先に頭で考えてつくるのではなくて、手や指を動かしながらものをつくるクリエイティビティ。

 カラフルなレゴブロックで色彩感覚を学べる。

 東大レゴ部創始者のプロのレゴビルダー三井淳平さんの書いた「空間的思考法」という本がある。
 レゴブロックは空間把握を学べる。立体的に考えることができるようになり、全方向から見る視点、特に俯瞰的視野を自然と学べる。しゃがんで低い角度から、レゴフィグ(レゴのフィギュア)の目線でも見て、そして少し距離を置いて制作者の目線で見る。

 それから自己肯定感、自尊感情を育むこと。
 オレってあんがいやるじゃん!という気持ちを体験する場とする。
 何もわざとらしく褒める必要はない。
 子どもたちはホントにすごくて、発想豊かな作品をつくるので「すごいね!」って素直に口にするだけでいい。

 プレイフルであることが一番大切だけど、例えば決められたルールを守ってその制約の中で作業をするクリエイティビティであったり、一人ではなくて友だちと協力して作品をつくる楽しさ、一体感、チームワークを学んでもらうことも実は考えていた。

 このコーナーの概要、ストーリーは、レゴブロックで個人または数人で小さな作品をつくり、それを僕が用意した、デフォルメ化した東川口の白地図の上にディスプレイしてまちを完成させるというもの。

 すべてがうまくいったかというと実はそうではない。
 作品を並べる地図に置かれた作品、車や電車の作品が多いので、小さい子たちはその作品で遊びたがる。遊ぶだけなら好いけれど、ほとんどの場合、最後にはそれを壊してしまう。
 つくる場所と飾る場所というルールを徹底することはなかなか難しかった。

 最後には子どもたちと一緒にレゴブロックを片付けた。
 片付けるということも重要な学びだ。
 つくるよりむしろ壊すことの方が得意な子どももいて、楽しんで片付けをする子どもたちがいる一方で、何の疑問もなく遊びっぱなしで帰ってしまう子どもたちも少なくない。

 イベントなので楽しいことが一番だけど、「レゴ部」になったならば理念や目的を明確にするのは当然と言える。
 とすれば、イベントとはいえ、もう少し方向性をしっかりするべきかも知れない。

 例えば、みんなでつくった作品をしばらく学校に展示させてもらうとか、個人・グループの作品コンテストにして優秀作品を表彰するとか、ゴールを一つ決めてみると子どもたちにあらたな学びが生まれるのかも知れない。

 僕の長男はイベントでは、自分で作品をつくることをしないでファシリテーターとして期待以上の働きをしてくれた。
 リーダーシップやファシリテーションシップを学ぶのにはクラブ活動はやはり最適なのだ。

 そんな長男はレゴブロック的にはもう一つ上のステージに達していて、作品をつくるだけではなく、つくった作品をコマ撮りしてiMovieで編集してストップモーションアニメを制作することにはまっている。
 http://youtu.be/RwK4Y_KTsQc
 しかも、一人でつくらないで友だちと一緒につくっているところが素晴らしい。
「レゴ部」でアニメーション制作なんてこともできたらいいな、と夢は膨らむ。

Vol.229 はぎやまのりへい100の質問 2回戦の10

2012-11-18 07:36:24 | キャリア教育
はぎやまのりへいの100の質問、2回戦も終了。
いろいろと考えることができました。

Q91.今年後半の抱負を漢字一文で表すと何?
  ◇候補 活 展 育 愉。う~ん、「展」でいきましょう。

Q92.今年後半の心がまえを四字熟語で言うと?
  ◇堅忍不抜。前もこれだったかな?

  ◇いやあ、悩んだ悩んだ。四字熟語辞典買わなくちゃ、とまで思いました。
   ニーチェ「永劫回帰」。
  「馬鹿正直」というのも捨てがたい。

Q93.今年後半の一番の仕事上のパートナーは誰?
  ◇山田さん?

