スティーブ・ジョブズも自分の子どもたちには、iPadを使わせなかったのですね。
誰よりも仕組みをわかっているからこその理由があったのでしょう。
下記のリンク先は小学校の校長先生からの「校長室便り」です。
こういう校長先生がいらっしゃる学校は、健全だと思います。
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東京新聞の以下の連載記事、大変興味深く、読み応えもありました。
ジョブズは、自分の子どもと同じように、世界中の子どもたちに14歳以下で使うべきではないと、なぜ言ってくれなかったのでしょう。
毎晩9時。自宅のWi—Fiが強制的に切れ、ゲームができなくなると、長男は「あと30分延長して」と求めてくる。断る夫と口論になり、やがて暴れるようになった。
2階からいすを投げ落とす。居間のテレビ、台所のクッキングヒーターと、手近の物をたたき壊す…。(中学の入学祝いでもらったPCでオンラインゲームにのめり込んだ少年)
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幼稚園からタブレットを買い与え、昨年からスマホを持たせてきた。
懸念に輪を掛けるのが、1人1台の学習用端末を配布する国の「GIGAスクール構想」。長女は毎日端末を持ち帰り、アプリのドリルなどの宿題に取り組んでいる。
「首を突き出し、目を画面に寄せて固まっている。注意しても、悪い姿勢にすぐ戻ってしまう」(視力0.2の小2女子の母親)
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今の子どもは、インターネット上の他人の文章を切り取る「コピペ」や、アプリで資料をきれいに仕上げる術すべにはたけている。
「でも、そこに自分の思考が積み重なっているように見えない。鉛筆で文字をしっかり書けない子どももおり、自ら文章や意見を紡ぎ出せないと感じる」51歳の小学校ベテラン教諭
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心身の成長期に及ぼす電子機器の影響の怖さを、ジョブズは知っていたのに、なぜ伝えなかったのか。
2019年当時の柴山文科大臣が、「小中学校へのスマホの持ち込み禁止を見直して、持ち込みできるようにする」と言い出して、あきれ果ててしまったことがある。
→正気なのか?小中学校へのスマホ持ち込み国が検討
あれから4年。「GIGAスクール構想」名前はかっこいいけど、イメージ優先なのか、便利さ優先なのか、どこかの教育産業が税金にたかって利益を得るのか知りませんが、どんどん進んでいるけれど、成長期の心と体が、突然、大人と同じに変身するわけもありませんから。
「子どもの頃は、悪いことから、見ざる言わざる聞かざる、で育てよ」
日光の三猿の教えは今も生きていると思っています。
それはネガティブな情報もありますが、キネシオロジーテストでは、タンタルなどのレアメタルの含まれている電子機器は、毒物や麻薬と同じで手に持っただけで、とても悪い反応をします。
なのに何の対策もせずに、成長期に四六時中それらに触れていることは、恐ろしいこと、良くないことだとずっと書いてきました。
自公政権、マイナスフォースのやることは、「良いが悪い、悪いが良い」と逆に反応するので、本当に疲れる。
いちいちたてつくのは面倒くさいし、このブログでは微力すぎるけど、批判しないと国民が巻き込まれると思って・・
いつか変わる日を信じてブログ書き続けているようなものです。
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と
「立体やアルゴリズムを把握するとき
外国語を使うとき
大漁の文献・データを漁るとき
ならば、コンピューター使用が最善解。」(GIGAスクール構想はこれらを念頭に置いた構想。)
と
「鉛筆で文字をしっかり書けなくても、京大に入学できますし、卒業できます。」(一々しっかり書いていたら、ノート取れない。)
の三つ。
いわゆるスマホ依存は、依存症のうちの行為依存に該当。行為依存は一定の回路が脳内で組み上がった結果。依存対象が何であれ。
そして、
ネット上にある
数学五輪の過去問を解くこと
や
幸田露伴作品・永井荷風作品や米国最高裁判例を読むこと
に依存する者はそう多くはない。
スマホ依存をもたらすコンテンツは、商業媒体です。教育・実務絡みコンテンツではない。
眠っている間に成長ホルモンが分泌されるので、成長期の子どもにとって睡眠がいかに大切か、という問題です。
長時間スマホを使っている子どもは、脳の発達が阻害されるという研究結果もあります。
受験勉強は、15歳以降の話ですから、GIGAスクール構想も、15歳以降からにしていただきたいなと思いました。