花うさぎの白あん大好き♪

日々の雑記(旧・花うさぎの弓道お稽古帳)

裁判員制度

2008年11月23日 | 裁判員制度
いよいよ今月28日頃から「裁判員候補者名簿」に登録された方への
「お知らせ」が発送されるそうです。
「裁判員制度」が現実味を帯びてきました。
ごくごく一般人の私は、もし裁判員に選出されたら…と思うと、
正直とっても不安です。

もし本当に選出されたら…その時に備え、
自分なりに裁判員制度に対する考えを書きたいと思います。
今回は私が不安に思っている事柄についてです。


1.まず一つ目。
被害者さんやそのご家族の方はもちろんの事、
加害者とその家族の方の人生を大きく左右してしまう重大な決定事項に
自分が関与してしまう事への不安があります。
この不安は大なり小なり、どなたも感じていらっしゃるのではないでしょうか。

「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の原則からも、
自分としては「無実の人を有罪」と誤ってしまうよりは、
「有罪の人を無罪」としてしまう間違いを犯した方が良い――とは考えているのですが、
実際にはそんな簡単な話では済まないでしょう。

2.二つ目。
証拠品として、凶器やご遺体の写真を見なければならないケースが当然予想されます。
トラウマになるのではないか……という心配。

3.三つ目。これが最大の不安です。
裁判員になった事で、逆恨みされて
自分や家族に危害を加えられる事があるのではないか?

これに関しては裁判員制度の公式ホームページに詳しく書かれています。

同じような不安を感じられている方もいらっしゃると思いますので、全文引用致します。
(読みやすいよう、改行は私が適当に入れました)
他にもたくさんのQ&Aが掲載されていますので、
ご興味のある方は公式ホームページをご覧下さいませ。





*裁判員になったことで,事件関係者から危害を加えられることはありませんか。

これまで裁判官や裁判所職員が
事件関係者から危害を加えられたというような事件はほとんどおきていません。
また,事件関係者から危害を加えられるおそれのある例外的な事件については,
裁判官のみで審理することになっています。ですから,どうぞご安心ください。

もちろん,裁判所は,安心して審理に参加していただくためにも,
裁判員の安全確保に万全の配慮をします。
例えば,裁判員の名前や住所は公にされないことになっていますが,
万一にも事件関係者に知られることがないように,
裁判員の個人情報については厳重に管理します。

また,裁判員が法廷や評議室へ移動する際に,
事件関係者等と接触することがないよう,部屋の配置等を工夫しています。
それでも万一不安や危険を感じるような事態が生じた場合には,
直ちに裁判所に相談してください。
裁判所は関係機関と連携するなどして必要な措置をとります。


*被告人に顔や身元を知られたりしても,危険はないのですか。

裁判員や裁判員であった人やその家族を脅した場合はもちろん,
困らせる行為をした者は厳しく処罰されることになっています。
また,裁判員や裁判員だった人は,評議の秘密を守る義務を負いますが,
これも,裁判員のだれがどのような意見を述べたかが分からないようにすることにより,
裁判員への不当な接触のきっかけを作らないようにする意味もあるのです。





如何でしょうか? これをお読みになられて安心された方はいらっしゃいますか?
申し訳ないですが、私はますます不安になりました。

>「裁判員の個人情報については厳重に管理します」
今時、それこそ政府関係機関からも個人情報が漏れてしまうトラブルがあった事は
周知の事実かと思います。

>「危険を感じるような事態が生じた場合には,
>(中略)裁判所は関係機関と連携するなどして必要な措置をとります」
ストーカー被害者が警察に相談しても殺害されてしまう事件もありましたのに、
これを信じても良いのでしょうか。
殺害予告でもあれば24時間警護をしていただけるのでしょうか。
でも、予告もなくいきなり…でしたらどうしようもないですよね?

>「裁判員や裁判員であった人やその家族を脅した場合は(中略)
>厳しく処罰されることになっています」
人を殺したら厳しい処罰が科せられる事は子供でも知っていますが、
殺人事件はなくなりません。
この法律にどれほどの拘束力があるのでしょうか。

日本では、加害者の人権は比較的守られているように思われますが、
被害者の人権やその救済について十分な配慮がされているとは思えません。
そんな状況で、裁判員とその家族・周囲の人たちが
どの程度本当に保護されるのかまだまだ不安はぬぐえません。


ここまで、比較的否定的な事柄ばかり書いてきましたが、
裁判に「普通の市民感覚」を持ち込む事は非常に有意義だと思いますので、
私も裁判員制度に期待する部分もあります。

また、私が三番目に書いたような実際に
裁判員やその家族に危害が加えられるような事件が起きたら、
この制度そのものが崩壊してしまいますので、
絶対にそんなことは起きないよう万全の態勢が敷かれているはず、と信じたいです。
と言うより、信じないとやっていられないですよね。

今はとりあえず、
>「事件関係者から危害を加えられるおそれのある例外的な事件については,
>裁判官のみで審理することになっています」
を信じるしかなさそうです。
「裁判員制度」には非常に関心がありますので、
また感じた事などを書いていきたいと思います。


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