Q94.今年残り2ヶ月の目標を具体的に。
  ◇マラソン大会参加、ピアトレ参加、就職フェア参加、
   宣伝会議賞応募、小説執筆

Q95.五年後は何をしていますか?
  ◇長男と本格的なレゴのストップモーションアニメ作品をつくり、
   9歳の次男とロックバンドを結成している。ファンキーだな。

Q96.今までの人生でいまだに謎なことは何?
  ◇高校生の時に行ったRCサクセションの
   武道館コンサートで買ったパンフレットがどこにいってしまったか。

Q97.できること、すべきこと、やりたいこと。今日は何する?
  ◇小田原に行きます。前提をニュートラルにして、視野を拡げて、
   新しいこと、想像外のことを吸収します(o^^o)

  ◇僕にしかできないことではなくて誰にでもできる仕事がある。
   誰にでもできるからといって、誰かがしなくてはならないので、
   自分はやらなくていいということではない。
   だけど、自分にしかできない、
   あるいは自分に期待されている仕事があるのならば、
   なんとしてもその仕事をすべきで、
   誰にでもやれる仕事を何とか方を付けて、
   やれる状況を自分でつくらなくてはいけない。
   誰にでもできる仕事のせいにして、
   自分がすべき仕事から逃げてはいけない。
   さて、妻から頼まれている洗いものを片付けよう。


Q98.できないこと、すべきでないこと、やりたくないこと。何をやめる?
  ◇昨日は材料が揃わずDMの進行をあきらめた。
   今朝は時間が足りなくて録画した番組を見るのをあきらめた。
   やろうとした時はできないことだったけど、
   すべきことなので、あらためてやろう。

  ◇すべきでないこととやりたくないことは、
   どうにか自分の中で一致しているのですが、
   できないことが多すぎるので、後者の二つをやめます!

Q99.今上り坂?下り坂?
  ◇人生下り坂最高! 誰かのセリフ・・・(^_^;

  ◇上るのは大変ですからね。下り坂で勢いに乗って、
   またその反動で上るって感じですかね。

Q100.「愛」と書いてなんて読む?
  ◇みらい

Vol.228 はぎやまのりへい100の質問 2回戦の9

2012-11-18 07:28:48 | キャリア教育
Q81.地球脱出。宇宙船に持ち込めるものは3つだけ。何を持っていく?
  ◇レゴブロックとスケッチブックとサインペン

Q82.憧れの人物を2人挙げてください。どんなところに憧れている?
  ◇ジャンコクトー、赤塚不二夫 クレバーでクリエイティブで戦略的なところ

Q83.当たる確立が今より1万倍高い3万円の宝くじと、今と同じ300円の宝くじ、買うならどっち?
  ◇宝くじは買わない だって僕は、愛してくれる人がいるからさ(by 清志郎)

Q84.自分のお葬式。弔辞ではどんな人からどんな一言を言ってもらうのが理想?
  ◇友人からもほしいけど、
   上司に業績と人柄について語ってもらいたい気もしたり。

  ◇
家族から「ありがとう」。

Q85.ある日、国王に任命された。どんな国にしたい?具体的に。
  ◇
のんびりしていて、ヒトとモノを大事にしていて、
   電気をあんまり使わなくて、お昼を食べたら昼寝をして、
   日が落ちたら仕事はしちゃいけない。

Q86.自分は何者か?
  ◇educreator

Q87.自分の理念って何?
  ◇教育とクリエイティブをテーマとした仕事を通じて社会に貢献する、かな。

Q88.この半年で1番つらかったことは何?
  ◇半年間というと1月以降。
   前半は生活費の不安が少しあったけれど、つらかったことは特になかった。
   大学での僕のワークショップに参加してくれていた学生で、
   とうとう就職先が決まらない子がいたのは残念に思います。

Q89.この半年で1番腑に落ちなかったことは何?
  ◇そりゃあ、原発の再稼働だよね。電気足りてるのに。

Q90.この半年で1番うれしかったことは何?
  ◇一番を決めるのは難しいけど、
   自分が関わった仕事で誰かに楽しんでもらえること。
   う~ん、やっぱカンファレンスとJCDAのイベントかな。
   あと、家族が健康なのはうれしい。

Vol.227 きっとここが帰る場所

2012-11-05 09:11:09 | 映画



きっとここが帰る場所

原題はTHIS MUST BE THE PLACE。
この映画の音楽を担当しているデビッド・バーン率いるトーキングヘッズの曲のタイトルだそうだ。
この曲の歌詞のはじまりがHome is where I want to beだから邦題が「帰る場所」でもいいのだ。

でも、帰る場所って、いったいどこ?

