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ああ無情、原発戯画「問答無用のコンパス」

2015年03月20日 | 脱原発
3.11以来、東京新聞に時々掲載されていた本田亮氏の「原発戯画」が、20日で最終回だという。
原発の問題が、ひと目でわかる、とてもわかりやすい良漫画でしたので残念です。





最終回は「問答無用のコンパス」と題されたこの絵。
えぐられた地面と同時に、故郷に帰れなくなった人々の心もえぐられていくような気がします。

国内の原発立地地域の住民の中には、再稼働してほしいという声も一部あるようですが、万が一のことが起こってしまえば、取り返しがつかない…地震国日本では誰もが他人ごとではない話です。



以下、絵の説明。

 事故発生から4年が立った東京電力福島の周辺地域では、降り積もった放射性セシウムを含む土や草木を除去する除染作業が各地で盛んに続けられている。スーパーや結婚式場などの駐車場には車があふれ、暮らしが戻ったかのような錯覚にかられる。
 しかし、よく見ると全ては除染関係の車ばかり。街を歩く人も作業員ばかり。とても異様な光景だ。
 田畑の表土、家の庭に生えた雑草、家や道周辺の林の下草・・・。除染では膨大なごみが発生する。これらは主に黒い大型の土のうに詰められ、各地の仮置き場に積み上げられていく。つい数カ月前までは田んぼが広がっていた場所が、黒い山に変わっていた。
 一度原発で事故が起こると、当たり一円の平穏な暮らしは問答無用で踏み潰される。兆単位のお金が投じられる除染で、ある程度まで放射線量は下がるが、暮らしを取り戻せるのかどうか。セシウムまみれの黒いごみの山は、最終的にはどうするのか。答えはまだない。
(山川剛史)

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本田亮氏の作品展があるそうです。

笑って考える原発漫画展 原発先生
3月25日~30日
エコギャラリー新宿
(東京都新宿区西新宿2-11-4)
開館 午前10時~午後6時
(初日は午後1時から。30日は午後4時まで)


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