はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.234 フランケンウィニー

2012-12-25 22:07:25 | 映画



大好きなティムバートンのストップモーションアニメの映画「フランケンウィニー」を観てきた。

15年くらい前、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のビデオを友人の子どもにプレゼントしたことがあった。
そのビデオに短編映画の「フランケンウィニー」が収められていた。

今回の映画はその短編のリメイクらしい。

技術的にはどんどん進歩していて、映像は見事、芸術性の高い作品だった。
でも「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープス・ブライド」(実はもう一つ「ジャイアントピーチ」という作品もある)に比べると、ストーリーがシンプルで少し幼稚な気もする。まあ、ノスタルジーということでそれはそれで良いのかな。

次男坊はまだ幼稚園の年少さんなので、映像がちょっと怖かったらしく、途中から僕の膝の上で画面から目をそらしながら観ていた。

長男はレゴブロックをつかったストップモーションアニメをつくるのが趣味なので、ちょっと違う視点で観ていたようだ。

Vol.233 スラムダンク完全版17

2012-12-25 20:50:40 | スポーツ


長男がミニバスをはじめて1年半ほどになる。

僕は前に勤めていた会社を辞めて、地域の活動に積極的に参加するようになったらいろいろなことが見えてきた。
地域のコミュニティなんて存在しないのかと思っていたけど、実は活発に活動していて、僕に見えていないというか、見ようとしていないだけだった。
長男の通う小学校では小学生のバスケ、ミニバスが実は盛んだった。

僕は子どもにサッカー、野球、水泳、空手、何でもいいからスポーツをやってもらいたいなと思っていた。

自分が中学生の時にバスケ部に入っていて、バスケを好きだったので子どもがやってくれたらいいなあと思って、試しに一日参加させてみたら、ぜひやりたいというので実は心底うれしかった。

やりはじめたのはいいけれど、臆病で優しい子なので腰が引けてるし、気持ちが前に行かない。だからボールや勝負に対する執着が足りない。
他の子の方が積極的だし、頑張って見える。「もっと頑張れよ!」と心の中で思って歯痒い思いで見守っていた。
うちの子は母親譲りの真っすぐな正義感があるので、力一杯努力して、サボらなくて、ルールを守る優等生なんだ。1年もそういう態度を続けているとそれなりに長所が顕われてくる。練習をサボらないで全力でやっているから体力がついてきた。センスは相変わらずで、ちっとも器用じゃないからそう簡単に活躍はできないんだけど、それでもそれなりに体力だけはついてきた。

1年生の時は40位くらいだったマラソン大会の順位が、10位以内を目標にできるようになった。そんなところを監督やコーチも見ていてくれて、ちっともバスケが上手じゃないうちの子に積極的に声をかけてくれる。父親としてはすごくうれしいことなんだけど、本人はそうでもないらしい。声をかけてくれていることも、ただ怒られているとしか受けとめられないらしい。そして、わが家は母親が厳しい。ちょっと気を抜いた素振りをすれば「やる気がないならやめろ!」と厳しく言われる。本人としてみれば、親に言われたからはじめたことだし、毎週土日に欠かさずバスケの練習に行っていたら好きなレゴブロックも思う存分はできないので、そんな風に言われて、やめれるもんならやめたいもんだくらいに思っているらしい。
それでも、怒られながらも頑張って練習に行って、そして、ちっとも上手くならないしそれほど楽しくもないし、なんのためにやっているのかわからなくなったのか、「行きたくない!」と泣きべそをかく。いじめられたりからかわれていたりするのかなと心配もしたけど、仲間たちはみんないい子だし、どうやらそういうことでもないらしい。今日もショッピングモールの映画館でミニバスチームの6年生たちに出会って、親しく声をかけられているのをみると親としてはちょっとうれしかったりする。

僕は続けてもらいたいから無理やり行かせたいとも思うんだけど、モチベーションが大事だから行きたくないものを無理に行かせるのは逆効果かなとも思う。

ミニバスは昨年、小学3年生からはじめた。3年生の子にスポーツのやる気を出させるなんて、これは相当難しいと思う。いろいろ考えた末に「スラムダンク」を読ませようと思った。人の心を動かすにはストーリーが必要だと考えたからだ。スラムダンクは単行本で40巻くらいになっている。大判の完全版なら25巻で完結。そこで僕は完全版を毎月1巻ずつ買って読ませることにした。そして、今日買ったスラムダンクは17巻。つまり、ミニバスをはじめて17ヶ月になったのである。
15巻、16巻はドラマチックで感動的だった。それに比べると17巻はちょっと地味だ。だけど、よく読むと深いのである。活躍するには才能だけじゃなくて、努力が大切だということを教えてくれる。地味な基本練習の重要性を教えてくれる。そして、そうした努力はやがて力となって報われるのだ。スラムダンクの登場人物は才能があって最初からスターのキャラが多いけれど、努力によって報われるストーリーが実は多いのである。

