今朝、某ワイドショー番組で、先日なくなられた緒形拳さんの、特集をしていました。
緒形拳さんは、私、実は小学生のころからファンで(ませガキでした)、あこがれていた大好きな役者さんだったので、訃報のニュースを聞いたときは、ショックで身内でもないのに寂しさと喪失感でいっぱいになってしまいました。
そんな緒形さんの生前のエピソードを、貴乃花親方が話していました。
横綱昇進のときの挨拶で使った「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」と言う言葉、これは緒形さんが貴乃花関に教えた言葉だったのだと。そして、自分が教えたことは言わないでいいよ、とそういう一言も添えられていたこと。
「不惜身命」とは、仏道のために身も命も惜しまないこと。転じて、自分の信じる道のために、身や命をささげて惜しまないことを表した言葉です。
相撲道を極めようとする貴乃花へのはなむけの言葉として、また緒形さん自身も仕事や家庭に対する心構えの言葉として、大切にされていたんじゃないかと思いました。
そして紹介されたのは、味わいのある「不惜身命」と書かれた緒形さん直筆の書。
それと、ある絵手紙作家さんとの交流で交わした、緒形さんのアートのような手紙の数々。
緒形さんの風貌・人柄をそのままあらわしたような、ごつごつした、でも温かみのある書体に見ほれてしまいました。
ふと、スーザンバーレイの「わすれられないおくりもの」という絵本を思い出しました。
これは、長いトンネルを通って、死の国へ向かったアナグマさんと残された森の動物たちの話。悲しむ仲間たちが、アナグマさんの生きている間にアナグマさんに教えてもらったたくさんのことを話しながら、その思い出がある限り、アナグマさんは自分たちの中で生きているんだと確認し癒されてゆくのです。
この絵本を幼稚園の息子に読み聞かせした時、私自身、ふいにあふれた涙で、途中で読めなくなってしまいました。息子にはよくわからなかったかもしれないけど、これは大人になったからこそ、心にしみる絵本だったかもしれません。
心はつながってゆき、受け継がれるもの。緒形さんのあの笑顔を思い出しながら、またこの絵本が読みたくなりました。
もし、このお話がアニメになったら、絶対アナグマさんの役は緒形拳さんがいいな・・・。今となっては、無理な願いですが。
★緒形拳公式HP ハラハチブンメー
渋くて味わいのある、素敵な役者さんでしたね!
貴乃花の横綱昇進のときの「不惜身命」には、
そんなエピソードがあったのですね。
全然知りませんでした。
教えて下さって、ありがとうございます。
素敵な人はみな、笑顔が美しいですね。(^・^)
緒形さんのご冥福をお祈りします。
私も、小学校のとき「ねぎぼうずの唄」?だったと思うけど、そういうタイトルのドラマに出ていた緒形さんを見て、好きになってしまいました。
本当、おませな子。以来、笑ったときに目の下に笑い皺ができる人に、弱いんです(爆
>素敵な人はみな、笑顔が美しいですね。(^・^)
緒形さんも、いい笑顔ですよね。
アナグマさんじゃないけど、あの笑顔は、忘れらない贈り物です。