はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.278 アイアン・ジャイアント

2014-01-20 23:50:39 | 映画


僕は高校時代に、うじきつよし率いる子供ばんどのコピーバンドをやっていた。
そして、一番最初にコピーした子供ばんどの曲は、
「DYNAMITE LIVE」というライブアルバムの
1曲目に入っていた「ジャイアントマンのテーマ」。

誰も気づかないなんて不思議なことだけど、
お前だけにはそっと、そっと教えてあげよう
街のはずれのガラクタ山に、
あいつは隠れていたのさ

闇の中でくっきり輝くGのリング
そいつの名前はジャイアント、
鋼鉄のロボットさ

という歌詞。

「ジャイアントマンのテーマ」の歌詞に出てくる鋼鉄のロボットに
そっくりのロボットが登場する映画がある。
そしてそのロボットの名前もジャイアント。
「アイアン・ジャイアント」という映画だ。

子供ばんどの「ジャイアントマンのテーマ」を口ずさみながら映画を観る休日。
全く歌のイメージ通りのロボットで、
無敵の最新兵器なんだけど、心優しい。

映画は少年とロボットの友情というベタな内容。
そしてジャイアントは街の平和を守るため、
自分の身を犠牲にしてミサイルを止めるために空へ向かうという、
まるでジャイアントロボのようなクライマックスシーン。

ベタとは言ったものの、実は僕、ベタ大好きなので、
じんわり感動していると、3DSに夢中だったはずの次男坊が洟をすすっている。

悲しい終わり方かと思ったら、
バラバラに壊れてしまったはずのロボットが、
復活の兆しを見せるラストだった。

悲しいより希望がある方が子どもながらに好ましいらしく、
「ロボットは死ななかったんだよね?」
と少し嬉しそうな子どもを見る僕も、きっと嬉しそうなんだろう。

Vol.277 アリスのレストラン

2014-01-05 17:22:18 | 映画



数年前にBSで録画した映画。

レストランの経営とか少し真面目に考えていたし、
料理も好きだったので、
いずれ何かの参考になるだろうと思って録画しておいた。

夕方から故郷の町で高校卒業30周年の同窓会があり、
出発する昼までの間めずらしく時間があったので観てみようと思った。

実は古い映画で、1969年の作品。

「かもめ食堂」(観てないけど)とか
「ショコラ」をイメージしていたらそれは見当違いで、
ヒッピーとフォークと青春の映画だった。
レストラン経営や料理の参考にはまったくならない。

ボトルネックのギターの音色の、風景によく合うフォークのBGMが
ストリートムービーを連想させるが、ストリートムービーでもなかった。

青春は危ういもので、うまくいかないもどかしさを、
社会とか、自分以外のもののせいにして、
飲んで騒いで、ドラッグ中毒になって、
もっともらしい歌詞の反抗の歌を歌って・・・。

ダサイなあと思いながら2時間後には、
30年前に青春をともにした友だちと会うために乗った電車の中で、
「まあ、俺もかなりダサかったけどね」とひとり言を言う頭の中には、
浜田省吾の「路地裏の少年」が流れていたりした。