うちの子に足りないのは勝負への執着と、チームで勝つことの楽しさ、そしてチームに自分が貢献できることの喜びだ。
たかだか小学校4年生にそれを要求してもなかなか難しいことはもちろんわかっているけれど、やがて実感する日が来るはずだ。チームで勝つことや、チームへの貢献をわかるようになると、スポーツは断然面白くなる。だからその日が来るまでは、親としては投げないで頑張ってほしいと願うばかりである。

Vol.232 ファンタジー論

2012-12-21 18:46:42 | お勉強
映画といえば最近は、一人で観ることもあるが、ほとんどは子どもと観に行っている。

妻と観た映画の一番最近のものは何だったろう?「海の上のピアニスト」かな、もしかして。何年前だよって話だね。

はじめて一緒に観た映画はよく覚えている。「ベルベット・ゴールドマイン」
「おもしろかった!」って観たときは言っていたのに、結婚した後では「あんな気持ち悪い映画、観たくなかった」とか言われた。なんだかなあ。

子どもと観に行く映画は「カーズ」や「トイ・ストーリー」「ウォーリー」等々のピクサーの映画や、「チャーリーとチョコレート工場」「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「コープス・ブライド」「アリス・イン・ワンダーランド」等々ティン・バートンの映画が多い。
年内に「フランケン・ウィニー」も観に行くつもりだ。

そんな感じなので自分はファンタジー好きなのだと思っているのだが、よくよく考えるとハリーポッターもナルニアも指輪物語も読んでもいないし観てもいない。



僕の勤めている聖学院大学の欧米文化学科には「ファンタジー論」という授業がある。

神話や伝説、昔話の中からファンタジー作品のもとになったところを探り、そして「魔法」や、「魔法の生き物」、「魔法使い」、「魔女」、「ヴァンパイア」等々、項目ごとに作品の分析をしていくのだそうだ。ディズニー映画と原作の比較などもする。
ファンタジーにはキリスト教文化の色が濃い作品も多い。
聖学院はキリスト教主義の大学だからキリスト教の視点からの学びもバッチリ。

ファンタジー好きの人にはホントたまらない。

実際に欧米文化学科にはファンタジーを書いて作家デビューしている卒業生がいたりする。(実はその卒業生からファンタジー論の授業が面白かったと教えてもらったのだ。)

今年はそんな素敵な「ファンタジー論」の授業の存在をうっかりすっかりスルーしてしまったが、来年はしっかり取材しようと思っている。

知的好奇心が刺激されるなあ。いやあ、学問って素晴らしいですね。なんてね。






Vol.231 We Love 子供ばんど

2012-12-03 05:38:04 | 音楽

※↑30年前の子供ばんど


30年振りに子供ばんどのライブへ行ってきた。

栃木県の山奥に住んでいた当時は、ロック雑誌では知っていながらも、自分の住む世界とは別の世界だと思っていた東京のライブハウス、「原宿クロコダイル」で。



高校生ではじめて組んだロックバンド。
演奏したのは子供ばんどの曲。

これは高校の学祭の時の写真で、中央がオレ。↓
そして右側のギターが祐司。
その祐司と昨夜は一緒にライブに行った。



オレも祐司ももちろんおっさんで、子供ばんどのメンバーもおっさんで、観客のほとんどがおっさん、おばはん。
でも、ノリノリで大いに盛り上がって、ふと、目を細めて客席をみた時に、そこにライブに夢中の若者たちの幻が見えた。
まだまだオレたちいけるね。



演奏された曲は、オレも学祭で演奏するために一所懸命聴いて、レコードがすり減るくらい、カセットテープが伸び切るくらい聴いて、歌はもちろん、ギターリフからギターソロの細部まで歌えるくらいまで憶えた曲ばかりなので、超うれしくて、超感動で、超楽しくて、超ハッピーな夜だった。

オレは案外恥ずかしがりやで、あまりライブで盛り上がったりすることができないんだけど、昨夜は違った。

だってロックンロールトゥナイト!だからね。

やなこと忘れて踊ろじゃないか♪


12月2日(日):原宿クロコダイル
セットリスト(不完全版)

1.曲名知らない
2.曲名知らない
3.Rock'n Roll Singer
4.ロックンロールフーチーク
5.かわいそうなエンジェル
6.ツイスト・アンド・シャウト
7.ロックンロール・トゥナイト
8.さよならBOY
休憩
9.曲名知らない
10.お前のことばかり
11.ジャイアントマンのテーマ
12.おまえはトラヴルメーカー
13.のら猫
14.だからそばにいておくれ
15.アル中ロックンローラー~あの時君は若かった
16.サマータイムブルース
17.TAKE ME TO YOUR PARTY NIGHT
E1.踊ろじゃないか
E2.WALKIN' AWAY
E3.たどりついたらいつも雨ふり
E4.NIGHT AWAY