農場長のつぶやき

花苗生産農場ハイフラワーの農場長の日々のつぶやきです。うれしい事や驚いたこと農場での出来事をつぶやいています。

ハイフラワーのそよ風

2011年10月07日 | 農場の話題
今日は木枯らしのような北西の風がチョッと強く吹く一日でした。

風が吹くと、パンジーたちは花びらが痛んでしまうのです。

ですからこんな日は一日憂鬱ですね。


チョッと強いというのは風速10メートルくらいのけっこう強い風!

これはハイフラワーのそよ風ですね。


よく咲くスミレの “カシス” が咲いていますよ!!!


   


あらら・・・、みんな風下を向いていますよ!

風が吹くとみんなこうなっちゃいます。


おまけに風邪で花びらがキズになっちゃうので、また出荷には手間取られます。


反対側から見ると、


     


ほら、みんなこっち向いているでしょう!

可愛い子たちですねぇ!



近くの “ソーダ” にはお客様が。


   


      


    


       


長~~~い口ばし(?)を使って蜜を吸っていました。

この蜜、ソーダ味・・・なぁんてことあるわけないですよね。


また遊びに来てね!!!


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サカタのタネのプラグ苗に物申す!?

2011年10月07日 | 園芸業界
昨日の夜、鴻巣の市場の一室を借りて、日本の最大種苗メーカーであるサカタのタネの『有償試作プラグ苗』の意見交換会がありました。

『有償試作プラグ苗』、これはサカタのタネの定番色のパンジーの試験中のものを有償にて生産者が買い、それぞれの農場で最後の品質の試験をする(・・・というよりもリニューアルできる状態になったアリルシリーズのPRが本来の目的かとは思いますが)という由緒正しき試作苗なのです。

その種をサカタのタネ一押しの固化培土、プラントプラグを使って、生産者に供給しようと言うのが今回の企画なのでした。

この企画苗はだれでも買えたわけではなく、サカタのタネが何がしの意図を持って選んだ生産者30件に関東地方では販売されたそうです。

“何がしの意図”とあえて書いたのは、優良生産者・・・にはハイフラワーは入らないはずなので。ハハハハ・・・・!

その意見交換会に昨日は私を含めて9件の生産者と、サカタのタネの代理店4名が参加しました。

ハイフラワーのほかは埼玉県の花壇苗生産者の大御所のみなさんがずら~~~っと並び、私はチョッと肩身が狭かったのであります。




今回のポイントとなる問題点は3つ。

ひとつはこの次世代品種の良し悪しについて。

もうひとつはプラントプラグを使ったサカタのタネとしての苗の供給について。

そして、プラントプラグの苗を使ったパンジーの生育は、他者の苗と同時に植え込んだ時に1週間程度遅れているという点について。



まずはこの品種の苗の状態の検証と今のところの生育状況。

今回のタネはプライマックス処理をしていないいわゆる“キダネ(生種)”と言われるものだったために、色によっては発芽試験では発見できなかった2段階発芽が起きてしまい、その色に関しては育苗においてバラつきが出てしまった。

これについては来年度の本格販売の際にはプライマックス種子を使うことになるという事です。担当も、これによって2段階発芽はなくなるということでした。

今のところの生育はどこの生産者も問題はないというでした。

私もこの次世代品種はとてもいいと思っています。



次に、プラントプラグについてですが、ハイフラワーでは、プラントプラグ自体はパンジーやペチュニア、ニチニチソウの全て、ほかにも色々なものがプラントプラグに合っているようなので、今ではこの資材なくしては生産が出来ないほどの使用量になっています。

今回の問題はこのプラントプラグというよりも、サカタのタネがこの資材を使って苗の生産をしているのですが、このときのサカタのタネの苗に対するコンセプトと生産者の考えている苗との差が大きいという事です。

サカタの事情としては、園芸界の優等生、サカタのタネとしては農薬・わい化剤については登録のない薬剤は使わない。つまり、苗をダンボールで送り出すにあたって、わい化剤を使わないために小さめの苗を送ることが不可欠になります。これを克服するためにはプラントプラグを使った『若苗出荷』が非常に効果的となります。もちろん、これには以前からサカタのタネがうたっていた『若苗定植』のコンセプトと合致するわけです。

ところがこの苗が・・・チッチャイ!

