花うさぎの白あん大好き♪

日々の雑記(旧・花うさぎの弓道お稽古帳)

カレー事件の裁判

2009年04月26日 | 裁判員制度
別の事件について書いていましたらアップするのが遅くなりました。


「カレー事件」の裁判について、裁判員制度の観点から考えてみました。
あくまでもテレビ等のニュース報道程度しか見ていない一般人の意見です。


確たる物証がなく状況証拠のみ、容疑者は一貫して否認、
動機も不明――もし私がこの事件の裁判員でしたら大変困惑する事例だと思います。

2009年4月21日、最高裁判所が上告を棄却したため死刑が確定することとなりました。

もし自分が裁判員としてこの事件に関わっていたとしたら……多分、
一生重いものを抱えて生きていかなければならないような気が致します。


状況証拠について。
実際に裁判員席に座り、「合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に証明」されれば、
判断可能になるでしょうか。
現実にその場面になってみないと、やはり分からないです。



さて、以下はこの事件に直接は関係しない裁判員制度についての私の意見です。

このブログで私は裁判員制度について色々不安に思う事ばかりを書いていますが、
基本的には「裁判に一般市民の感覚を持ち込む」という趣旨には大賛成です。

ただ、最近は逆に「過去の判例では同様の事件ではこの程度の刑だった」とのプロの感覚に
近づけようとする判断の操作がされそうな予感がします。

それでしたら、素人の裁判員など全く必要ない事になってしまいます。

もちろん定められた刑以上の処罰を下すことはできませんが
「普通の市民感覚」で個々のケースを裁判員が判断できたら良いな、と思います。

平たく言えば「これはあまりにもひどい…」とか
「これは被告人にも同情できる事情がある」という判断ですね。

「疑わしきは罰せず」「疑わしきは被告人の利益に」の原則を
忘れないようにしたいと思います。


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