30年間縁を切っていた父親。
ユダヤ人としての宿命。
ポジティブで献身的で愛おしい妻のジェーン。
あるいはシャイアン(ショーン・ペン演じる主人公)ではなくトニーから見た(あるいは逆にトニーの母親から見た)母親。
トニーに自分を重ねるシャイアンにとってのトニーの母親。


映像は美しく淡々と流れていく。
物語のコアにナチスのユダヤ人虐殺があり、
悲しみは深く、憎しみは深いのに。
美しい映像は淡々と流れていく。
秘めた激しさをストイックに押さえて、とても静かに、滑稽なほど穏やかに。

僕もまた、よけいなことを考えないようにして淡々と映像を追いかける。


ザ・キュアというバンドに今まで興味を持たなかったので、実はロバート・スミスのことをよく知らない。

なるほどロバート・スミスにシャイアンのビジュアルはそっくりだ。
外見をモデルにしたのはわかるけど、中身のモデルにもしたのかな?


翻訳がうまいのか、原文のセリフがいいのかはわからないが、言葉が印象的で、美しいと思う。


寂しさと寂しさは相性が悪い。

不運だけど、それが人生。

恐怖心がいつも救ってくれる。

人生は美しさで満ちている。

Vol.226 第8回出版甲子園 決勝大会

2012-11-05 07:43:10 | ビジネス




第8回出版甲子園決勝大会を観覧。

出版甲子園とは学生の出版の企画を競うもので、決勝大会は今回のように公開審査となり、優秀な企画は実際に出版が実現され書店店頭に並ぶことになる。
出版甲子園を運営する実行委員も学生。8回目の大会なので発足した学生はすでに卒業して社会で活躍しているのだろうけど、発足者がいなくても組織が継続して、なおかつクオリティの高いイベントを実現してしまうのだから恐れ入ったとしか言いようがない。

午前中にキャリアカウンセラーのトレーニングのプログラムに参加してきたので、開会式と、第一部「出版業界ギリギリ質問会」には間にあわなかったけれど、第二部のファイナリストの全員のプレゼンテーションを見ることができた。

プレゼンがはじまって最初の休憩時には、
「昨年の方が質が良かった。今年は応募が少なかったのかな?」なんて思ったりもしたけれど、発表が進むうちに感心するような企画が多く登場する。


農ガールが教える。カワイイ野菜作りの本

僕も妻の実家の農家を妻と一緒に継いで、販売や農家レストランなどのビジネスをいずれ考えていかなくてはならないので農業については思っていることがある。
「農業はそんな甘いものじゃないでしょ」と農家の皆さんの気持ちを逆なでしない、程よいゆるさとポジティブな発想が好感を持てるし参考になると思った。企画者のキャラクターもいい。本が出たらきっと僕は買う。


COS☆GUIDE~誰でもなれる!コスプレイヤー~

コスプレ衣裳の販売はなんと400億円。そのマーケット市場の規模に驚いた。
であるならばコスプレのガイドブックが発行されたらそれはそこそこ売れるんだろうな。
イベント慣れした、声優チックなプレゼンターのキャラもよかった。
個人的には好きな世界じゃないし、本もきっと買わないけど。


わくわく ぶつぞう ぶっく

みうらじゅん&いとうせいこうの「見仏記」を10数年前に読んで以来仏像には興味があるので、二番煎じのような、どこかで見たことのあるようなところもあったけれど、子ども向けの仏像絵本というコンセプトが好い。それから耳にこびりつくゆるゆるのテーマソングも良かった。
たぶんこの本を僕は買う。


自宅で作れる骨格標本の作り方 金魚からイルカまで

国立博物館で恐竜の骨格標本レプリカや大きな動物やクジラの骨格標本を見るのは嫌いではないけれど、どうしても見たいと思うほどではないし、ましてや作りたいと思ったことはない。多くの人がそうだろう。よもや本当に骨格標本を作らせたいということではないのだけれど「自宅で作れる骨格標本」というのが好い。むかし「じょうずなワニのつかまえかた」というアーティスティックな本があった。もちろんワニを捕まえることなんて日常ではないので、その非日常性に興味を抱いた。
企画者のキャラもサイコー!演出ではなくて素のキャラに魅力がある。
また、絞り出した企画ではなくて零れ出た企画であることが伝わる。
買いです。イチオし。僕の中では優勝。

自分は出版社の人間ではないので個人の興味で、自分だったら買うか買わないか図書館で借りるか、という視点で見ていたけれど、出版社の人間ならば売れるか売れないかを考える必要があることはもちろん理解できる。当然、見方や評価が変わってくる。

どうやら優勝は農ガールらしいことはツイッターで読んだけれど、もっと迅速に結果を発表できる仕組みを運営者が考えるともっと好いね。
誰が入賞したのか詳細をここに書けないのは残念。