これが問題!!

各生産者は口々にこれは指摘していました。

ただ、今回、私が無理を言って4日ほど納品日を伸ばしてもらったロットがあるのです。これについてはあまりいい結果とはいえないかもしれません。やはり、ダンボールでの輸送段階で伸びてしまいました。ただし、植えられないほど伸びてしまったわけではありません。

わい化剤を掛けないということで、定植後のコントロールがしやすいという話を今回ではなく、以前聞いたことはありました。ですからもっとこの点の効果を検証して有利点として生産者に訴えなければ単なるサカタのタネの自己満足で終わりそうな感じがしました。。

苗が小さいということは、地上部を引っ張ると千切れたり、根の張りが不十分で、プラグが根っこから離れてしまうこともあるようで、これは果たしていい苗と言えるのかと言う意見も出ました。

今回は話が出ませんでしたが、若苗での生産が標準化している生産者もいるということでしたが、私の想像ではもう少し大きくなっているプラントプラグでの苗も十分にその効果を出せると思っているので、これはチョッと信用しがたいところです。

結局、タネを蒔いてから何日目での定植がプラントプラグを使った苗にとって一番いいかの基準がチョッと定まりきれていないようで、これからもっと精度を増す必要があると思われました。

・・・ハイフラワーでは品種ごとの発芽勢が違うので、播種後20~24日の定植が定植作業の効率と、その後の生育に良いとしています。



最後に、他社のセル苗と比べたときの生育の遅れについてですが、サカタのタネとしては定植からの日数は違いはないという考えではあるのですが、私としてはどう考えても、埼玉県を代表する優良な先輩たちの管理から得られる今の状況は正しいと思っています。

だって、どう考えても播種から出荷までの期間はそうは変らないのではないかと思うのです。つまり、通常の30日以上の育苗期間に対して、プラントプラグは今回20日。これでは約10日間、育苗期間が少ないわけで、これで定植後に同時に花をつけてしまったら、サカタのタネの育種担当さんが困ってしまうのではないのでしょうか。

これはまったく別の育成期間と考えて、新たにデータを採ってゆく必要がありそうです。



今回は大体こんなことが話しに出た事です。

私の主観がかなり入っているとは思いますが、一生産者、特にプラントプラグ愛用者としてかなりこれでもサカタのタネ側に立って書いたつもりです。

   ・・・ホントですよ!


本当は、『サカタのタネのプラグ苗に物申す!』なんてとんでもないです。

チョッとこう書いてみたいじゃないですか。

サカタのタネさん、ごめんなさい。



これを踏まえて、サカタのタネの来年のパンジー苗は、きっとどの生産者にとっても『いい苗』として仕上げられて届けられることでしょう。



・・・っと ここからが本題です。


昨日のこの会は、かなり画期的な会だと思うのです。

今までこんな会が日本で、いや世界で持たれたことがあったでしょうか?

・・・調べることは出来ないのですが、きっと初めてだと思うのです。


今回の集まりも、決していい苗が送られてきての『サカタのタネの“ドヤッ!”の会』ではないのです。どちらかというと小さなクレームが積み重なってからの意見ちょうだい会で、ひょっとすると大きな問題にならないとも限らない集まりだったのです。

サカタのタネの会社を挙げての前向きな、そして勇気を持った取り組みは大きく評価されるべきだと思います。

生産者と種苗会社、そして間を取り持つ代理店との新しい関係が始まったといえるのではないでしょうか。

このあとにはきっと販売側との関係においてももっともっと違った取り組みと関係が生まれて来る予感がします。

いずれにしても世界的な不景気の中、今はおまけ産業の花卉業界が、『花』を生活の必需品として、その供給部門を担う役割となるためには今までにない新しい関係を構築してゆく必要がありそうです。



・・・まぁ、偉そうなこと言っても、どうしたらいいかはさぁ~~~っぱりわからずに、今日も水くれに追われた農場長でした。



      明日も頑張ろぉ~~~っと!


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