佐久平方面から、小海町方面へ向かう国道を
走っていると、ひと際ピラミダルな山容の山が見える、
これが、茂来山である。
信州百名山の1つに数えられる茂来山には、
霧久保沢、槙沢、親沢の3つの登山道が整備されており、
山頂までは約2時間~2時間半ほどのルートである。
今回は、霧久保沢を登り、槙沢を下るルートをたどった。
茂来山は山頂付近まで、深い森におおわれている。
薄暗く苔むした登山道には、清らかな沢が流れ、
登山者の数も少なく、とても静かな山だ。
駐車スペースから山道を1時間ほど登ると、
森の巨人たち百選に選ばれたトチの木の
「コブ太郎」に出合う。
とても大きな木だ。
更に2~30分ほど登った辺りに、
トチの実が沢山落ちていたので、ふと見上げると
更に大きなトチの木が枝を広げている。
名前は「大王トチの木」と言って、樹齢はコブ太郎よりも
更に100年も古いとの事だ。
花の季節は終盤に差し掛かり、種類、数共に少ないが、
シロバナトリカブトが咲いていた。
沢が消え、山道をジグザグに登るようになると
どんどん傾斜がキツくなり、やがて稜線に出る。
稜線からは渇いた岩交じりの道だが、
ひと登りで山頂に着く。
山頂からは360℃の大パノラマが広がり、
殊に、八ヶ岳の展望が素晴らしい。
山頂直下の広場でゆっくり休憩し、
下りは槙沢コースを行く事にした。
槙沢コースは霧久保沢コースとは対照的に
コースの半分以上が尾根歩きである。
山頂付近は岩がゴツゴツして、傾斜も急だ。
毒キノコの王様、
カエンタケとベニテングタケ
タマゴタケと似ているがベニテングタケは、赤い傘に
白いイボイボが付いていて、柄が白いのが特徴で、
タマゴタケにはイボイボが無く、柄が黄色い。
如何にも毒がありそうなカエンタケは、
色が赤く、人の指のように、先が幾つもにわかれていて、
焔が燃え立つような形が特徴だ。
食べるのは勿論の事、触るのも危険な猛毒のキノコなので、
山で見つけても決して触れてはならない。
急な岩場の下りに疲れ、猛毒のキノコに肝を冷やし、
ようやく傾斜が緩んで、ちょっと休憩しようか…
と思った所に、大きな栗の木がある。
地面を良く見ると、栗のイガが落ちているので栗だとわかるが、
上を見上げただけでは、ちょっと分からないほどに大きい。
傾斜が緩み、沢の音が聞こえるようになると、
登山口はすぐそこだ。
ohh! 怖っ!!
まぁ、毒喰らわば皿まで。
とはいいますが、そこまでの女性に出会ってみたい1
タマゴタケの方は美味しいそうです。
柄が茶色いのと、傘が開いたときに
筋が出るとか。。。
傘の開いた状態のタマゴタケも
沢山あって、キノコ狩りをしている人も
見かけましたら、
我々には採って食べる勇気はありませんでした。
ベニテングタケも最初はタマゴタケかと
思っていたのですから…
恐ろしや~~