私の基準とする美人は、内面も多分に含まれる。
60年以上生きていると、外見が綺麗でも、
性格が悪い人には妙な嗅覚が働くので、
そういう人は私の基準では美人から外す。
内面の充実があっての美人なのである。
私の目が釘付けになった美人は、それも見事にクリアしていた。
化粧は薄いのに目は潤んでばっちりと大きく、鼻も口も上品。
現代風の男顔のきりっとした美人ではなく、
押しつけがましくない控えめな雰囲気の美人であるところも好ましかった。
久しぶりに美人を見て、私は嬉しくなって、
その店から出た後、一緒に行った年下の女性に
「あの方、おきれいだったわね」と言ったら、「私もびっくりしました」とうなずいていた。
そして女二人は何故かにこにこしていた。
男性だけではなく、同性も感じのいい美人は好きなのである。
聞くところによると、
かの美人のご実家は京都では有名な老舗旅館で、
一族の女性たちはみな美人だとのこと。
家系に脈々と美のDNAが受け継がれ、
数多くの美人を輩出してきたようだ。
私は久々に目の覚めるような美人を見て、
しばらくの間、とても幸せな気持ちになれたのだった。
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