今年もラ・フォル・ジュルネに行ってきた。
2010年に初めて行って以来、
公演のほとんどが中止になった2011年を飛ばして、
毎年足を運んでいる、我が家の、GW恒例のイベント。
今年は3月にチケットを手配したので、
公演も選べたし、席も良い席で、家族4人分を確保できた。
今までのラ・フォル・ジュルネはモーツァルトやショパンといった人物、
または時代がテーマだったが、
今年のテーマはPASSION(パシオン)、
恋と祈りといのちの音楽。
午前中はホールAでデュッセルドルフ交響楽団のコンサート。
曲は、
マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調よりアダージェット
ワーグナーのオペラ《ローエングリン》より 第1幕前奏曲、第3幕前奏曲
同じくワーグナー、楽劇《トリスタインとイゾルデ》より 前奏曲とイゾルデの愛の死
マーラーはルキノ・ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」の美しい映像の後ろにずっと流れている曲。
一番前だったので後ろの方の管楽器やパーカッションの様子が全然見えなかったけれど、
臨場感たっぷりで美しい音楽にどっぷり浸かった感じ。
午後は小さいホール、B7で、
エリーナ・パク、ボリス・ベレゾフスキー、アレクサンドル・ギンジンの
ヴィオラとピアノの演奏。
曲はクラークのヴィオラ・ソナタ、
ラヴェルのバレエ《ダフニスとクロエ》より、
メシアン「アーメンの幻影」より
今回は早めの手配だったので公演が選べたと書いたが、
楽団や奏者については全然詳しくないので、
演奏曲で公演を選んだ。
マーラーとラヴェルで僕は大満足だったけど、
モーツァルトやショパンのようにみんなが知っている作曲家ではなかったので、
うちの家族はもう一つ盛り上がれなかったようだ。
特に午後のラヴェルらの新しめの音楽は、
彼らを心地好い眠りに誘ったようだった。
「いやあ、気持ち良かった」と長男。
最高のBGMでの贅沢な眠りだ。