「おいしいものを食べようと思わないⅢ」
しょっぱいもの、甘いものに引き続き「脂っこいもの」について。
そもそも脂というのはコレステロールから出来ていて、我々の細胞の細胞膜や性ホルモンの原料になるものなので、それ自体は必要不可欠なものだ。
でも糖と同様に、食事としてとらなくても体の中ででんぷんやタンパク質などから合成されるものなのだ。
にもかかわらず、食事で脂をとると体内のコレステロールが過剰になってしまう。
この状態が高脂血症。
過剰になったコレステロールは血管に付着して動脈硬化を起こしてしまう。
非日常のものを体験すると脳というのは、それをおいしいと錯覚し暴走してしまう。
トマト半個分ほどのスライスに対して皿の上にあふれんばかりのドレッシング、つまり脂と塩と香辛料がかかっているような料理、これをおいしいと勘違いしてしまう。
本当に美味しいものというのは調味料のおいしさではなく、素材に美味しさがあるということを知ってほしい。
畑でつみたてのトマトを食べるとき、ドレッシングをかけたいと思うだろうか?
本当に素材がおいしければ、味付けは必要ではない。
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