岡本かの子。
岡本太郎の母親で作家である。
今年、岡本太郎生誕100年を記念しての展覧会が開かれ、またNHKで「TAROの塔」というドラマが放映されている。
僕は「TAROの塔」を見て太郎の母が作家であることを知り、興味を持って、作品を探した。
もしかしたら一生出会わない作品であったかも知れない。
それでも、実際にはこうして読んでいるのだから、仮に生誕100年でなくても、「TAROの塔」を例え見ることがなかったとしても、いずれきっとたどり着いたのではないかとも思う。
題材の選び方、言葉の選び方、突然終わる物語に美学を感じる。
上品といって良いのか、粋と言う言葉が良いのか、あるいは作家の教養の豊かさなのか、
僕の言葉では表現し尽くせない味がある。
今年、岡本太郎とともにブレイクしそうな予感。